ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

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未知なる要求

2011-12-14 23:09:30 | Weblog

12/12の、要求工学ワーキンググループ東京サブワークショップで聞いてきたお話をメモメモ

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・未知なる要求

 想定外をなくすには、どうしたらよいのか

・未知なる要求とは(個々だけの定義)
通常の要求獲得法で入手するのが困難な要求

・未知なる要求が増加している
 情報システムの適応対象範囲が急速に拡大
 未知なる要求の発生源
  関係者にとって未知の世界
  想定外の事象
 新たな対応
  ステークホルダーを介した要求獲得法の限界
  想像力(発想法)を使った要求分析法への期待

・関係者にとっての未知の世界
 ビジネス活動の自由化、規制緩和
   金融自由化
   電力自由化
   航空自由化   →自由化後はだれも経験していない
   通信自由化
   貿易自由化
   一次産業への株式会社参入
   民営化
 意図的に排除されたステークホルダー
   敵国民、村八分、非搾取階級
   合意形成における非当事者

・想定外の事象
  自然災害
   地震、異常気象
  社会変化
   戦争、地域紛争
   権力体制、経済機構、食料資源供給システム
  人的危害
   犯罪
  システム障害
   公共システムの障害

・発想法
  非形式的発想法(ひらめき)
   ブレーンストーミング
   ディベーティング
  形式的発想法(推論)
   アナロジー(類推)
   アブダクション
  その他
   ゴール分解
   弁証法

・アブダクション
1.驚くべき事実Cが観察される
2.しかしAが真であれば、Cは当然のことである
3.それゆれ、Aが真であると考えるべき理由がある
      by C.S.Peirce(パリス)

・想定外の事象を発見するためのアブダクション
(1)想定外の事象として結論Cを想定する
(2)結論Cを説明する妥当な仮説Hを組み立てる
(3)仮説Hに起因する予期せぬ現象Cを起こさないための対策Rを導出する

・要求獲得へのアブダクションの適用

前提P→結論Q→否定→結論C→仮説H→対策R:要求

・想定外の事象として結論Cを想定する
1.前提Pならば結論Qが成立する
2.結論Qを否定する結論Cを考える

・結論Cを説明する妥当な仮説Hを組み立てる
3.結論Cを説明するための前提を仮説Hとして生成する
4.仮説を説明するための更なる仮説を生成する
5.仮説の連鎖を検証

・HAZOPのガイドワードによる仮説生成支援
 None
 More
 Less
   :
   :

・仮説ルールの例

・仮説Hに起因する予期せぬ現象Cを起こさないための対策Rを導出する
  ゴール   :仮説
  サブゴール
  if thenを逆にすると、ゴールがかんたん

ゴール指向分析への適用
 1.ゴールと下位ゴールの関係をルール形式で記述する
  IF(下位ゴールの状態が実現する)
   THEN ゴールの状態が達成される
 2.ゴールの結論部を否定する
  ゴールと下位ゴールの関係に飛躍がある(形式推論で保証されていない)
  場合は、ゴール分解をやり直す
 3.ガイドワードによって結論論部推定条件を洗い出す
 4.仮説知識ベースによって仮説を生成する
 5.対策知識ベースによって対策を導出する


質問
(佐伯先生はおんとろじーやってるけど)オントロジーベースでは?
 オントロジーは常識の世界を作る。
 オントロジーの外側をどうするかが問題
 HAZOPはプロセス意外は使いにくい

想定外には2種類あるのでは?
・本当に想定外
・思い込み
→前提部を信じているのに間違い

網羅的なら、シナリオ型
結論が安易だったら、アブダクション

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