ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

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第6回 要求シンポジウム その1

2012-03-06 17:42:33 | Weblog
昨日、「第6回 要求シンポジウム」に行ってきた。
そのときのメモメモ(前半)





■IPAの挨拶
民事の争いが多くなっている
  ・医療事故
  ・知的財産
  ・建築
  ・IT(システム開発)
→情報の非対称性がある
  →でも、最低限、双方理解しないといけないものがある
    →前半:はっきり伝える、受ける、フィードバックして確認

司会:名古屋大学の山本先生
 裁判
   ・運用がする前、してから問題が起こる
      →過去に引き戻される




■ビジネスアナリシス 最前線
 IIBA日本支部 研究担当理事 宋 氏
(山本先生のコメント:アメリカと日本では開発のコンテクストが違う)

【IIBAとは?】
 2003年10月創設
 ビジネスアナリシスの実践と資格のスタンダード開発・維持

【BABOK】
2009年12月 BABOK日本語版 7つの知識エリア
   タスクとテクニックの組み合わせ、知識の体系
2011年5月  BABOK Ver3 開発開始

・かなり抽象的に書いてあるので、直接的な問題解決マニュアルではない

【今日のお話】
北米:企業の組織の活動としてビジネスアナリシス
 →技術トレンドとしてある
 →ビジネスアナリシスの活動の傾向

【問題の起点】
・システムが複雑で、みな困っている
  →システムは現場を写す鏡
・企業組織を4つに単純化
  ビジネスシステムの世界
    1.経営層が責任を持つ:経営のスコープ
       ↓
    2.業務組織が責任をもつ:ビジネスモデル
  情報システムの世界
    3.ISマネージメント層が責任を持つ
       ↓
    4.情報システム開発・運用
 →様々な組織の壁、コミュニケーションギャップ

   現実の世界  -(写像)→  仮想の世界

【典型的な課題:その1 要求が複雑】
・要求の盛れ、ダブり
・要求の対立(複雑になると)→干渉していることを見つけるのが難しい
・要求が複雑→企画・要求定義を強化する→チェックしきれない
●解決策:いったん業務のシンプル化
      商品のシンプル化
      プロセスのシンプル化

【課題:その2】
・ビジネスを取り巻く環境変化
  →経営目標・戦略が俊敏に適応
  →情報システムもアジャイルに適用できないと・・
    →実装段階でコードを凍結
    →このギャップは?

・北米では
 ビジネスアナリシスマネジメント
    =ビジネスプロセスマネジメント
      +ビジネスルールマネジメント

 ファクトモデルで業務の基本構造をあらわす
  ・名詞を取り出す→四角い箱にいれる
  ・動詞を取り出す

 ファクトモデルという舞台の上で
  ビジネスルールでコントロールされた業務のシナリオ(手続き)を語る

 ・ビジネスイベント
   ・業務処理
   ・評価ポイント
   ・処理

 アプリケーション本体に、ビジネスルールの評価と処理の部分は混在していないか?
   処理はシンプル:変わらない
   ビジネスルールの評価と処理が変わる

 北米:業務(ビジネスプロセス)とビジネスルールを分離する




■REBOK 南山大学 青山先生

 顧客要求からソフトウェア要求までをカバーする知識体系が欠如している
   要求工学方法論をいろいろ出しているのは、日本しかない
 ビジネス・プロダクト要求
 システム要求
 ソフトウェア要求
 (ソフトウェア開発)
  →ISO29148に対応

4つのプロセス:特別なものではない
     →SWEBOK第二章と基本的には同じ枠組み

 ・要求獲得
 ・要求分析
 ・要求仕様化
 ・要求の検証・妥当性確認・評価

要求獲得:要求の原泉X獲得方法
 ・ステークホルダー分析
 ・ゴール分析
    ソフトゴール・ハードゴール・タスク
 ・シナリオ分析

文書化
 ・ビジネス要求の文書化 IEEE Std.1362
 ・システム要求の文書化 IEEE Std.1233
 ・ソフトウエア要求の文書化 IEEE Std.830

要求管理
 ・PMBOKといかに組み合わせるか

現在、人材育成とモデルカリキュラム→報告書が作成できそう

3つの提言
・要求の価値を生かそう
・要求工学の本格的な実践を図ろう
・要求工学の人材を育成しよう




■ディスカッション

 宗さん、青山先生、山本先生

【要求のBOK】:下流から上流に上がってきた。
 他の知識体系との融合は?

・宗さん
 BABOKはどのように利用する?:目的指向
  →どのくらい、整理統合されている?
   どういう目的に対して、Change of Change
    ビジネスケイパビリティの実現

・青山先生
 スコープ:REBOKのミッション
 REBOK:知識とタスクの組み合わせ

・EAとの親和性、ファクトモデル(=DOA)
 SBVR(Semantics of Business Vocabulary and Rule)
   :ファクトモデルのノーテーションツールでもある

【リスク分析は?】
 RACIが役立った。
 PMBOKのリスク(リスク・ブレークダウン・ストラクチャー)
 
・青山先生

・宗さん
 現状の問題解決方法では解決しない。
 有効な解決策の導出→リスクが出てくる

【クラウド】
・つくるだけじゃなくって、すでにあるんじゃないの?

・宗さん
・ビジネスシステムと情報アーキテクチャーに整合しているか?
  ノンコアならOK
・わが社のビジネスアーキテクチャは?

・青山先生
・アジャイル、クラウドでも
  →SLA

【複雑なものに対して】
・保証ケース(アシュアランスケース)
  →エビデンスがあるから、保証される:ゴール指向で
・要求発展型開発ワーキング
  →IT技術の発展

・青山先生
  複雑さを低減しようとしている:要求工学

・宗さん
  そういう問題を意識している(BPOとかも)
  物売りビジネス→サービスに変化

【EA】
・ザックマンのフレーム:基盤
  →チェンジフレームワーク
・EA:フレームワークと、ユーザーの視点(シナリオ・ユースケース)


【運用】
・オペーレーション要求に対する分析が必要なのでは

・宗さん
 例外:ビジネスルールから仕様化

・青山先生
 チェックとアクション




ここで、休憩になって、後半戦へ

なので、このエントリもここでいったん、きります。
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