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クールベ

2007-11-14 | 作家の記録
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クールベ【作家の記録】1819 ~ 1877 クールベ フランスの作家

ギュスターヴ・クールベ  (クルベ)

Gustave Courbet  1819年6月10日 - 1877年12月31日
フランスの写実主義の画家

 

 

 

生涯

1819年、スイス国境に近いフランシュ・コンテ地方の山の中の村、オルナンに、裕福な地主の子として生まれる。
1831年、オルナンのカトリック系中学校に入学し、そこで基本的なデッサンを学ぶ。
1837年、王立の高等学校に入学する。そのかたわら画家フランジューロのもとで学ぶ。
1840年、21歳の時にパリへ出てソルボンヌ大学法学部に入学するが、本人を法律家にさせたかった父親の意図に反し、彼自身は画家を目指してアカデミー・スイスに通い、ルーヴル美術館で巨匠たちの作品を模写した。
1844年、『黒い犬を連れた自画像』がサロンに入選しているが、これは当時の画家としては非常に遅いデビューである。


1845年、『ギタレロ』がサロンに入選。
1846年、『革のバンドをした男』がサロンに入選。
1849、『 オルナンの昼休み ドミニク・アングルドラクロア の二人に評価され、それがもとで国家が買い上げることになり、リール市立美術館に所蔵された。
1851年、『オルナンの埋葬』を出品するが、批判をうける。
1853年、サロンで批判をうけた『水浴びする女たち』、『眠る糸紡ぎ女』が美術愛好家のアルフレッド・ブリュイヤスに購入される。以後、彼はクールベの後援者となる。

 水浴びする女たち


1855年、パリにおいて世界で2番目の万国博覧会が開催された。クールベは、この万国博覧会に大作 『画家のアトリエ』 と 『 オルナンの埋葬 』 を出品しようとする。しかし他の作品は審査を通過したにも関わらず、これらの大作は落選してしまった。そこでクールベは後援者ブリュイアスに資金を仰ぎ、博覧会場のすぐ近くに小屋を建て、「ギュスターヴ・クールベ作品展。入場料1フラン」という看板を立て、1855年6月28日から公開した。当時、画家が自分の作品だけを並べた「個展」を開催する習慣はなく、このクールベの作品展は、世界初の「個展」だと言われている。また、この個展の目録に記されたクールベの文章は、後に「レアリスム宣言」と呼ばれることになる。「レアリスム宣言」において、クールベは「自分は生きた芸術をつくりたいのだ」と言っている。


1858年、ドイツに数カ月滞在し、『フランクフルトの夫人』などを制作する。
1870年、パリ・コミューンに参加し、反乱に荷担したことで投獄される。
1873年、スイスに亡命する。
1877年、亡命先で58歳の生涯を閉じた。なお、オルナンの生家は現在クールベ美術館になっている。

 

 

オルナンの埋葬【作品】 オルナンの埋葬


今ではクールベの代表作とされている、大作 『 オルナンの埋葬 も、発表当時の評判はさんざんであった。この絵にクールベが付けた題名は 『 オルナンの埋葬に関する歴史画 』 というものだった。当時のフランスの人々にとって 「歴史画」 とは、古代の神々、殉教者、英雄、帝王などを理想化された姿で描いた格調高い絵画のことであった。これに対し、オルナンという、山奥の田舎町の葬式に集まった名もない人々という主題を、まるで歴史上の大事件のように扱い、このような巨大な画面(縦約3.1メートル、横約6.6メートル)に表して「歴史画」と称するのは当時としては常識はずれのことだった。

 

  拡大 画家のアトリエ

 もう一つの代表作 『画家のアトリエ』 も大作である(縦約 3.6メートル、横約 6メートル)。この作品には 「私のアトリエの内部、わが 7年間の芸術的な生涯を要約する現実的寓意」 という長い副題が付せられている。「寓意画」 とは、たとえば 「愛」 「真実」 「信仰」 「死」 のような目に見えないもの、形のないものを擬人化したり、静物画で表したりする、西洋絵画の伝統的な主題の一つであるが、クールベは、アトリエで制作する自分自身の姿と、周囲に集まる 30人ほどの人々を描写したこの絵を 「寓意」 だと言っている。画中に描かれた人物たちは、全員が何らかの 「寓意」 を表しているとされ、おおむね画面の向かって右半分はクールベのレアリスム絵画を理解し支持する人々のグループであり、画面左側の人々は、クールベの芸術を理解しない不幸で悲惨な人々だと理解されている。

 

  

Fox Caught in a Trap【罠にかかった狐】 Fox Caught in a Trap

クールベは、上記 2作品のようなグループ肖像画のほか、森の中の動物を主題にした風景画や、豊満な裸婦像など、リアルな傑作を遺している。

 


代表作

『オルナンの埋葬』(1849年)(オルセー美術館)
『画家のアトリエ』(1855年)(オルセー美術館)
『世界の起源』(1868年)(オルセー美術館)



『 こんにちは、クールベさん 』 (1854年)(モンペリエ、ファーブル美術館)

セーヌ河畔のお嬢さんたち Mädchen an der Seine【クールベ】

 

『女とオウム』(1866年)(メトロポリタン美術館)
『石割り人夫』(第二次大戦中ドレスデン爆撃で焼失)


 The Stone Breakers
1849 (desroyed during World War II).
  Oil on canvas, 5 feet, 5 inches x 7 feet, 10 inches.

  ( 記事は、 wikipedia より抄出紹介。画像添付と多少の編集は、わたしの里にて )

 

 

クールベ『眠り』 Nue allongée sur le sable【わたしの里の美術館・作品】クールベ クールベ 泉【わたしの里の美術館】

 

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