最近、アマチュアとプロの違いというのが、はやってるみたいですね。
こんなかんじ。
・宴の支度 (3) 小さな変化からすべては始まる。「プロ」と「アマ」の13の違い
http://lifehacking.jp/2008/04/difference-of-pro-and-amatuer/
・プロとアマの本当の違い
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20080419/1208574005
・プロとアマの違いに関するたった一つの公理
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51036911.html
・単なるプロフェッショナルを超える、「感動を生む仕事」をする人の13の特徴
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080420/p1
・プロと呼ぶには照れる程度の仕事をする人の13の特徴
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080420/1208696840
ってことで、ここでも、情報処理試験ぐらいのお勉強のポイントの話につなげるために、ウィリアムのいたずら風「アマとプロの違い」を書きますかにょ。
■まず、アマチュアとプロの境界線というのがあると考えられる。
「プロとアマの違い」について述べている人は、たぶん、自分は今プロで、昔アマチュアだったことがあると考えている人だろう。両方経験していないと、その違いを説明しても、自分の妄想でしかない。そんなことを、わざわざ書くかなあ・・(書いたりして ^^;)
で、アマチュアからプロに進むものと考えられる(これは、一般的にそうだよね)
とすると、アマチュアからプロに進む境界線があると考えるのが普通だ。
この境界線がわかれば、「プロとアマの違い」についていえる。
■プロとアマの境界線は?
じゃあ、その境界線っていうことになると、情報処理試験で言うと、昔「特種の壁」というのがあった。1種までは(ソフトウエア開発)簡単にいくんだけど、その上の特種(アプリケーションエンジニア)に壁があるというもの。
ITSSでいうと、レベル3とレベル4の間に壁があるという考え方
(なので、レベル4からは、専門分野にわかれているよね。専門分野に分かれているってことが、プロってこと)
簿記だと、1級と、2級以下に大きな壁があるといわれる。
ウィリアムのいたずらがとったときもたしかにそうだった(2級までは、半年ぐらいだった気が。。そこから1級は、1年以上かかった)
で、簿記1級のお勉強をしているとき、こんなことを聞いた気がする・・
死ぬ気で勉強すれば受かる、簿記1級はその程度だと思わないでね。
もう死にたい、死んだほうが楽だと思えるくらい勉強したとこと、
そこがスタートラインです。
これは、ちょっと解説がいりますね。
■大金持ちが「金持ちになるぞお!」といわないように、
死ぬ気でがんばるというやつは、たいしてがんばってない。
まず、
死ぬ気で勉強すれば受かる、簿記1級はその程度だと思わないでね。
の部分。
「死ぬ気で勉強すれば受かる」とおもっているやつは、実際には、大して勉強してないやつがおおい。
それは、大金持ちが「金持ちになるぞお!」といわないのとおなじ。
もう、金持ちのやつは、「金持ちになるぞお!」という目標はたてない。
かりに、もっと金持ちになるとしても、「金持ちになるぞお!」という目標ではない
(具体的な数値目標か、結果として金持ちになる目標になる)
ということで、「死ぬ気で勉強すれば受かる」と考えているやつは、大して勉強してなくて、もしかりに、「死ぬ気で勉強すれば」・・受かるだろうという期待をこめて言っているに過ぎない。そんなやつは、とうぜん、受からない。
■三昧という境地になって、悟りを開く
で、本気に「死ぬ気で勉強」しているやつは、むしろ、こ「こんなにやるんなら、死んだほうが楽」とおもえるところまで、追い詰められる。ここまでやりこむのが、三昧という境地であろう。
で、ここで、潰れるやつもいる。
しかし、ここで、突き抜けるやつもいる。その突き抜けた境地からみると、いままでやってきた内容が、体系化され、整理されて、一段高いところからみえる。そして、その体系化された世界が、自分なりの世界観となる。この世界観ができると、そのやり方は、確信をもってできるようになる。それが、悟りという境地なんだと思う。ちなみに、この世界観は、人によって違いはある。ただ、この世界観の大元は、たいていシンプルだ。
これが、プロの境地で、このつきぬける壁が境界線なんだと思う。
■アルバイトは「できる」、アマチュアは「わかる」、プロは「悟る」
これを、ほかのものとくらべてみると、
アルバイトは、できればよい。わかる必要はない
アマチュアは、出来るとはかぎらない。下手の横づきでも、ぜんぜんいいわけだ。
しかし、わかんないとおもしろくない。なので、アマチュアは、「わかる」状態である。
できる人もいるだろうし、できないひともいるだろう。
プロは、悟っている。そこになると、自分の世界観を下に、
「できる」か「できない」かが、「わかる」。
だから、ある事業を行うとき、「できる」にしろ、「できない」にしろ、
わかった状態で、それにコミットするかどうかを決めるということになる。
それが、「覚悟を決める」ということなんだろう。
ちなみに、
出来る人は、経験をつむと、ベテランになる
わかる人が、すべての分野について現状を理解し、
メリット、デメリット等いえると、
マスターしたといわれる
悟りとは、その境地とは違う。
すぐに悟るやつもいるし、
死ぬほどの努力が必要なやつもいる。
でも、そのレベルに行けば、世界観ができる。
■ということで、いろいろみてみると・・・
一番初めに上げたリンク先でかかれていることで、
自信をもってやっているというのは、この悟っている状態の、
確信を持っていることを、他人から見た状態だろう。
たんに、自信過剰、自意識過剰というより、絶対的な確信
が、他の人から見ると、自信に見えるんだと思う。
(思い信じ込む=確信)
なんかの、「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、
プロとはについて、難しいことを簡単に言えるというのも
シンプルなことから知識を体系化できるから、簡単に言える
のだろう。
他人の利益を優先するかどうかについてはあやしい。
他人の利益を優先する開発をするって言うことは、ユーザーの
言うシステムを作るということだから、そーなってくると、ユーザー
がその道のプロでないと、振り回されてしまい、自分が死んでしまう。
(相手をうつ病におとしこんだり、倒産させるまで、アマチュアの
ユーザーは追い込む。
なぜなら、アマチュアは世界観がないから、自分の言っていることが
おかしいかどうかわからない。プロは世界観があるので、ぎりぎりのところ
で、びしっととめる。その上をアマチュアが行こうとすると、自滅する。
ソフト開発の場合、ユーザー企業が上記のようなアマチュアだと、
相手を優先すると、共倒れして倒産する。これが、仕様変更のデスマーチ
につながっている。プロはプロとしか付き合わない。)
また、感動を与えるかどうかということとは、直接関係がない。
(結果的には関係あけど・・)
■ということは
まだまだあるけど、核心のコトがいえなくなるので、このへんできります。
で、核心とはつまり、
いままでのことをまとめると、
情報処理には、あるシンプルな体系があり、
その体系から見ると、できる開発と出来ない開発がみえてくる
(あらかじめ、デスマーチする開発が、確信をもって、いいきれる)
そして、その体系は、レベル3とレベル4の境界線のところでわかり、
レベル4の情報処理試験である、アプリケーション試験では、
そのデスマーチする開発がわかることが求められる(=実際に問題に出る)
っていうことになる。
いくざくとりー。
そのとおりなのだが、この
「情報処理には、あるシンプルな体系があり」、
については、情報処理試験ぐらいのお勉強のポイントのまとめの話として、今後書いていきたいと思います。
また、「その体系から見ると、できる開発と出来ない開発がみえてくる」
というのは、修正可能なシステムでかきます。
ということで、次回の情報処理試験ぐらいのお勉強のポイントは、いままでこのシリーズで話してきた話の体系化をします。
ってことが書きたかっただけなんだけど・・・長い(^^;)