《一期一話》格言 2022年11月30日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》格言江戸っ子は宵越(よいごし)の銭(ぜに)は持たぬ江戸っ子が宵越の銭を持たなかったのは、一つに、1日の稼ぎが翌日まで持ち越せるほど多くなかった。いま一つは火事の多い江戸では次の日の仕事に事欠くことがなかった、との説が有ります。
《一期一話》金子敦 2022年11月30日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》金子敦湯豆腐の自らリズム取りはじむこの季節鍋物料理はなくては成らぬ存在。特に鍋の中でコトコトとリズムを取ってゆれる豆腐は格別。どうしても熱燗が欲しくなる一句です。『シーグラス』所収。
《一期一話》種田山頭火 2022年11月29日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》種田山頭火しぐれつつしづかにも六百五十柱山頭火の句は理屈で味わうのではなく、個々の方が個々の想いと個々の感じ方で味わって頂ければと思います。この句には「遺骨を迎ふ」という但し書きが有ります。『銃後』所収。
《一期一話》坂口謹一郎 2022年11月28日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》坂口謹一郎わが友の作りし酒ぞつつしみてかんのつけ過ぎなせそわぎもこ坂口は酒の研究家にして愛酒家。酒の力か否かは定かではないが、坂口は97歳の長寿を全うした。『愛酒楽酔』所収。
《一期一話》松坂弘 2022年11月27日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》松坂弘白雲のその上空の高さなど眼にはかりつつ歩きはじむる浮雲の上に広がる小春日和の青い空。天気を知ろうと思うのは心が前を向いている証拠なのでは…
《一期一話》立花北枝 2022年11月26日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》立花北枝(たちばな・ほくし)しぐれねば又松風の只おかず芭蕉の命日は、「時雨忌」ともいわれる様に芭蕉は時雨を愛した。北枝は江戸前期の俳諧師で蕉門十哲の一人。芭蕉追慕の一句。
《一期一話》越智越人(おち・えつじん) 2022年11月25日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》越智越人(おち・えつじん)行としや親に白髪をかくしけり江戸前期の俳諧師。蕉門十哲の一人で、『更科紀行』の旅に同行。芭蕉晩年の句風と相入れず離反。
《一期一話》ながさく清江 2022年11月24日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》ながさく清江若狭より小鯛のとどく雪催(ゆきもよい)福井県小浜の小鯛の「笹漬け」を食べながら、作者は日本海の雪空を思っているのかもしれません。※雪催(ゆきもよい) 今にも雪が降り出しそうな天気のこと。冬の季語。『雪の鷺』所収。
《一期一話》若山牧水 2022年11月23日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》若山牧水はつとしてわれに返れば満目(まんもく)の冬草山をわが歩み居(を)り牧水は酒と旅の詩人といわれる。思い詰めて旅に飛び出し、常に何かを追い求め、結局は放心の旅で終わる。この様な旅の連続であったのでは… 『路上』所収。
《一期一話》田中太津子 2022年11月22日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》田中太津子(たなか・たづこ)天の白地の白大根干されたりずらりと並べて干してある大根。そのシンプルな白の美しさに圧倒されている句。今も田舎にはこの様な風景は残っているんでしょうか⁉︎私には見慣れた光景でした。『星の音』所収。
《一期一話》鶴田雪枝 2022年11月21日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》鶴田雪枝くるくるとまわる地球にしがみつき振り飛ばされじと今日も必死に自分の中にだけいると人生窮屈なもの。少し離れて自分を眺めてみれば、滑稽さも見えてきて、少しは楽になることも。『百歳がうたう 百歳をうたう』所収。
👨🎓我が家の卒業生👩🎓マルプー 2022年11月20日 | 〈我が家のARCHIVES〉 👨🎓我が家の卒業生👩🎓先日さいたま市在住マルプー女の子「パール」ちゃん(画像右)から連絡がありました。左は同期同腹大田区在住お姉さん「まりん」ちゃんです。全6兄妹中2匹が女の子でした。2匹とも美人さんに育ってくれました。嬉しい限りです。母親「いちご🍓」も大喜びです❣️
《一期一話》飯野オトエ 2022年11月20日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》飯野オトエ老いの歌ホントホントとうなずきて我も同じと一人ほほ笑む孤独は人を強くするが、孤独感は人を苛(さいな)む。同じ境遇や気持ちの人が他にいることを知ればそれがそのまま生きる力になりえる。『百歳がうたう 百歳をうたう』所収。
《一期一話》菅ラク(かん・らく) 2022年11月19日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》菅ラク(かん・らく)娘の死耳にせしとき我が年のあまりの長きに心おどろく子が親に先立つ、いわゆる逆縁の嘆きは古来よりあります。現代の超高齢化社会では古来より多く「逆縁」は起こり得ます。この一首は作者百五歳の時の作。はたして娘さんはおいくつだったのか…
《一期一話》高橋チヨ 2022年11月18日 | 〈我が家のARCHIVES〉 《一期一話》高橋チヨ一日中言葉なき身の淋しさよ君知り給え我も人の子ある老人のつぶやき。「君知り給え我も人の子」という表現に胸が詰まされます。現代日本の多くの老人の「叫び」に聴こえます。『百歳がうたう 百歳をうたう』所収。