我が郷は足日木の垂水のほとり

文化芸術から政治経済まで、貧しくなった日本人の紐帯を再構築したいものです

左近尉 低賃金が諸悪の根源

2009年08月15日 | 日記

 

田舎に住む小生の感覚からすれば、車をもてない現在の給与実態を問題にすべき。今から30年前の小生の給与は年収で400万ほどだった。特別高いと言うことはなく、低くもなくふつうの給与であったと記憶している。年齢は、20台後半。現在の若年層や低所得者の給与が異常に低く貶められたために種々の困難が生じている。都会生活も永かったので東京などの交通事情もそれなりに評価しているが、植草氏の事件が捏造できる、混雑した通勤事情はこれも異常である。郊外でバスなどの公共?交通機関が衰退したのは、人を家畜並みにしか扱わない劣化したサービス精神のなせる技。故に人々はひとクラス上の自家用車移動に切り替えたわけである。


田舎でもバスなどによる交通の云々というお話しを聞けば、失礼ながらアナクロニズムにしか思えない。バスや電車などの移動と比較すれば遙かに快適で、自由度も比較にならない自家用車移動を切り捨てるという論旨は横暴な専政暴君の言にも似ている。現在の日本国における低賃金の惨禍は、様々な困難を惹起しており是を解決せずんば、何事も前には進まぬ。給与が安ければ生活も精神も貧しくなる。今回の選挙の各政党の政策を観ても、如何に庶民を愚弄して世界金融資本の隠然たる支配を維持し続けんかの意図が透けて見えて、不快この上ない。産業から金融資本を引き上げる、カイカク金融政策の転換が進めば問題は解決するが、それを明示する政党はない。すべて世界金融の謀みに眼をふさげば日本は闇のままである。冷戦構造の終決で世界金融(政治的レッテルは自由経済だが実態は金融寡占による市場統制と世界的低賃金)の一人勝ちが金融資本の暴挙を許している。

TORA氏の市場原理主義に対する批判が、この頃薄れてしまったのが残念。日本民主党に重心を移行した座標点から政治的に語られるあまり、庶民の経済的な苦境をその根本原因を突き止める視点がぼやけてしまったと感じるのは、ひとり小生のみではなかろうと愚考するしだいなのだが。

koneko氏の
<道路公団は電話1台の設置に250万円かけていますが、原価は40万、なんと原価の6倍以上に水増しして工事が発注>

http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/b89fc37f786dc287a53fb9917ffb5e77

是が日本国の底辺層の貧しさの象徴的表現なのである。実体経済の原価の6倍の支払が官僚周辺の特定の部位に行われれば、対極の市井経済の物価も上昇する。故に官・政商から離れた一般経済にて依拠する庶民は生活が困窮化する。国内総生産の7割にも上る冗費が特定の『セレブ層』に集中するために、庶民のみならず日本経済までもが疲弊し痩せてきてしまった。経済問題が得意なTORA氏ならばこの辺りをもっと糾明してほしいのだが。アメリカや欧州のほうが、こうした傾向が激しいので目立たないが、ことは深刻である。ソ連崩壊の病巣は日本にもある。もちろん米欧にも。この官・政商の病巣をいち早く剔りだし対処できた国家が世界の基軸通貨の権利をも手中にすると思われるのだが。

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