山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

北アルプスの夏 西穂高岳(その1)

2013年08月30日 23時09分40秒 | 北アルプス
しばらくのご無沙汰でした。
と、いうのも、実は 夏山の“仕込み”にかかりきりだったもので、テヘッ

で、“仕込んだ山”って、どこかと云うと…

ジャン!!

西穂高岳!!

そして…
ジャジャン!!

いよっ!! 北アルプスの帝王、剱岳!!  つるさまっ!!



その前の『白馬岳』と合わせると、まったく 見上げた 北アルプス三昧じゃ、はっはっはっ


しかし、遊び呆けてばかりいては、人間 記憶があっという間に薄れてしまう。
ぼちぼち 記録していかんと あきまへんなぁ…



8月のお盆過ぎ、そんな訳で 我が隊は『新穂高温泉』バス停に立っていました。
そう、ここは云わずと知れた穂高岳への 西側の入口。




ん!? た、隊長のザックにぶらさがっているのはっ!!
ク、クロックスのサンダル!? ( そっちじゃない、そっちじゃない…)
ま、真新しい、白い、へ、ヘルメット!!    だよね、うん

“穂高岳オールスターズ”には、『前穂』、『奥穂』、『北穂』、
そして『西穂』の四天王(?)が控えているんだけど
その一角の、『西穂』を今回、攻めてみようという計画。
ここ「新穂高温泉」から、ロープウェイで一気に 2160mまで行けてしまうので、
2日間という、今回許された時間で攻めるには、ちょうどいい相手って わけ。
ただ…



そう、ただ、険峻な岩稜帯に守られた“穂高岳オールスターズ”の中でも
『西穂』は、トップの『前穂』に次ぐ技術と体力を求められる、難敵なんです。
そこで、このヘルメット登場と相成った次第…

ほんとは、『瑞牆山登山大作戦』で登場した友人二人を交えて、
一般登山者でも行ける、その手前の「西穂独標(どっぴょう)」ぐらいまでを楽しもうかという
ゆるい計画だったんだけど…
二人に敢え無く振られてしまい、じゃあ、せっかくなら その奥まで行っちまおう、と… テヘッ


ここ数日、天候は安定し、遅い時間の 登りスタートにもかかわらず、
歩き始めてすぐ、樹間越しに 『西穂』のギザギザの稜線が望めます。
明日、ほんとに あの岩場をたどって歩き続けること、出来るのかなぁ…
今からドキドキします。


おサル隊員も、ちょっと半信半疑。「独標までで、いいんじゃない?!」って顔してます。
いんや、行くんだ、絶対。
だって、ヘルメット 新調したんだもん。


冬場来た時は ( そう、あの“ホワイトアウト”で敢え無く撤退した時です )、
確かあの標識、もっと目線に近いところに在ったよなぁ… 
どんだけ雪が深かったんだ、まったく


さすがに夏休みの山、しかもロープウェイで来れるアルプスってことで、
登山装備でない、一般ハイカーにもたくさんすれ違います。
ちょっと微妙。あんな恰好で、雨でも降ったら…   他人の事ながら、やはり気になります。










あっけなく、『西穂山荘』到着。
今晩の宿で、西穂高岳登頂を目指す我隊の前進基地でもあります。
登り終えて来た人、明日登る人、初めて山へ登ってきた人、そんな多くの人たちの
興奮と安堵、期待に高揚感、いろんな感情が交じり合った独特の雰囲気が
ここ 西穂山荘にも満ち満ちていました。

荷物をデポして、まだ陽が高いので、「丸山」辺りまで
明日の偵察を兼ねて往復してきましょう。




「蝶ヶ岳」方面も、きれいに望めます。下には上高地が…


後ろを振り返ると、焼岳に連なる尾根が…










上高地から 岳沢を経て、前穂、奥穂へ続く稜線も見えています。
そして、『西穂』方面を望むと…


うっすらと、『西穂』の稜線が見えています。ドキドキ





明日も、いい天気になりますように…

そろそろお腹も空いてきました。さぁ、では楽しみな夕食を食べに戻るか…


夕食前に、宴会スタートです、テヘッ





名物の、チキンソテー。美味し!!



お腹も満ちたし、さて、寝るか…
満天の星空、見えるかなぁ…



( まだまだ続きます、たぶん… )



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白馬岳、北アルプスの夏 始まりました! その4(縦走・完結編)

2013年08月08日 03時37分19秒 | 北アルプス
さて、ドラマチックな夕焼けに、翌朝の快晴を期待して眠りについたwarazaemon でした。

……が、隣のブースの、名古屋方面からいらしたとおぼしき 妙齢の( つまり いい歳をした )女性の
お仲間に声高に話す 家庭菜園の手入れやら ゴボウジュースやらのお話が
妙に頭にこびりつき、浅い眠りに終始したまま、とうとう朝に…


期待したご来光どころか、一面真っ白なガス、そして吹きつける強風…
こりゃあ、覚悟して出て行った方が良さそうです…



黄色の薄いバッカブルジャケットで昨日は過ごしましたが、
今朝はちゃんとした マムートのゴアを羽織い、
フードも頭まできちんとかぶり、ジッパーも顎の下まで引き上げ
手袋に、完全武装の出で立ち。
おサル隊員 me too!!
いざ、Go!!


山荘を出発して行く人も、あっという間に霧の中に消えて行きます。
自分たち、大丈夫かなぁ、よぎる、一抹の不安…


視界の無い白馬岳山頂をささっとやり過ごし、栂池方面を目指します。
晴れていれば、最高の稜線縦走が満喫出来るところのはずですが…






ん!?
少しだけ、青空が…


振り返ると、さっきより確実に明るくなってきています。



オオーッ‼


ガスが、雲が、その晴れた瞬間の感動ったら‼
思わず声が漏れます…
こんな絶景の中を知らずに歩いていたとは…


雲が目まぐるしく動く中、晴れ間の間隙に その絶景をカメラに収めようとするのですが
構えている間にも刻々と風景が動きます…


オオーッ‼
おサルも負けじと 大きな声をあげます‼


オオーッ‼
ガスが本格的に晴れだし、谷を挟んだ向かいの山が、稜線が…



イ~ッ ヤッホ~イ!!


そして、そして、ついに これから歩いていく先の稜線が望めるように…
も一度、イ~ッ ヤッホ~イ!!








振り返れば、抜けてきた ガスに包まれた稜線が…
スタートした時から、富山側から烈しく吹き付けていた風と 
長野・新潟側の谷を吹き上がってくる風とが 稜線上でぶつかり合っていたようです。


視界が開けてきました。
夢のような、天空の稜線縦走のスタートです!!








この辺りから、ところどころ『 雷(らい)さま 』が現れても良さそうなハイマツが…


富山、新潟、長野の境界に位置する『三国境』から
白馬方面を振り返ります。
そう、そう、この風景に遭いたくて、この山旅を思い立ったんでした!!










少しだけ、登り返します








『小蓮華山』到着!!    山頂の宝剣が目印に なってます。






時折現れる、高山植物に癒されます…


稜線の旅も、いよいよクライマックス。 『白馬大池』が見えてきました。












お~い、おサル隊員~!!
ウキーッ!?


山を歩いていると、距離感がたまに おかしくなります。
見た目、かなり離れている感じでいても、歩いていて近づいてくるスピードからすると
そんなでもなかった… なんてことが しばしば。
この時も、まさに、そう。

ぐんっ

ぐんっ

ぐんっ

ぐぐぐんっ

ダァーッ!!


で、あっという間に『 白馬大池 』到着!!
小屋の脇には、きれいに整地された 幕営地もありました。




大池の周りを、池に沿って迂回した後、ガレ場を登り返し、
『 乗鞍岳 』( と言っても、あの“乗鞍”とは違います )に。
なだらかな山頂ですが、霧が立ち込めやすいようで、
迷う人のために大きなケルンが築かれています。
いかにも『 雷さま 』が隠れていそうなところなのですが、
残念ながら今回は出会えず…
ただ、おサル隊員が 池の手前で『 雷さま 』の生えかわった毛らしき羽をゲット!!
“雷(カミナリ)除け”の、いいお守りになるらしいから、おサル隊員、大切にね!!



大池、そして乗鞍岳到着で、なんだか ほとんど下山したかのように
緊張の糸がほどけてしまった 我が隊ですが
実は もう一山、否っ、もう一雪渓、残っていました…
そう言えば、猿倉で登山届けを出す時に、乗鞍岳からの下りにも
雪渓があるので、アイゼンを使うように、とアドバイスを受けていたっけ…


結構 斜度のある下りの雪渓だったので、内心 ヒヤヒヤでした…( 雪渓だけに、ね!!)


栂池のロープウェイ駅まで、一気の下り。
下りで スピード調整の苦手な warazaemon 隊長、
マイペースのおサル隊員を待ちきれず さっさと一人で下り、
ちょっと むっとした表情で下山口に現れたおサル隊員…
へへっ、ゴメンゴメン


下界に着いたら、まずはビール!! と行きたいところ、
温泉後まで、我慢、ガマン。
ソフトクリームで、まずは クールダウン。
表情も、超クールっす!!


白馬さん、またね~っ!! あばよっ!!


( 長々とお付き合いいただき、ありがとうございました… )

さぁ、次の北アルプス、どこ 行こうか、ね…



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白馬岳、北アルプスの夏 始まりました! その3(山頂編)

2013年08月05日 02時54分31秒 | 北アルプス
「白馬三山カレー」でお腹も満たし、さぁ もう一頑張り。
稜線まで上がって来ると、前後左右に視界が広がります。
湧き上がってくる雲の間から、ダイナミックな山容が…


時計回りに、徐々に視線をまわしていきましょう。




正面は、まだ、たっぷりと雪を抱いた、「旭岳」。




それをバックにパチリ、と…


おおっ!! 目を凝らすと、あっちの雪渓上にも赤いルートが延びています。



青く水平線のように見えるのは、まさしく日本海の水平線、スカイラインですっ!!
そう、本州の北側の背が、もう間近なんだね…


そして、ジャン!!
地球防衛軍か サンダーバードの秘密基地のように登場したのが…


日本で一番大きい山小屋にして、もっとも歴史ある山小屋である『白馬山荘』!!
後ろにちょこっと とんがって見える『白馬岳』の山頂直下にあります。


何しろ、収容人員800人って、そりゃ尋常じゃないっしょ!!


山荘の建物の中でも 眺めの良い場所に置かれた『スカイレストラン』。
ヨーロッパアルプスの中にでもあるような、ちょっと洗練された雰囲気


冬には閉じられてしまう山荘の建物ですが、さすがに造りはしっかりとしています。


長野県と富山県の県境に位置する『白馬山荘』、今日は天気が良いため
一時皆、ここに荷物をデポして、山頂を目指します。
我が隊も それに続け!!って  おっと、受付だけは早めにしておきましょう。


話は変わりますが、warazaemon 隊長が30年近く勤める 東京・銀座の会社のすぐ裏に、
こんな看板を掲げた事務所がありました。
山に登り始めるまで、全く気にも留めたことがなかったのですが…
この看板にある山荘こそが、今 まさに目の前にある『白馬山荘』じゃあ ないですか!!

きっと、東京の連絡事務所なんだろうね。
こんなそばに そんなものがあったんだから、
もっと 早く、この世界に目覚めていたら、って 思います…


さて、話を戻しましょう。
雲は増えてきているものの、まだ、白馬岳の山頂は顔をのぞかせています。
ただし、長野県側は深く切れ落ちているので、危険、危険、気をつけて 慎重に行きましょう…




ほどなく、到着!!
ところで、後ろの方位盤の大石、伝説の『強力(ごうりき)』が 歩荷して 何回かに分けて持ち上げたんだとか… 
ホンマカイナ、俄かには信じられない程 はんぱないっすね!!


土俵!? ハッケヨイヨイッ、ノコッタ、ノコッタ…


ところが そんなことをしている間に 山頂は、あっという間に霧に包まれてしまいました。
眺望はあきらめ、さっさと山荘へ下るはめに…


振り返ると、あらら、ガスが晴れ、青空が…( いけず!! )   
でも、空の青の、深みが違うね、やっぱり…






だから、あまり長野側へ寄ってはダメだってば…


おサル隊員、ちょっと気取って、ポーズ!!


いよいよ 『白馬山荘』へ戻ってきました、へへへっ…


で、『スカイレストラン』にて、お楽しみの、生ビールっす!!
アルペン気分に 思いっきり浸って、夕食前のアイドルタイム!!
このレストラン、持ち込みの おつまみを食べても、全然気にする素振りもない鷹揚さが 山の上ぽいっす!!
おかげで調子に乗って、生ビール×1、缶チューハイ×2.5 も それぞれ飲んでしまう破目に…
とっても ハイで いい気分っす!!


で、その勢いのまま、夕食突入!!
ご、ごめんなさい、も、もう、お腹に入りまっしぇん!!




二畳ほどの広さで区切った部屋に戻り、
( これ程の規模の山小屋なので、相部屋の大部屋を覚悟していましたが、
結構お客さんに合わせた部屋割りをしてくれる心遣いがありました。評価高し!! )
お腹も満ちて、いい気分で うつらうつら していたら、
隣のおばさんの大声で目を覚ましました。
「ちょっ、ちょっと、つ、つるぎよ、つ、る、ぎっ!!


慌てて、サンダルをつっかけ、外に出てみると…
山時間のゴールデンタイムが、まさに 始まるところでした…
中央に、にょきっと とんがって見える、あれ!!
あれが 「山や」 皆の憧れ『 剱岳 』!!



さぁ、では しばらく じっくりとお楽しみ下さい!!












さすが、威風堂々としています。








言葉を失う、なんとも ドラマティックな、圧巻のサンセットでした…

おやすみなさい…




( まだまだ続きます、たぶん… )



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