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日本のSIerがグローバル展開できないのって、あたりまえだよね!

2013-05-30 12:35:22 | Weblog
何をいまさら・・・と思ったら、ぜんぜん違う理由が書いてあったので、
ちょっと書いてみる。

日経コンピューター2013年5月30日号の85ページ

乱反射
1社も残らなかった日本勢

で、(太字は上記記事から引用)

グローバル展開が必須となった日本企業の間で付き合うIT企業
を絞り込むベストストラクチャー計画が進んでおり


最終的には、米国IBM,米国アクセンチュア、HPの三社がのこり、
日本が一社も入らなかったという話だが、まあ、当たり前だよな・・・

・・・と思ったら、その理由に

いくらかかるか富士通は顧客に開示し、安心させる
アプローチを取ってきた。その内訳が競合会社に伝わった
場合、競合は富士通より有利な条件を提示しやすくなる


とか、ちょっと本質と外れているんじゃないか
と思えることが書いてあったので、ここに、
個人的な意見を書いてみたいと思う。

日本のSIerは、どこも、絶対、1社もグローバル展開企業の
サポートはできない。

その理由には、すぐに思いつくだけでも3つある。
その理由を書いてみる




■理由1:日本のSEは、ローカル、かつ難解な「日本語」しか話せない!

 世界的にスタンダードなのは、今や英語だ。
 だから、グローバル企業で要件をまとめるとしたら、英語
でまとめるしかない。

 でも、日本のSIerに勤めるSEのかなり多く(ほとんどといって良いか?)
は、日本語しかわからない。英語で議論できない。

 だから、グローバルに仕様を検討する会議を開いても、SEさんは、
わからない!

 これじゃあ、用件伝わらないし、翻訳の時間的、費用的なロスもある。
 米国SIerなら、こんな問題はない。

 もう、これだけで、日本のSIerは選ばれず、米国SIerになる。


■理由2:日本のSIerも、コンサルも、グローバルなビジネスを仕掛けられない

 たとえば、ビッグデータは、マッキンゼーが仕掛けたと考えられている。

 Big data: The next frontier for innovation, competition, and productivity
http://www.mckinsey.com/insights/business_technology/big_data_the_next_frontier_for_innovation

のレポートだ。

このように、グローバルにビジネスを興すことが、日本のSIerやコンサルはできない。
日本のコンサル、例えば船井とか、タナベ経営とかは、日本国内のビジネスのコンサルであり、
海外のビジネスは興さない。
日本の総研は、調べるだけで、ビジネスを興すことはしない。

だから、グローバルな戦略アウトソーシングをしようとしても、戦略の部分が立てられない(^^;)
戦略は、どこか米国のコンサルの考え方をまねるしかない。

だったら、米国のコンサル、アクセンチュアやマッキンゼー、ガートナーとかと組んだほうがはやい。

■理由3:所詮、日本のSIerは、コストしか議論しない

 理由2に繋がってくるというか、敷衍した話であるのだが、
 結局、日本のコンサルは、ビジネスが興せないので、コンピューターは、費用となる。
 いくらかかりますよ!とはいえても、
 これを入れたら、こういうビジネスができて、いくら儲かりますよ
 とはいえない。

 だから、値引き競争になる。

 仮に、システムを入れると1億かかるとする。
 日本の企業だと、そこで、値引きして8000万で受注しようとする。

 だがもし、ここで、このシステムを入れたら、2億あらたに儲かるビジネス
 を提案できたとしよう。そして、1億の借り入れ先も見つけてきたとする。

 8000万の経費を払わせるSIerと、
 2億ー1億=1億円儲かる話を持ってくるSIerと、

 どっちを契約するだろうか?

 日本のSIerは、前者の議論しかしない。




だから、日本のSIerがグローバル展開できないのって、あたりまえだよね!
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