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とりあえず西洋絵画から始めて、現代日本作家まで

東山魁夷

2010-02-20 | 日本人作家

 日本人作家

 東山 魁夷   (ひがしやま かいい)

1908年(明治41年)78日 - 1999年(平成11年)56
日本の画家、著述家。
昭和を代表する日本画家の一人といわれる。文化勲章受章者。
千葉県市川市名誉市民。本名は東山 新吉(ひがしやま しんきち)。

 

船具商を営んでいた父・浩介と妻・くにの次男として横浜市に生まれる。父の仕事の関係で 3歳の時に神戸西出町へ転居。兵庫県立第二神戸中学校(現兵庫高校)在学中から画家を志し、東京美術学校(現東京芸術大学)日本画科へ進学。結城素明に師事。在学中の1929年第10回帝展に 「山国の秋」 を初出品し、初入選を果たす。美術学校を卒業後、ドイツのベルリン大学(現フンボルト大学)に留学。1940年には日本画家の川小虎の娘すみと結婚。1945年応召し、熊本で終戦を迎える。召集解除後は小虎、母、妻が疎開していた山梨県中巨摩郡落合村(現南アルプス市)に一旦落ち着く。11月に母が死去すると千葉県市川市に移り、その後1953年には大学の同窓・吉村順三設計による自宅を建て、50年以上に亘りその地で創作活動を続けた。

 

   残照 拡大

 

戦後、1947年の第3回日展で 「残照」 が特選を得たことが転機となり、以降、風景を題材に独自の表現を追求した。1950年に発表した 「道」 は、前方へとまっすぐに伸びる道それだけを描く作品で、単純化を極めた画面構成に新機軸が示されている。

 

                                               道

 

 

北欧、ドイツ、オーストリア、中国にも取材し、次々と精力的に発表された作品は、平明ながら深い精神性をそなえ、幅広い支持を集めた。1960年に東宮御所、1968年に落成した皇居宮殿の障壁画を担当した。1970年代には約10年の歳月をかけて制作した奈良・唐招提寺御影堂障壁画 「黄山暁雲」 は畢生の大作となった。千変万化する山の姿を墨の濃淡を使い分け、鮮やかに描き出した。東山は黄山を 「充実した無の世界」 と表現した。混沌とした自然の移ろいにあらゆるものを生み出すエネルギーを感じ取った。この計画を手がけたことにより国内での知名度と人気はさらに高まり、国民的日本画家とも呼ばれるようになった。画集のみならず文章家でもあり画文集など、著作は数多い。川端康成とも親交が深かった。

波の間(なみのま)波の間は,広さ248平方メートル(約75坪)で,熊本県産市房杉や静岡県産松などが使われています。この壁画は,山口県の青海島の岩をモデルにしたといわれる東山魁夷作の「朝明けの潮」で,縦約3.8メートル,横約14.3メートルの大壁画です。
「朝明けの潮(中下図)」(東京国立近代美術館蔵)

 

 

ドイツ留学中に知ったドイツロマン主義の画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ を日本に初めて紹介したのも彼である。また、瀬戸大橋の色を提案したことでも知られる。

生前、日展への出品作など代表作の多くを東京国立近代美術館と長野県に寄贈。長野県は長野県信濃美術館に谷口吉生設計による東山魁夷館を増設し、寄贈された作品の常設展示にあてている。その他、少年時代を過ごした神戸市にある兵庫県立美術館、父方の出身地である香川県の香川県立東山魁夷せとうち美術館にも、版画を中心とする作品が寄贈されている。戦後の復員直後から死去するまで暮らしていた千葉県市川市には、自宅に隣接して市川市東山魁夷記念館が開館した。また、美術学校時代のキャンプ旅行の途中、激しい夕立に遇った際に温かいもてなしを受けたことに感謝して後に寄贈された約500点の版画を収蔵する 東山魁夷 心の旅路館 が、岐阜県中津川市(旧長野県木曽郡山口村)にある。

 


『残照』(1947年、東京国立近代美術館収蔵)
『道』(1950年、東京国立近代美術館収蔵)
『光昏』(1955年、日本芸術院収蔵)
『青響』(1960年、東京国立近代美術館収蔵)
『曙』(1968年、財団法人北澤美術館収蔵)
『年暮る』(1968年、山種美術館収蔵)
『花明り』(1968年、個人所蔵)
『白馬の森』(1972年、長野県信濃美術館・東山魁夷館収蔵)
『濤声』『山雲』『黄山暁雲』(1975年、唐招提寺障壁画)
『朝明けの潮』(1968年、皇居新宮殿壁画)
『夕星』(1999年、長野県信濃美術館東山魁夷館蔵) 絶筆
( wikipedia )

 

 


長野県信濃美術館 東山魁夷館

 

 

 

 

 

 

 

 

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