『漢武大帝』第52~最終58話まで見ました。
匈奴の伊稚斜単于との決戦と霍去病の病没の後はいきなり話が18年後に飛び、蘇武・李陵・司馬遷の話、江充による巫蠱の獄の勃発、そして武帝の死に至るまでが超特急で語られます。
史実では匈奴戦で衛青の搦め手に回された挙げ句道に迷って戦いに遅参し、衛青に叱責されたのに憤激して自殺するというパッとしない死に方をする李広ですが、ドラマでは敢えて全軍の捨て駒になることを衛青に志願して乱戦の中で壮絶に散っていくという、史実より8割り増しで格好いい死に様となってます。まあ、不遇だった李広に見せ場を与えてやりたいというのは人情というものでしょう。ここは「GJ!」と素直に褒めたいところ。
で、李広の息子で霍去病の配下でもある李敢がその件で衛青を逆恨みして衛青に斬りかかるという事件が発生。常識人の衛青はこの事件を不問に付しますが、霍去病は李敢を許せず、武帝とともに狩りに出掛けた際に李敢を射殺するという相変わらずのDQN武将ぶりを見せてくれます(^^;) しかも恐ろしいことに、これが武帝自身の指令によりもみ消され、表向きは霍去病にお咎め無しということになる有様……
18年後は、病身の衛青が戻太子の廃位を思い止まらせるために武帝と面会するシーンがドラマ中でも屈指の名場面だと思います。しかしその後の展開を見ると、あの名場面は何だったのかと思ってしまうのもまた事実。
で、今回のツッコミ所。
○やっとこさ中行説が死亡。ついでに春陀もすっ飛ばされた18年の間に亡くなった模様。後は武帝の姉で匈奴の閼氏南宮公主が結局亡くなる場面の無いままに話が終わってしまったのが気になるわけですが(^^;) どこかの時点で南宮公主が長安に戻る場面があるんじゃないかと思ってましたが、結局匈奴に留まったままになってしまいましたね……
○微妙な老けメイクと老け演技で、容色の衰えた美女っぷりを無惨なまでに発揮している衛皇后。
○幼子の弗陵(昭帝)を太子とした時点で母妃の鉤弋夫人を処刑させる武帝。何の前提も無しにこの場面だけ見せられたら、何もそこまでせんでもと思うわけですが、ドラマ序盤からの竇太后・王太后・館陶長公主・陳皇后の暴れっぷりを思い出すと、困ったことにこういう処置もやむなしと思えてしまいます……
○ラストで匈奴が中華民族の中に溶け込んだというナレーションが流れ、作品のテーマ「中華民族の形成と漢民族の興隆」が印象づけられる一方で、南越国と衛氏朝鮮討伐は華麗にスルー。……『鹿鼎記』でロシア関係のシーンが軒並みカットされていたのと同様、対外関係に関わりそうな要素は敢えてドラマ中で触れないという方針なんでしょうか。 このあたりは武帝時代の漢を悪鬼のように描いていた韓国ドラマの『朱蒙』とは対照的ですね(^^;)
匈奴の伊稚斜単于との決戦と霍去病の病没の後はいきなり話が18年後に飛び、蘇武・李陵・司馬遷の話、江充による巫蠱の獄の勃発、そして武帝の死に至るまでが超特急で語られます。
史実では匈奴戦で衛青の搦め手に回された挙げ句道に迷って戦いに遅参し、衛青に叱責されたのに憤激して自殺するというパッとしない死に方をする李広ですが、ドラマでは敢えて全軍の捨て駒になることを衛青に志願して乱戦の中で壮絶に散っていくという、史実より8割り増しで格好いい死に様となってます。まあ、不遇だった李広に見せ場を与えてやりたいというのは人情というものでしょう。ここは「GJ!」と素直に褒めたいところ。
で、李広の息子で霍去病の配下でもある李敢がその件で衛青を逆恨みして衛青に斬りかかるという事件が発生。常識人の衛青はこの事件を不問に付しますが、霍去病は李敢を許せず、武帝とともに狩りに出掛けた際に李敢を射殺するという相変わらずのDQN武将ぶりを見せてくれます(^^;) しかも恐ろしいことに、これが武帝自身の指令によりもみ消され、表向きは霍去病にお咎め無しということになる有様……
18年後は、病身の衛青が戻太子の廃位を思い止まらせるために武帝と面会するシーンがドラマ中でも屈指の名場面だと思います。しかしその後の展開を見ると、あの名場面は何だったのかと思ってしまうのもまた事実。
で、今回のツッコミ所。
○やっとこさ中行説が死亡。ついでに春陀もすっ飛ばされた18年の間に亡くなった模様。後は武帝の姉で匈奴の閼氏南宮公主が結局亡くなる場面の無いままに話が終わってしまったのが気になるわけですが(^^;) どこかの時点で南宮公主が長安に戻る場面があるんじゃないかと思ってましたが、結局匈奴に留まったままになってしまいましたね……
○微妙な老けメイクと老け演技で、容色の衰えた美女っぷりを無惨なまでに発揮している衛皇后。
○幼子の弗陵(昭帝)を太子とした時点で母妃の鉤弋夫人を処刑させる武帝。何の前提も無しにこの場面だけ見せられたら、何もそこまでせんでもと思うわけですが、ドラマ序盤からの竇太后・王太后・館陶長公主・陳皇后の暴れっぷりを思い出すと、困ったことにこういう処置もやむなしと思えてしまいます……
○ラストで匈奴が中華民族の中に溶け込んだというナレーションが流れ、作品のテーマ「中華民族の形成と漢民族の興隆」が印象づけられる一方で、南越国と衛氏朝鮮討伐は華麗にスルー。……『鹿鼎記』でロシア関係のシーンが軒並みカットされていたのと同様、対外関係に関わりそうな要素は敢えてドラマ中で触れないという方針なんでしょうか。 このあたりは武帝時代の漢を悪鬼のように描いていた韓国ドラマの『朱蒙』とは対照的ですね(^^;)
も出てきましたか(笑
当時、いろんなまんがでオファーされてましたね。
しかし、諸星版でも、武帝のころでしたが、
あれは、時代が違て、後漢(??)の頃の話と違いましたか。
中国の、このドラマ作りは合うてるんですの~?
上書いてから、Wikipediaで調べましたが、
やはり、江充の巫蠱ノ獄は、武帝の時代でしたね。
諸星さんは、微妙に書き換えはったのでしょう。
しかし、「巫蠱ノ獄」て、大學でも習わんような
「ありきたり」の事件と思てましたが、
民間人入れて、何万人も死んでるんですね~、
二二八より凄いとは。
諸星作品で江充が出て来るのと言えば、『無面目』ですね。漫画の方でも確か漢武帝の時代の話として描かれていたはずです。東方朔とか出て来ましたし。
あの場面、挿入歌がいいですね。あれも韓磊だったでしょうか。韓磊はけっこう人気がある人でしたね。小生も「等待」は大好きです。
韓磊はいろんなドラマの主題歌を歌ってますよね。個人的には「等待」のほか、『康熙王朝』のOP「向天再借五百年」や『江山風雨情』のOP「平安夢」がお気に入りです。