20年位前、1980年代終わりごろから、最近まで、ソフト業界とかその周辺の変遷について、特にソフト開発の立場を中心に見て行く、新しい土日シリーズ「失われた20年-ソフト業界は変わったのか?」その第三回目。
今、第三次オンが終わったころ(1980年代後半)について書いていて、今回は、そのころのソフト面について書きたいと思います。
当時は、汎用機、オフコン、ワークステーション、パソコンがあったとかいたけど、それぞれのソフトに関して、以下ちょっと思い出したことを書いてみようと思います。
■汎用機ー独自OSに、いろんなソフト
汎用機は、独自OSに、いろんな基本ソフト、アプリがのっているという状態でした。
日本の汎用機も、たとえば、富士通だと、FSP,MSPのように、独自OSがあり、その上にのっているという感じです、
なので、ソフトは、それぞれのメーカーが提供します。
ソートマージのようなものや、帳票作成ソフト、
言語としては、COBOL,FORTRAN,PL/Iなど(情報処理試験も、この3つ+アセンブラだった気が・・)
通信は、IBMはSNA,富士通はAIMという体系がありました(今もあるか ^^;)
■オフコン-も、独自OSにいろんなソフト
オフコンも同じく、独自OSに、いろんな基本ソフト、アプリがのっているという状態でした。
で、お金を掛けると、いろんなものがのってきて、使いやすいけど、お金がないと、なにものってこなくて、使えねー(>_<!)という感じだったかな・・
言語はCOBOLが主だと思います。
オフコンの通信も、汎用機の体系に組み込まれる(同じものを使う)という感じです。
■ワークステーション、UNIXベース
ワークステーションは、UNIXベースです。ということで、UNIXには、いろんなソフトがていきょうされているので、それが入っています。
なお、EDIANとか、それこそ、ワークステーション向けのアプリケーションも出るのは出たのですが、1つごとのアプリケーションの値段が(買う人が少ないので)高く、アプリは、目的がある人が買うという状態でした(今もワークステーションは、そうかな?)
言語はFortran,や(これは時代が下るかもしれないけど)C、でした。
■パソコン
パソコンは、NECが、中心でした。
NECのパソコンは、N88-BASICがまず立ち上がります。そして、ディスクにフロッピーを入れておくとそのOS(MS-DOSやDR-DOS)が、立ち上がります。
ということで、言語的には、N88-BASICにはいってるBASIC,また、MS-DOS上で動く、FORTRAN,COBOLなど(PL/Iもあったかな・・)あと、MASM(アセンブラ)をやる人もいたけど。。
ソフトは、JFTRANという、汎用用のフロッピー(IBMフォーマット)を、パソコン用のフォーマット(DOSフォーマット)に変えるようなユーティリティ、上記の言語のほかに、松(新松)、一太郎のワープロソフト、ロータス123の、表計算、桐のデータベース、The Card(だったとおもうけど)などのカード型データベースソフト、直子の代筆のようなユーティリティ?、あ、そうそう、ベビーメーカー(じゃなかったっけ?)という妖しいソフト(いや、コピーしてくれるんですけどね。。)などなど、いろいろでていた。
もちろん、パソコンソフトも・・
というわけで、次回は、いよいよ、当時の開発方法論に、入りたいと思います。