SaaSは、サービス提供会社がデータを押さえてしまうので(たとえば、CRMなら、顧客情報は、SaaS提供会社に置かれるので)、他社への乗換えが大変(データを抽出し、乗り換え先のサービスにあうように変換して格納するのは、データが増えるほど大変)。
結果としてユーザー囲い込みになる・・・ま、印刷会社なんかと同じ構図というように見ていたんですが・・・
ITロードマップ2009年版を見ていたら、P116にこんな記載が(以下斜体は上記サイトより引用)
大量の顧客IDを持ち、OpenID認証を提供している事業者と、IDはそれほど多く持っていないが特化したサービスを提供している事業者との間の緩やかなサービス連合ができあがることになる。
あ、SaaSでOpenIDを利用した場合、たしかに囲い込みよりも、連合のほうが、儲かるのかしら・・・
たとえば、NECと富士通がOpenIDによるSaaSサービスを提供した場合、従来の販売だと、富士通の顧客は富士通の製品、NECの顧客はNECの製品、どちらかを買ったら他は買わないよ。。。っていう感じだったけど、どっちもSaaSでOpenIDにすれば、一部のサービスは相互乗り入れ可能で、マーケットが広がるということね。
とはいえ、富士通の顧客は、富士通の認証サーバー、NECの顧客はNECの認証サーバーを使うだろうから、顧客に対する基本的な課金はできる、つまり囲い込みも出来ていると・・・
こうなると、サービス販売(仲介)会社であるSIerは、どことも仲良くやれる独立系がいいのかしら?
そんなことない??