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クラウド・コンピューティングで、世の中、どう変わるのか? その1

2008-04-21 11:21:59 | Weblog

佐藤一郎氏の日記
 http://home.att.ne.jp/sigma/satoh/diary.html
の4月14日から4月17日まで、Cloud Computing(クラウド・コンピューティング)について書いてあります。
 同意する部分もあるし、??と思う部分もあるので、ちょっと何回かに分けて、それについて書いてみたいと思います。




■ラップすると、どこにあるか、RESTかSOAPかを意識せず、アクセスできる。

 クラウドコンピューティングっていうと、Web系の話で、ブラウザがOSとか、そーいう話になってしまいますけど、べつに、Webサービスを利用するだけであれば、ブラウザの話としてやる必要もなく、バッチ処理っていうのもありえるわけです。そのときバッチは、勝手に判断して、Webサービスをアクセスしていろいろ処理することになるから、エージェントっぽい動きになるんじゃないかと。。

 つまり、インタラクティブなアプリとバッチが、RIAコンテンツとエージェントってかんじ。。

 で、クラウドコンピューティングで重要なのは、
 これらのアプリを作成するのに利用されるライブラリが、
  ・ローカルで提供したライブラリか
  ・実はネット越しに提供されているものかどうかが、
 わかんなくなってくるというお話が、重要なんだと思う。

 つまり、いまでも、Javaのクラスにおいて、たとえば、RSSを、
public class RSS
{
	String URL;
	Channel ch[];
	//あと、必要な引数を書いておく
	//  :
	//  :

	public void setURL(String URL)
	{
		this.URL = URL;
	}

	public int access()
	{
	// 指定されたURLにアクセスする
	// その後、Domを解析して
	// 値をセットする
	}

}




 みたいに書いておけば、クライアント側は、まったくRSSを理解しなくても、
外部にアクセスしているということを知らなくても、プログラムがかけてしまう。
それも、Javaの新しいクラスを利用する感覚で・・

 今のは便宜上、RSSにしただけで、べつにどんなWebサービスでもOKなわけてす。RESTでもSOAPでも、同じようにラップして、クライアント側では、ローカルのクラスと同じように使えます。Javaであれば・・
(もちろん、Javaじゃなくっても、Javascriptでも、そーいう関数を提供することは可能で、今後は、そーいう関数をincludeする形で広まって行くかもしれない)。

 っていうことは、クラウドコンピューティングは、別に、どこで処理しているかについて、まったく意識しないで、ローカルで作ったクラスや関数を使うのと同じ感覚で、プログラムが使えるところが、メリットといえます。そして、この程度なら、もう、すぐに出来そうなのですが。。。




■ネットワーク越しに同期をとったり、テストするテクニックに問題

 とはいえ、今すぐにやると問題があります。
 こーいう使われ方を意識していないので、データベースのトランザクションのように、

 途中で障害起こったから、やっぱやめ!

 とか、

 テストとして、アクセスしてるので、これは無視してね!

 みたいな方法論がまだ確立していません。
 (トランザクションに関しては、2層コミットを、Webサービスで応用すればいい気がするけど。。)

 さらに、Webアクセスする際の、クオリティ(レスポンスタイムを一定に保つための優先順位のかけ方など)の問題とかもありそう・・

 そして、各種のWebアクセスのばらばらの認証を一元管理って話も。そーいうと、OpenIDでしょ、SAMLでしょとか言われそうだけど、もちろん、それもありだけど、Webサービスごとに認証レベルの違いをどうするかとか、課金をどうするかとか、まだまだいろいろ問題がありそう。

 ただし、問題は山のようにあるだろうけど、上記のように、それは、アクセスクラスの中でがんばるから、一部のサービス(クラス)を作る人だけにしか関係ないということになる。

 つまり、クラス(サービス)提供者の問題で、そのクラスを利用する人には関係がない。
 で、サービス提供者は、そんなものを、いちいち自分で決めているのはめんどっちい。
 そこで、インフラ提供会社が卸売みたいなかたちになって、

(1)サービス提供者は、自分の書いたサービスを、その卸売会社が指定する
   形式で書く
(2)卸売り会社にサービスを置いてもらって、みんな、そこにアクセスする

っていう感じになるんじゃないかな。。そして、その卸売り会社、つまり、インフラ提供会社は

佐藤氏が書いているように(以下斜体は上記サイトより引用)


Cloud Computingのインフラ提供企業ですが、当初は小中規模のインフラ提供企業もあるでしょうが、ある程度の規模が必要なことを考えると、長期的におそらく現在のネットビジネスの列強、Google、Amazon、Microsoft (+Yahoo)、eBay, Salesforcesあたりが核になって、吸収・合併を繰り返して、最終的には少数だけになるのではないでしょうか


という感じがします。ただ、ウィリアムのいたずら的には、それにソフトバンクを加えたい。




 でも、もっと、劇的な変化になるのは、クライアント側だと思います。
 それについては、また今度書きます。


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