利用者の出力から分析して、DOAでも、オブジェクト指向でも、どっちにでも展開して、プログラムまで落とし込める業務をまとめたシートと、入出力についてまとめたシートを作る方法について書く、シリーズ(になってしまった)利用者の出力から業務を分析していく手順の4回目です。
まず、手順は以下のとおり
(1)利用者を体系づけて分けます (2)今回対象の利用者について、システム利用(入出力)場面を考え、業務シート作成 (3)利用者が利用する一場面をとって、入出力を、まず出力から確認します (3-あ)まず、外部に対して出力になっているものを取り上げます。 (3-い)その外部出力の具体的内容を考え、入出力のシートに書きます。 (3-う)その外部出力を出すために必要な情報が、入力されているかどうか、確認 (3-えお)(3-う)までで、入出力のシートはできているので、それに対応する 業務シートがなかったら追加、完成させます。 (4)利用者からの入力を受け取ってから、利用者への出力まで、 システム内の業務を追加します (5)利用者への出力ごとに、シナリオをつくります (6)利用者の範囲を広げていきます。 |
(ちなみに、そこから先、DOAやオブジェクト指向に持っていくにはこちら)
で、前回は(4)について書いたので、今回は(5)のシナリオと(6)について書きます。
■シナリオの作成
前回の話の「■出力から考えて、足りない部分のアクティビティがないか、確認する」で、出力から、データ加工を追っていって、入力までをメモします。ということを書いたと思います。
まず、この作業をします(ということで、前回の段階で、していればOK)
で、今度は逆に、入力の段階から、業務シートの入出力を見て(詳しくは該当する入出力のニートをみて)具体的な入力値をきめ、そうすると、どういう風に出力されるか、順々にきめていき、それを、言葉で書きます。
●●画面の、■■の値がXXのとき、
●●テーブルの、■■の値がXXのとき、
ないしは
●●画面の値が、別紙■■のとき、
●●テーブルの、レコードが、以下の値のとき、
「なになに(=ここが業務のアクティビティ)」を行い
●●テーブルの、レコードが、以下の値になる。。
などなど、書いていきます(もっとわかりやすくして、もちろんOK
っていうか、シナリオはお客さんに確認するので、もちょっと
分かりやすいほうがいい)
で、一通りのシナリオを作ります。
(条件分岐する場合は、主要な条件分岐についてはシナリオを作ったほうがいいが
程度問題です)
■利用者の範囲を広げていきます
で、この利用者について、一通り終わったので、今度は違う利用者で、確認していきます。
ただ、これはもう一度作り直すのではなく、いままで作ったシートを基に、修正があれば修正し、不足があれば追加するっていうかんじです。
(もちろん新規に作って、それと前のものを比較してもいいけど。。)
■そーすると、ヒアリングの内容は?
さて、コレで完結してしまうと、ヒアリングの内容は、どこに入るんだ?っていうことになります。とくにここでは、スノーカードから、ヒアリング内容につなげているんだけど、これと、どういう関係があるんだ?それとも、方法が違うのか?っていうはなし。
実は、2つの作業を同時並行にできて、それで両者を一致させることによって確認をとるっていうことをする(それにより、ヒアリング内容が正しいことを確認し、顧客の間違いをふせぐ。両方やらないと、顧客の間違いに気がつかず、間違ったり、不足のある仕様のまま進み、あとで、仕様変更になる。じつは、これが、デスマーチの原因になっている)
とはいえ、同時並行といっても、こうやったほうがいいという順番もあるし、どうしてヒアリングの確認ができるのか?っていうことが分からないと思うので、これについては、このシリーズの次回に書きます。