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ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

サーバーをREST型のバッチにして、画面をFlashにされると、価格崩壊が起きる

2008-11-27 16:19:40 | Weblog

 今、クラウドとかいうと、なんか先のお話みたいに受け取ってくれているので、
 まあ、この業界的に助かっているところがあるけど・・・

 もし、クラウドから発展して考えて、ユーザー企業が

  サーバーをREST型のバッチにして、画面をFlashにされると、

とんでもない、価格崩壊が起きるんで、やばいんだよね。

 これだと、別に(発想のもとはクラウドでも)、クラウド関係無しに今でも出来るし・・




日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)は、工数見積もりを出していて、平均的な工数は、

必要工数=0.1×ファイル数+1.3×画面数+0.3×バッチ数

としている。画面に掛ける係数は、1.2や0.97とかも見たことがあるかもしれない。
バッチは0.3程度かな・・・年によって違うのかしら・・・

つまり、ここからいえることは

・画面数を減らし、バッチ数を増やしたほうが、工数は大幅に小さくなる
・仮に画面担当者の人月単価が下がれば、開発費用は大きく下がる
   →ツールを使って、新人でも・・・

ということだ。そして

・SE、プログラマより、Webデザイナーのほうが、単価がかなり安い

という事実がある。




 現在は、Strutsにしろ、PHPにしろ、

・サーバー側に、画面のアプリケーションをもち、
・そのアプリが処理を行うという形になっている。

 そこで、単価の高いSEを利用し(たとえば、1人月単価60万のSEを使うと、上式のように、1.3X画面数だと、1画面78万になる。デザイナーで1画面78万も取るやつはいない-常考)、画面も処理も(仮にファイルとかは分けたとしても)SEが担当することになる。




 ところが・・・である。

 もし、こういうフレームワークを考えたら、どうなるだろう。

1.画面は、クライアント側でFlashで作成し、
2.データベース処理は、サーバー側のサービスを呼び出す。
3.サーバー側サービスは、REST型で受けて、
4.結果をXMLで返す

この場合、サーバー側のプログラムについて考えると、

(1)データを受け取って、セッションの値も取り出し
(2)そのデータを基に処理をし
(3)結果をセッション、あるいは返り値で返す。

ということになる。

さらにここで、(1)の処理は結局、
・引数データを受け取り、それをURLデコードし
・セッションの中身を全部取り出して、
・それらをハッシュマップにセットする
という操作になり、これらは全部共通化できる。

また、(3)の操作も、ハッシュマップを2つ用意し、
・1つのハッシュマップのほうはセッションにいれ、
・もうひとつのほうはXMLに変換して、値を返す
としてしまえば、これも共通化できる。

この共通化を行うと、結局

(1)データ受け取り共通メソッドを呼び出し
(2)そのデータを元に処理し
    →DBアクセスのトランザクション処理も共通化しておく
(3)結果を出力共通メソッドに渡す

ということになり、これは、実質バッチ処理である。


 さらに、クライアントの処理は、AJAX(って、Javascriptじゃないから、この表現は不適切かもしれないけど)っぽく、サーバー呼び出し、XML取得した前後に、ちょっとコーディングを入れて。。。となってくると、Flash仕事になる。なら、デザイナーでもよいはずだ。




 ちょっと待ってくださいね、そーすると、

1.画面はクライアント側でFlash
  →単価の安い、専門学校から大量に供給されるデザイナーさんたちが作ります

2.処理部分はRESTで、サーバー
  →実質、バッチで工数が減ります。

っていうことになっちゃいますよねえ。。

大変です。はじめの話に戻ると・・・
工数、単価へって、価格崩壊です(>_<!)

 今、ちょっとしたシステムでも、数百万、1千万規模で開発できるけど、
 これに気づかれると、3百万とか、100万とか、
 ひどいとデザイナーが受けて、数十万で請合うとかも、出てきそうでしょ・・・ 




 いま、ユーザーさんが、この開発方法に気がついていないから(たぶん。あ、このブログは多くは大学・研究所とか、メーカーとかSIerさんとか、ソフトハウスの人が見ていて、ユーザーの人はあんまり見てないみたいよ)、こーいう話にはなってないけど、メーカー、ソフトハウス、SIerさんで、大量退職者が出ると、だれか、この手のビジネスを考えて、たとえば、暇な女子大生とかを集めて、Flash教えて、ユーザーと一緒に画面周りを作って、あとはバッチ部分を作って納品、女子大生なら、月20万くらい払えば、アルバイトならいい商売だから、月80万くらいで1システム受けて、のこり60万まるもうけ・・・とか、考え出してくるやついそうだよねー。

 とくに、金持ちIBMの退職者とか・・・

 会社辞めて、女子大生と楽しくやったほうがいいとか思い始めて・・・




 で、こうなると、やばいのは、こーいうビジネスがかなり出た後で、不況を抜けると、ユーザーは安い開発費用に慣れちゃうので、今みたいな、価格はとれないってことだよね。。。

 さらに悪いことに・・・(この話、つづく)


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