昨日、「第6回 要求シンポジウム」に行ってきた。
そのときのメモメモ(前半)
■IPAの挨拶
民事の争いが多くなっている
・医療事故
・知的財産
・建築
・IT(システム開発)
→情報の非対称性がある
→でも、最低限、双方理解しないといけないものがある
→前半:はっきり伝える、受ける、フィードバックして確認
司会:名古屋大学の山本先生
裁判
・運用がする前、してから問題が起こる
→過去に引き戻される
■ビジネスアナリシス 最前線
IIBA日本支部 研究担当理事 宋 氏
(山本先生のコメント:アメリカと日本では開発のコンテクストが違う)
【IIBAとは?】
2003年10月創設
ビジネスアナリシスの実践と資格のスタンダード開発・維持
【BABOK】
2009年12月 BABOK日本語版 7つの知識エリア
タスクとテクニックの組み合わせ、知識の体系
2011年5月 BABOK Ver3 開発開始
・かなり抽象的に書いてあるので、直接的な問題解決マニュアルではない
【今日のお話】
北米:企業の組織の活動としてビジネスアナリシス
→技術トレンドとしてある
→ビジネスアナリシスの活動の傾向
【問題の起点】
・システムが複雑で、みな困っている
→システムは現場を写す鏡
・企業組織を4つに単純化
ビジネスシステムの世界
1.経営層が責任を持つ:経営のスコープ
↓
2.業務組織が責任をもつ:ビジネスモデル
情報システムの世界
3.ISマネージメント層が責任を持つ
↓
4.情報システム開発・運用
→様々な組織の壁、コミュニケーションギャップ
現実の世界 -(写像)→ 仮想の世界
【典型的な課題:その1 要求が複雑】
・要求の盛れ、ダブり
・要求の対立(複雑になると)→干渉していることを見つけるのが難しい
・要求が複雑→企画・要求定義を強化する→チェックしきれない
●解決策:いったん業務のシンプル化
商品のシンプル化
プロセスのシンプル化
【課題:その2】
・ビジネスを取り巻く環境変化
→経営目標・戦略が俊敏に適応
→情報システムもアジャイルに適用できないと・・
→実装段階でコードを凍結
→このギャップは?
・北米では
ビジネスアナリシスマネジメント
=ビジネスプロセスマネジメント
+ビジネスルールマネジメント
ファクトモデルで業務の基本構造をあらわす
・名詞を取り出す→四角い箱にいれる
・動詞を取り出す
ファクトモデルという舞台の上で
ビジネスルールでコントロールされた業務のシナリオ(手続き)を語る
・ビジネスイベント
・業務処理
・評価ポイント
・処理
アプリケーション本体に、ビジネスルールの評価と処理の部分は混在していないか?
処理はシンプル:変わらない
ビジネスルールの評価と処理が変わる
北米:業務(ビジネスプロセス)とビジネスルールを分離する
■REBOK 南山大学 青山先生
顧客要求からソフトウェア要求までをカバーする知識体系が欠如している
要求工学方法論をいろいろ出しているのは、日本しかない
ビジネス・プロダクト要求
システム要求
ソフトウェア要求
(ソフトウェア開発)
→ISO29148に対応
4つのプロセス:特別なものではない
→SWEBOK第二章と基本的には同じ枠組み
・要求獲得
・要求分析
・要求仕様化
・要求の検証・妥当性確認・評価
要求獲得:要求の原泉X獲得方法
・ステークホルダー分析
・ゴール分析
ソフトゴール・ハードゴール・タスク
・シナリオ分析
文書化
・ビジネス要求の文書化 IEEE Std.1362
・システム要求の文書化 IEEE Std.1233
・ソフトウエア要求の文書化 IEEE Std.830
要求管理
・PMBOKといかに組み合わせるか
現在、人材育成とモデルカリキュラム→報告書が作成できそう
3つの提言
・要求の価値を生かそう
・要求工学の本格的な実践を図ろう
・要求工学の人材を育成しよう
■ディスカッション
宗さん、青山先生、山本先生
【要求のBOK】:下流から上流に上がってきた。
他の知識体系との融合は?
・宗さん
BABOKはどのように利用する?:目的指向
→どのくらい、整理統合されている?
どういう目的に対して、Change of Change
ビジネスケイパビリティの実現
・青山先生
スコープ:REBOKのミッション
REBOK:知識とタスクの組み合わせ
・EAとの親和性、ファクトモデル(=DOA)
SBVR(Semantics of Business Vocabulary and Rule)
:ファクトモデルのノーテーションツールでもある
【リスク分析は?】
RACIが役立った。
PMBOKのリスク(リスク・ブレークダウン・ストラクチャー)
・青山先生
・宗さん
現状の問題解決方法では解決しない。
有効な解決策の導出→リスクが出てくる
【クラウド】
・つくるだけじゃなくって、すでにあるんじゃないの?
・宗さん
・ビジネスシステムと情報アーキテクチャーに整合しているか?
ノンコアならOK
・わが社のビジネスアーキテクチャは?
・青山先生
・アジャイル、クラウドでも
→SLA
【複雑なものに対して】
・保証ケース(アシュアランスケース)
→エビデンスがあるから、保証される:ゴール指向で
・要求発展型開発ワーキング
→IT技術の発展
・青山先生
複雑さを低減しようとしている:要求工学
・宗さん
そういう問題を意識している(BPOとかも)
物売りビジネス→サービスに変化
【EA】
・ザックマンのフレーム:基盤
→チェンジフレームワーク
・EA:フレームワークと、ユーザーの視点(シナリオ・ユースケース)
【運用】
・オペーレーション要求に対する分析が必要なのでは
・宗さん
例外:ビジネスルールから仕様化
・青山先生
チェックとアクション
ここで、休憩になって、後半戦へ
なので、このエントリもここでいったん、きります。
そのときのメモメモ(前半)
■IPAの挨拶
民事の争いが多くなっている
・医療事故
・知的財産
・建築
・IT(システム開発)
→情報の非対称性がある
→でも、最低限、双方理解しないといけないものがある
→前半:はっきり伝える、受ける、フィードバックして確認
司会:名古屋大学の山本先生
裁判
・運用がする前、してから問題が起こる
→過去に引き戻される
■ビジネスアナリシス 最前線
IIBA日本支部 研究担当理事 宋 氏
(山本先生のコメント:アメリカと日本では開発のコンテクストが違う)
【IIBAとは?】
2003年10月創設
ビジネスアナリシスの実践と資格のスタンダード開発・維持
【BABOK】
2009年12月 BABOK日本語版 7つの知識エリア
タスクとテクニックの組み合わせ、知識の体系
2011年5月 BABOK Ver3 開発開始
・かなり抽象的に書いてあるので、直接的な問題解決マニュアルではない
【今日のお話】
北米:企業の組織の活動としてビジネスアナリシス
→技術トレンドとしてある
→ビジネスアナリシスの活動の傾向
【問題の起点】
・システムが複雑で、みな困っている
→システムは現場を写す鏡
・企業組織を4つに単純化
ビジネスシステムの世界
1.経営層が責任を持つ:経営のスコープ
↓
2.業務組織が責任をもつ:ビジネスモデル
情報システムの世界
3.ISマネージメント層が責任を持つ
↓
4.情報システム開発・運用
→様々な組織の壁、コミュニケーションギャップ
現実の世界 -(写像)→ 仮想の世界
【典型的な課題:その1 要求が複雑】
・要求の盛れ、ダブり
・要求の対立(複雑になると)→干渉していることを見つけるのが難しい
・要求が複雑→企画・要求定義を強化する→チェックしきれない
●解決策:いったん業務のシンプル化
商品のシンプル化
プロセスのシンプル化
【課題:その2】
・ビジネスを取り巻く環境変化
→経営目標・戦略が俊敏に適応
→情報システムもアジャイルに適用できないと・・
→実装段階でコードを凍結
→このギャップは?
・北米では
ビジネスアナリシスマネジメント
=ビジネスプロセスマネジメント
+ビジネスルールマネジメント
ファクトモデルで業務の基本構造をあらわす
・名詞を取り出す→四角い箱にいれる
・動詞を取り出す
ファクトモデルという舞台の上で
ビジネスルールでコントロールされた業務のシナリオ(手続き)を語る
・ビジネスイベント
・業務処理
・評価ポイント
・処理
アプリケーション本体に、ビジネスルールの評価と処理の部分は混在していないか?
処理はシンプル:変わらない
ビジネスルールの評価と処理が変わる
北米:業務(ビジネスプロセス)とビジネスルールを分離する
■REBOK 南山大学 青山先生
顧客要求からソフトウェア要求までをカバーする知識体系が欠如している
要求工学方法論をいろいろ出しているのは、日本しかない
ビジネス・プロダクト要求
システム要求
ソフトウェア要求
(ソフトウェア開発)
→ISO29148に対応
4つのプロセス:特別なものではない
→SWEBOK第二章と基本的には同じ枠組み
・要求獲得
・要求分析
・要求仕様化
・要求の検証・妥当性確認・評価
要求獲得:要求の原泉X獲得方法
・ステークホルダー分析
・ゴール分析
ソフトゴール・ハードゴール・タスク
・シナリオ分析
文書化
・ビジネス要求の文書化 IEEE Std.1362
・システム要求の文書化 IEEE Std.1233
・ソフトウエア要求の文書化 IEEE Std.830
要求管理
・PMBOKといかに組み合わせるか
現在、人材育成とモデルカリキュラム→報告書が作成できそう
3つの提言
・要求の価値を生かそう
・要求工学の本格的な実践を図ろう
・要求工学の人材を育成しよう
■ディスカッション
宗さん、青山先生、山本先生
【要求のBOK】:下流から上流に上がってきた。
他の知識体系との融合は?
・宗さん
BABOKはどのように利用する?:目的指向
→どのくらい、整理統合されている?
どういう目的に対して、Change of Change
ビジネスケイパビリティの実現
・青山先生
スコープ:REBOKのミッション
REBOK:知識とタスクの組み合わせ
・EAとの親和性、ファクトモデル(=DOA)
SBVR(Semantics of Business Vocabulary and Rule)
:ファクトモデルのノーテーションツールでもある
【リスク分析は?】
RACIが役立った。
PMBOKのリスク(リスク・ブレークダウン・ストラクチャー)
・青山先生
・宗さん
現状の問題解決方法では解決しない。
有効な解決策の導出→リスクが出てくる
【クラウド】
・つくるだけじゃなくって、すでにあるんじゃないの?
・宗さん
・ビジネスシステムと情報アーキテクチャーに整合しているか?
ノンコアならOK
・わが社のビジネスアーキテクチャは?
・青山先生
・アジャイル、クラウドでも
→SLA
【複雑なものに対して】
・保証ケース(アシュアランスケース)
→エビデンスがあるから、保証される:ゴール指向で
・要求発展型開発ワーキング
→IT技術の発展
・青山先生
複雑さを低減しようとしている:要求工学
・宗さん
そういう問題を意識している(BPOとかも)
物売りビジネス→サービスに変化
【EA】
・ザックマンのフレーム:基盤
→チェンジフレームワーク
・EA:フレームワークと、ユーザーの視点(シナリオ・ユースケース)
【運用】
・オペーレーション要求に対する分析が必要なのでは
・宗さん
例外:ビジネスルールから仕様化
・青山先生
チェックとアクション
ここで、休憩になって、後半戦へ
なので、このエントリもここでいったん、きります。