柔絹などのランジェリーを透して、やわ肌を覗けば得も言われぬ情趣が、情念を駆り立てたりもする。
素肌をそのまま鑑賞するよりも、シルキーな光沢が何倍もの魅力を添付する。
これと同じように、人は近代資本主義が紡ぎだす、あやしい綾絹の色香に惑わされてしまっている。
あの女性は冷感症で居丈高。こちらの新しい姫君は、人の心を良く知っていて、気分を和ませる。
明治維新で人々は、衆議によって政治を行う 「民主主義」 に惑わされて、迎えた明治の御代には、戦争に次ぐ戦争であった。
妖しいシルクの衣装の影には、怪物がかくれていた。
赤い舌をねめ廻して、涎をたらしつつ、人の肉体をどれほど食らい尽くしたことか……。
近代資本主義と云おうか、あるいは近世資本主義とか謂うのだろうか、とにかく産業革命は多くの俄か成金を数多生み出した。この者たちを、ブルジョアとか言うのだろうが、その精神的分化の程度はたかが知れている。資本家という盛装はしているが、彼らがこの時代の主役なのではない。本当の主役は、フルフルの綾衣の帳の中に隠れている。金貸しは賤しい職業とされ、ユダヤ人たちが主に其れをなした。そして彼らは蔑まれて、特定の居住区に押し込められもした。金貸したちは用心深くなり、自分らは社会の前面には出ない事を好む。
この者たちが絶対、秘密にして守りたかったのは、お金は金貨などのまばゆい光に輝くものばかりではなく、お金を貸した借りたの証書こそが、新たな膨大な「まぼろしの金貨を生む秘儀」である。このことを隠すために、彼らは「労働者を搾取する資本家」という、架空の役者を創作した。
see through skirts. Forget it guys,
the image is just painted on the skirts.
■ Site Information ■
■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。
本稿はそのアート関連サイトです。
■ 2010年3月2日
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