我が郷は足日木の垂水のほとり

文化芸術から政治経済まで、貧しくなった日本人の紐帯を再構築したいものです

池田隼人

2010年04月14日 | 政治家

 

 

 

すでに「新自由主義」は過去の熱気になりました。無理に時代を引き戻そうとしても、傷を深めるだけなのでしょう。日本の新自由主義は、分解しながら急旋回でついには墜落するでしょう。

 


     池田隼人

第二次世界大戦は帝國主義どうしの戦いでした。たくさんの諸国民が兵士として前線で死にました。無辜の市民も何百万、あるいは何千万人も犠牲になったのでしょう。産業資本の横暴は、マスコミと政治を動かして ついには世界大戦を未曾有の規模で、実現させてしまいました。その結果生まれたのが「市民の反戦思想」と米英を中心とする「国際金融勢力」です。日本の「金融」は戦後成長時期には、国内殖産に多大な貢献をしました。日本人は贅沢には控えめで、貯蓄性向がきわめて高かったのです。

日本の産業経済の膨張に危機感を抱いた、米英勢力が描いた日本産業破壊の策謀が「金融のグローバリズム」でした。税制改革で膨大な「余剰資本」が自由な移動を許されるようになりました。戦前・戦中をとおして、日本の国益を損ねたのが、コミンテルンと米英資本の戦争誘導策でした。これに乗せられて、日本は悲惨な終戦を迎えました。

日本の伝統と結束が驚異的な復興を成し遂げ、産業の世界進出をもたらしました。しかし、官界や産業界に潜んでいた米国の残地諜者は、「グローバリズム」の名のもとにふたたび日本の産業に大きな打撃を与えんとしたのです。小泉=竹中政治はあまりにも多く日本の美風を壊しました。その所為で国民が気づいたことがあります。

残地諜者の一翼が「親米官僚の群れ」そして、他方が「従米マスコミ」です。
日本の巨大企業もアメリカの利益の方を重視しすぎ。

 


歴史から学べば、敗戦国はかならず「仕返し」をおこなう。

それを予防するための仕掛けが、親米の官僚システム、マスコミそして対米依存の巨大企業の育成・温存だったのでしょう。しかし、欧米の「貴族主義」社会システムは平準な日本の社会構造には馴染みません。一般庶民の何百倍から千倍以上の報酬をえる、管理階級の存在を日本人は許しません。

怠け者が得をする社会は、衰退疲弊します。民主党の政策には、このような国益を損なうものが多すぎます。普通に働いても、貧乏から抜け出せない雇傭システムは国民のきずなを壊します。民主党の惨めな支持率低下にもかかわらず、自民党の支持があがらないのは ワケがあります。派遣法で希望のもてないワーキング・プア層をつくった責任を自覚していません。ほんとうの産業再生策が採れない、無能と無責任を自覚しないためです。

せっかく「たちあがれ日本」が立ち上がったのですが、応援の声は大きくはなりません。民主党への反国家政策批判には、強く同意します。「たちあがれ日本」がんばれ。しかし、経済再生の処方箋は、実際の具体例で示せるのでしょうか。「財政出動」は既成の自民党政治の支持基盤、土木建設や金融・保険業そして輸出産業などの古くからの権益のみを大きくするばかりで、健全な日本経済の再生とは無縁のものです。

与謝野氏のぶつぶつと聞こえにくい「消費税増税策」は、既成利権構造への税金、借金=国債投入策であり、不道徳極まりない。

 

 

 

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