わたしの里 美術館

とりあえず西洋絵画から始めて、現代日本作家まで

ゼウス

2008-10-10 | 神仏や 神話の人物

 

 

ゼウス

(古典ギリシア語:Ζεύς, Zeus
ギリシア神話の主神たる全能の存在。
社会秩序、全宇宙、天候、特に雷を司る天空神でもあり、
オリンポス十二神 をはじめとする神々の王である。


 

 ゼウスはローマ神話ではユーピテル(ジュピター)にあたる。オリュムポスの神々の家族および人類の両方の守護神・支配神であり、神々と人間たちの父と考えられた。

 ゼウスは天空神として、雲・雨・雪・雷などの気象や全宇宙を支配していた。キュクロープスの作った宇宙をも焼き払えるオリュンポス最強の武器、雷霆(ケラウノス)と金剛の鎌を武器とし、「光輝」と呼ばれる天界の輝きを纏った鎧に山羊革の胸当てをつけ、聖獣は鷲、聖木はオーク。主要な神殿は、オークの木のささやきによって神託を下したエーペイロスの聖地ドードーナ、および4年ごとに彼の栄誉を祝福してオリンピック大祭が開かれたオリュンピアにあった。この他にも、「恐怖」という甲冑をギガントマキアーにおいて着用している。

 


 ティーターン神族のクロノスとレアーの末の子(長男の説もある)で、ハーデースとポセイドーンの弟。正妻は姉妹であるヘーラーであるが、レートーや姉のデーメーテール等の女神をはじめ、多くの人間の女性とも交わり、子をもうけたといわれる。

 オリュンポス十二神の中では、メーティスとの間にアテーナー、レートーとの間に アポローン アルテミス 、ヘーラーとの間にアレース、ヘーパイストス、またテーバイの王女セメレーとの間にディオニューソスをもうけた。

 また様々な人間の女性との間に、たとえば ダナエ との間に ペルセウス を、アルクメーネーとの間にヘーラクレースを、レーダーとの間にディオスクーロイをといったように多数の子供たちをもうけたことになっている。これらゼウスの子とされる英雄を半神(ヘロス)といい、古代ギリシアでは下級の神として広く祀られた。これらの伝説は、古代ギリシアの各王家が、自らの祖先をゼウスとするために作り出された系譜とも考えられる。ゼウスが交わったとされる人間の女の中には、もとは地元の地母神であったと考えられるものもいる。女神や人間と交わるときのゼウスはしばしば変化したとされ、ダナエーのときには黄金の雨、レーダーのときには白鳥などの獣の形に変身したといわれる。

 

ゼウスの生誕に関する古代伝説のひとつによれば、父クロノスはわが子に支配権を奪われる不安にかられ、生まれた子供を次々に飲み込んでしまった。そこでゼウスを生んだとき、母レアーは産着で包んだ石をかわりにクロノスに飲ませることでゼウスを救った。ゼウスはクレーテー島で雌山羊のアマルテイアの乳を飲み、ニュムペーに育てられた。

成人したゼウスは、嘔吐薬によってクロノスに兄弟たちを吐き出させ(この時飲み込まれた順とは逆の順で吐き出されたが、これがポセイドーン等にとって第2の誕生にあたり、よって兄弟の序列が逆転されたともされている)、父親に復讐をしたがっている彼らと共に、宇宙の支配権を巡る戦争であるティタノマキアを勃発させた。その大戦においてゼウスは雷霆を投げつけ、それに伴う天地を逆転させるほどの衝撃波や雷火によって地球や全宇宙、そしてその外側に位置するカオスまでも焼き払い、クロノスなどのティーターン神族を打ち倒した。その結果、ゼウスらが勝利をおさめ、ティーターン神族は奈落タルタロスに葬られた。

ゼウスとポセイドーンとハーデースは支配地をめぐってくじ引きをし、それぞれ天空と海と冥界の主となった。更に、ゼウスはその功績から神々の最高権力者と認められた。


ホメーロスの記述にみるゼウスは、2つの異なる姿で描かれている。一面ではゼウスは弱者の守護神、正義と慈悲の神、悪者を罰する神としてあらわされる。しかし同時に、次々と女性に手をだしては子孫を増やし、不貞を妻に知られまいとあらゆる手段を講じる神としても描かれている。

元来はバルカン半島の北方から来てギリシア語をもたらしたインド・ヨーロッパ語族系征服者の信仰した天空神であったと考えられ、ヘーラーとの結婚や様々な地母神由来の女神や女性との交わりは、非インド・ヨーロッパ語族系先住民族との和合と融合を象徴するものと考えられる。また自分たちの系譜を神々の父までさかのぼりたいという、古代ギリシア人の願望としても説明されることがある。

多くのインド・ヨーロッパ語族系言語を用いる民に共通して信仰された天空神に由来し、その祖形は、ローマ神話におけるユーピテルの原型であるデイオス・パテール、あるいは普通名詞「神」を表すデイオス、デウス、古層のインド神話の天空神ディヤウス、北欧神話のテュールらに垣間見ることができる。

好色なこの父神は、ギリシアにおける道徳意識の高まりとともに、しだいに好ましくない存在となった。このため後の伝説などでは、ゼウスを崇高な存在として表現するようになった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%82%A6%E3%82%B9

 

 

エウロパの略奪

 

 

  オリンポス十二神
わたしの里 美術館    わが郷 HOME 

 

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。