昨日のアジャイルの場合、要求仕様書ではなく、ゴール指向要求分析の図のほうが、いいんでしょうね!の話の続き。
要求仕様書を作成する場合、すべての機能がのっているので、ウォーターフォールにはいいんだけど、アジャイルだと、すべての機能を実装するとは限らないので、この型式だと困る。
むしろ、要求仕様書を作る前の、「ゴール指向要求分析の図」のほうがいい。
これだと目的が分かって、目的に沿った機能変更ができる。
というのが、前回までの話。
■Excelの表にしてみる
じゃあ、その「ゴール指向要求分析の図」をExcelの表にしてみましょう。
昨日挙げた例、
http://kaiya.cs.shinshu-u.ac.jp/2007/ms/gora1.pdfの13ページより引用
を元に
・1階層下がるごとに、1セル下げる
・Andの場合、頭に◎をつける
・2つのところから来ている場合は、繰り返す
とすると、以下のような感じになる。
■ウォーターフォールとの比較
階層構造をこのような形にするものとして、WBSがある。
WBSの場合、このように階層構造にかわて、ガントチャートにいれて予定表にするときには、
左側に、上記のようにまとめる。
ということは、上記の図に、予定をいれれば、
WBSから作ったガントチャートの予定表と同じようなものになる。
しかし、違いとして、
(1)上図は、目的を書いていて、一番最後が機能になるので、
同じ機能が何箇所にも出たり(例:投稿数を多数に)
機能間で矛盾があったりする(例:査読は厳しくするの、緩くするの?)
(2)実行する場合、WBSは、すべての機能を実行しないといけないが、
期間は延びる可能性がある(デスマーチ)なのに対して、
上図は、アジャイルで行うとすると、期間は変わらないが、
機能は、変わる可能性がある(矛盾している機能などは、どちらか一方になるし)
(1)は、結局、アジャイルで行わない場合、機能はすべてやるわけではないということから、派生して起こることなので、本質ではなく、本質は(2)といえる。
つまり、
ガントチャートのように、左から右に、実施機関、上から下に機能を書いた場合、
・ウォーターフォールは、上から下への機能は変わらないが、
左から右への期間が変わることがある
・アジャイルは、上から下への機能は変わ瑠香脳性があるが、
左から右への期間が変わることがない
というような、「そこがかわるか」の問題に置き換えられる・・・かもしれない。
次回は、機能とかかわりがある、契約に関して。