山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

厳冬期、地吹雪舞う赤城山 編

2019年03月09日 00時11分18秒 | 上州

 

いやはや、まいりました。

甘く見てました、はい‥‥‥  

ついこの間、そう、あれは昨年の晩秋

重いテン泊荷物を背負って歩いていた 赤城山の稜線なんで

雪があるとはいえ、まぁ (雪山)入門の山だし、

それに 何年か前には 残雪期にも歩いているし、と…

でも、暖冬のこの冬にあって、

今シーズン最強の寒波がやって来たという

まさにそのタイミングで、

のこのことやって来てしまったのには、訳があるのです。

 

そう、赤城山の下に広がる「大沼」で、

珍しい“ アイスバブル ” なるものが この時期見られるって

週末 何処に行こうかと思案している まさにその時に、テレビでやっていたんです。

※イメージ 普通なかなか本土(本州)の湖や 池では見ることができない現象なんだとか…

お‼︎  これこれ‼︎  良いじゃん!

雪山登ったついでに、おまけでこれも見れるじゃん!

決まり‼︎  行ったれ〜〜

 

※イメージ こんな幻想的な空気の泡が みてみたかったな~

 

 が、しかし…

 到着してみると、このありさま…

 さ、寒ぶっ‼️

 

 

最強寒波が 予定外の雪を降らせたのは、

早朝に家を出発の為、 隊長が早目に床についた前夜の夜半の事、

珍しく前橋市内までもが雪化粧し

赤城山ビジターターセンターへ向かう 急行バスも

時折 雪道渋滞で足止めされる始末

やれやれ‥‥

 赤城広場前のバス停を 降りた途端、

凄まじい地吹雪と、凍てついた烈風にあおられ、

ちょっと 戦意喪失気味の おサル君、

「 ほんとに この風の中、行くの⁈ 」

そりゃあ、せっかく来たんだから‥‥‥ 

とは答えたものの、 隊長も もし一人だったら、即座に撤退‼️って

決めかねない程の 寒さと地吹雪。

駒ヶ岳 から 黒檜山 の ピークを結ぶ稜線を歩く予定だったけど

ここは 黒檜山単独のピストンに変更ってあたりが妥協点かもねぇ‥‥‥

 

 

と、言うわけで、黒檜山登山口まで

準備を整えつつ、肩をすぼめて、道の路肩に吹き溜まった雪を蹴散らし進みます。

  

 

 除雪車が 今日は大活躍っす

  

おサル君、余り気乗りしていないみたいですが 

隊長が譲歩したもんで、まあ  しぶしぶついて来てくれてます    笑

 

 さあ、では行きますかぁ‼️ 

前夜からの新雪は、深いところで30㎝くらいでしょうか、

モフモフと、あまりアイゼンが効かないのが 難点。

 眺望も、今のところ望めそうもないねぇ

と、グレーだけの世界、

樹林に入って 少し風は弱まったけど、動き出したばかりだから とにかく寒い

 

 斜度が強くなると いけません、

新雪が その下の堅閉まった雪との間で動き、

アイゼンが効かず ズルズルと 歩きにくくてしょうがない

  

霧氷 というか 、樹氷 というか、

これも 日差しの下で見る分には綺麗なんだけど、

これでは 一層 寒さが身に沁むだけ⁈

 

「 て、天は我を見放したか‥‥‥ 」  って

  オ、オサル君、ね、寝るなよ〜

寝ると、死ぬぞ〜

陸軍第八師団 青森歩兵第5連隊ばりに、 おサル軍曹、熱演です。

 

 

 

 標高は さして高くないけど、

なんせ風が強いもんだから、稜線の風下側には『雪庇』も張り出してます。

視界が悪くなった時には 要注意っす。

ここも、危ない危ない、

そういえば ここの稜線って、確かに場所によっては痩せてたなぁ〜〜

 

 

 

 

此処までくれば、辛い雪中行軍も あと一息、

左に折れれば 直ぐ山頂っす。

 あまりの辛さ、恐怖に、

とうとう おサル軍曹の髪は 真っ白 白、白髪に‥‥‥

 

では なくて、髪の毛ごと 凍ってもうた‼️

( まるで 刺身のツマ 状態っす   笑)

 

 せっかくなんで、

絶望スポット絶叫スポット、いな 絶景スポットで、パチリ📸

 

 

 

 白い金平糖が “成った”みたいな 木 や、

  

白梅が 枝全体に満開に咲き競うみたいな木も あったりして、

まぁ、真冬ならではの楽しみ方は それなりに有るんですが、

立ち止まっていると、じんわりと芯から冷えてくるんで

長居は無用って事で、踵を返します。

 

稜線での 風は相変わらずですが、

ちょっとだけ薄日が差す瞬間もあったりして、

やはり 雪山は、晴れてなんぼじゃけんなぁ〜

 

さっきよりは 下界が望めます。

あ、楽しみにしてた“アイスバブル”は、

此処から見る限りは 新雪の下に埋もれてしまってるねぇ〜

流石の地吹雪も、新雪を 吹き飛ばすまでのパワーは無かったか‥‥

 

 

 

 お、一瞬、陽射しが‥‥‥

 

モフモフの新雪だもんで、

足元を気にすることも ほとんど無く、下りは早い早い、

あっという間に 登山口まで下りてきました。

 相変わらず、烈風が吹き荒れてます。

フードを被り直し、駄目元で 全面結氷している大沼の湖面に 下りてみよっか

せっかくなんで 赤城神社にも寄って‥‥‥

 

ありゃりゃ、膝下程も積雪があって、

とてもじゃないけど雪を掘って氷面を見るなんて、

無理無理

コリャ、アキマヘン

撤退、決定っす 

 

 

 

赤城広場の、池畔の茶屋の中で暖を取らせてもらって

帰りのバスまで時間つぶし。

茶屋のおじさんによると、

前日までは テレビで “アイスバブル”が報道されてから

結構な人出だったらしい。

タイミングが悪かったねぇ〜  と、慰められました、ハハ

紅葉の時にも、サンドイッチマン

『帰れマンデー 路線バス旅』放映の直後で、大変なことになっていたらしい‥‥

また、あったかくなったらおいで〜  と

田舎の人は おおらかで良いねぇ

  

 

 

 

 バスの時刻に合わせて 茶屋を出てきたのに、

バスは15分近くも遅れて到着。

地吹雪の中、凍結死するところでした‥‥‥

 

だもんで、 

路線バスの中継地にある、『富士見の湯』解凍‼️っす    

 

ここまで下りてきた今頃になって空も晴れてきて、

綺麗な夕焼けが見れそうです

 

 

 

 

 前橋方面を見下ろして、

暮れ行く街並み、山並みと、それを赤く染め上げていく空と、

これが見れただけで 今回は満足ってもんです、ハハ

雪のシーズンになったら、 また 来るね‼️

 

 

 

 


ご精読ありがとうございます。

  

次回 「春山まったり、野沢温泉編」へ続きます。


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