博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『武媚娘伝奇』その8

2015年07月20日 | 中国歴史ドラマ
『武媚娘伝奇』第41~46話まで見ました。

五行草服用による流産のせいで二度と子供を産めない体になってしまった蕭薔。それもこれも流産を進めた徐慧プラス媚娘のせいということで、2人を甘露殿に呼び出して閉じ込め、殿内に火を着けて焼死させようとします。そして天井から梁が焼け落ちて媚娘の頭上に落下するところを「ここであなたを死なせたら永遠に陛下の中にあたなのことが残ってしまう!それに私とあなたの勝負はまだ着いてない!」と、徐慧が身をもって庇います。なんやこの執念(´Д`;) しかしその功績により徐慧は賢妃に昇格、媚娘も彼女が自分を陥れようとしているのではないかという疑惑を打ち消します。

その頃、太宗は廃太子李承乾にかわり、晋王李治を新たな後継に据えようと検討。自分が後継に選ばれないのは、太宗の死後、自分の子に帝位を伝えるために他の兄弟を粛清するのではないかと父皇に警戒されていると知った魏王李泰は、その不安を払拭しようと「私が太子になったら晋王を後継とし、息子たちを殺害します!」と無茶ぶりな誓いを立て、太宗や群臣にドン引きされてしまいます。長孫無忌がコメントを求められ、「こんなことを言うのは余程の阿呆でなければ人でなしです。絶対に魏王を太子にしてはいけません」と発言していますが、残念でもなく当然の反応ですね (^_^;) で、晋王が後継に選ばれ、やけくそになった魏王は晋王を人質に取って父皇への逼宮を決行。

呉王李恪は事態を知って父皇を救おうとしますが、ここで彼の母楊淑妃が、実は自分は元々李元吉の妃であり、呉王も太宗ではなく李元吉との間の子であるという衝撃の事実を暴露。そしてこの事態を奇貨としてお前が新帝となれと嗾けます。一度はその気になる呉王でしたが、やはり事態を知って駆けつけた媚娘の説得に応じ、父皇と晋王を救援することに。呉王の部隊と魏王の手勢とが睨み合う中、人質の晋王は見張り役の李義府を懐柔してその場を逃れ、魏王は乱戦の中で死亡。楊淑妃の手配により太宗殺害のための部隊の一員として派遣された李牧は、土壇場で裏切って太宗を救出。事破れたことを知った楊淑妃は呉王と媚娘の目の前で服毒死してしまいます。媚娘の目の前で死んだ妃嬪はこれで何人目でしょうか……

こうして晴れて太子となった晋王は名門出身の妃嬪を娶ることに。下の画像のうち、上段が後の王皇后、下段が張馨予演じる後の蕭淑妃。それぞれドラマ後半でメインを張るはずですが、ここでは顔見せ程度の登場です。





太宗は都を晋王に任せ、北方親征へと出発。李牧と媚娘は太宗の思し召しにより密かに宮中から出されてともに民間で暮らすことになっておりましたが、その太宗から北方の蘇楼寒の襲撃により窮地に陥っていることを知ると、援軍として進軍していた呉王と合流し、救援に駆けつけることに。間一髪のところで太宗の救出に成功しますが、太宗と媚娘を戦場から離脱させるために李牧が犠牲となってしまい……

ということで今回のパートは大胆なフィクションを交えつつドラマ中盤の展開を盛り上げております (^_^;) 媚娘が日本の大河ドラマのヒロインかと見紛うような八面六臂の活躍ぶりを見せておりますが、日本とは違って序盤から頭がいいところを強調している、ネゴシエーター的なことも露骨にやっているということで、大河のヒロインよりはその活躍ぶりに説得力が出ていると思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『武媚娘伝奇』その7 | トップ | 『武媚娘伝奇』その9 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中国歴史ドラマ」カテゴリの最新記事