わたしの里 美術館

とりあえず西洋絵画から始めて、現代日本作家まで

Paul Delvaux

2009-05-15 | 作家の記録

 作家の索引

Paul Delvaux【わたしの里・作家の記録】1897 ~ 1994 Paul Delvaux ベルギーの作家

 

ポール・デルヴォー

Paul Delvaux 1897 09 23 - 1994 07 20

ベルギー  リエージュ 生まれ

 

 甘美とも謂えば言えるが、醒めた幻想の世界。日本人には、特に人気があるようだ。うつむく裸婦や、紳士そして正装した女性からは、ノスタルジーの世界が広がる。幻想作家とはよく言われる、現世にある事象とは関連が示されず、むしろ其の詮索を断ち切る、なげやりなオブジェのレイアウトが、不思議な想像力をかきたてる。

 くり返し描かれる裸婦は、彼のメーンテーマ。彼女らを包みこむ闇、古代の街や建物、あるいは電車とか線路は、見るものの思念を遠くにみちびく。

 

 
  愛知県美術館 『こだま』

 

 

 16世紀のマニエリスト達の女性像や、独自の夢と。くり返し表現される裸体、建物、電車、背景にはギリシャ神殿がよく用いられる。静寂さの中に幻想的な世界が広がる。幻想画家といわれるゆえんがある。1935年以後、運動には直接参加しないままシュルレアリスム展にしばしば出品。長くブリュッセルに住んだが1994年に没す。

 ベルギー北西部のリゾート地 Koksijde Sint-Idesbald には彼の主要作品を多く所有するポール・デルヴォー美術館がある。愛知県美術館には代表作 「こだま」 (1943年)が収蔵されている。

 

 

Artist     Paul Delvaux
Title    Sleeping Venus 
Date    1944
Medium   Oil on canvas カンバスに油彩
Dimensionssupport:  1727 x 1991 mm
Collection    Tate  テイト美術館所蔵
Acquisition   Presented by Baron Urvater 1957


1944年 (47歳)
 「眠れるヴィーナス」 (テイト・ギャラリー)「貝殻を拾う骸骨」を描く。骸骨をテーマにした多くの油彩、水彩、デッサンを制作。パリのサロン・デ・テュイルリーに出品。夏、占領下のブリュッセルを逃れ、ブリュッセル南東20㎞にあるリクサンサールに移る。解放後、ブリュッセルに戻り、10月、ジャック・ヴァン・ドン・ブランドン・ド・レートが主催した「アルマントール」展に出品。フランス・エレンスの「教会でのランデヴー」にデルボーのデッサン6点が挿絵として掲載される。この年末から翌年にかけてブリュッセルのパレ・デ・ボザールで回顧展開催。これを機にベルギーの映画監督アンリ・ストルクが映画「ポール・デルボーの世界」を撮影。脚本ルネ・ミシャ、音楽アンドレ・スーリ、ポール・エリュアールが解説する。この映画は1948年ヴェネツィア映画祭で賞をとる。
 < 1989年 「ポール・デルボー展」 図録より >

                         

 

 

 

 


 The Great Sirens  ( 1947 )

 

 

 

  

 

遠い道 1975 The Last Car

 最終列車では三橋三智也の唄になってしまうし、終列車でも拙い。1975年は彼が78歳で、東京と京都の国立近代美術館で、「ポール・デルボー展」が開催されている。アラン・ロブ=グリエがテキストを書き、デルボーが11点の版画を制作した、「ヴァナデ女神への廃墟の神殿の建設」が、4年かかって完成している。

夜汽車 1975 The Last Car【わたしの里美術館・作品】

フランス語の画題では、le dernier wagon と表記されている。つまり英語では、「The Last Car」 である。

 

 

 La Naissance de Vénus the village of the sirens(神殿淫行) Unknown station

 

 

クリジス ドレス【作品】 The Mirror

 

 

夜明け 1937 会話 1944 1947 Paul Delvaux【作品】

「魔女たちの夜宴」のための習作 1962年                娼婦たち

 

 

 

ポール・デルヴォー(Paul Delvaux1897923日 - 1994720日)は、ベルギー・リエージュ州生まれの画家。

16世紀のマニエリスト達が描いたような女性像や、独自の夢とノスタルジーの世界を築く。作品の中では、無表情で大きな目を見開き、陰毛をあらわにした裸の女性たち、駅、電車、骸骨、拡大鏡で何かを観察している学者などが題材としてくり返し描かれ、背景には石畳の道や線路などが透視図法を用いて描かれることが多く、古代ギリシャの神殿のような建物の遺跡がよく用いられる。静寂さの中に幻想的な世界が広がるその作風によって、「幻想画家」という形容もなされる。

ポール・デルヴォー美術館
ベルギー北西部のリゾート地KoksijdeのSint-Idesbaldには彼の主要作品を多く所有するポール・デルヴォー美術館[1]がある。愛知県美術館には代表作「こだま」(1943年)が収蔵されている。
(wikipedia)

 

Sleepwalker Paul Delvaux 水浴するニンフ
 
 
 

白いヌード【日記】 森の目ざめ【ポール・デルヴォー】アクロポリス【わたしの里美術館・作品】

 

Station in the Forest 遠い道   Path  通り

 

ムーラン通り 1920年

 

参考資料
「ポール・デルボー展図録」 朝日新聞社 1989

 

 

わが郷の関連記事
 2012 03 18
 カネに踊れば、お先真っ暗だ 【わが郷

 

Siren Siren Galleries

Unknown station Siren  フェリシアン・ロップスシュールリアリズム

 

 

わたしの里の美術館【索引】 ベルギーの作家 
わたしの里 美術館    わが郷 HOME   

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。