サラスヴァティー Saraswati 【神仏や 神話の人物】
サラスヴァティー
( Sarasvati 、サンスクリット: सरस्वती )
芸術、学問などの知を司るヒンドゥー教の女神である。
日本では七福神の一柱、弁財天(弁才天)として親しまれており、仏教伝来時に金光明経を通じて中国から伝えられた。4本の腕を持ち、2本の腕には、数珠とヴェーダ、もう1組の腕にヴィーナと呼ばれる琵琶に似た弦楽器を持ち、白鳥またはクジャクの上、あるいは蓮華の上に座る姿として描かれる。白鳥・クジャクはサラスヴァティーの乗り物である。
サラスヴァティーは水辺に描かれる。サンスクリットでサラスヴァティーとは水 ( 湖 ) を持つものの意であり、水と豊穣の女神であるともされている。インドの最も古い聖典 『 リグ・ヴェーダ 』 において、初めは聖なる川、サラスヴァティー川(その実体については諸説ある)の化身であった。流れる川が転じて、流れるもの全て ( 言葉・弁舌や知識、音楽など ) の女神となった。言葉の神、ヴァーチと同一視され、サンスクリットとそれを書き記すためのデーヴァナーガリー文字を創造したとされる。後には、韻律・讃歌の女神、ガーヤトリーと同一視されることになった。
Jain goddess Sarasvati.
By Jagadeva (act. 12th century). India, state of Gujarat, 1153. White marble. Lent by the Los Angeles County Museum of Art, gift of Anna Bing Arnold
ヒンドゥー教の創造の神ブラフマーの妻(配偶神)である。そもそもはブラフマーが自らの体からサラスヴァティーを造り出したが、そのあまりの美しさのため妻に娶ろうとした。逃れるサラスヴァティーを常に見ようとしたブラフマーは自らの前後左右の四方に顔を作りだした。さらに、その上に5つ目の顔(後にシヴァに切り落とされる)ができた時、その求婚から逃れられないと観念したサラスヴァティーは、ブラフマーと結婚し、その間に人類の始祖マヌが誕生した。また、元々はヴィシュヌの妻であり、後にブラフマーの妻になったという異説もある。
サラスヴァティーはゾロアスター教の アナーヒター と同起源と推定される。アナーヒターには、ハラフワティー・アルドウィー・スーラー(Harahvatī Arədvī Sūrā)という別名があり、ハラフワティーは言語学的にはサラスヴァティーのペルシア語読みとされるためである。これは偶然の一致ではなく、インド・イラン共通時代から信仰されていた女神が民族の分裂とともに2つに分かれたものではないかとされている。 (Wikipedia より抄出 画像添付と編集あり)
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。
本稿はそのアート関連サイトです。
■ 2010年3月2日
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