●色彩俳句0211・白038・日野晏子01・2015-01-29(木)
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○「夫の忌の白足袋濡るる傘の中」(日野晏子01)
〈しろ白〉white#ffffff
季語(足袋・冬) 「つまのきのしろたびぬるるかさのなか」(「ときがめ書房」より引用http://blog.livedoor.jp/lean_0406/archives/2034537.html)
【鑑賞】:今日は草城忌(1956)。→日野草城の妻の句です。何年目かの法事の際の句でしょうか。冷たい冬の雨で足袋も濡れてしまいました。
○日野晏子(ひのやすこ)(1906~1987)
●好きな一句「七夕や死なねば夫と逢へぬなり」02
季語(七夕・秋) 「たなばたやしなねばつまとあへぬなり」
【Profile】:大阪府出身。日野草城の妻。戦後病気の夫をなぐさめるため句作をはじめ「太陽系」などに投句。1949年から草城が主宰する「青玄」に投句。夫の闘病生活をたすけながら口述筆記、雑誌編集事務にあたった。 (「日本人名大辞典+Plus」より抜粋引用http://kotobank.jp/word/%E6%97%A5%E9%87%8E%E6%99%8F%E5%AD%90)
●方法俳句0211・音の物質化04・野ざらし延男01・2015-01-28(水)
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○「日向ぼこ影の発する棒状悲鳴」(野ざらし延男01)
季語(日向ぼこ・冬) 「ひながぼこかげのはっするぼうじょうひめい」
【鑑賞】:この「悲鳴」は激しすぎて質感を持ち始めました。「棒状」の悲鳴です。しかも分身としての「影」が発した悲鳴なのです。
○野ざらし延男(のざらしのぶお)
●好きな一句「虹を枕に腐木のような爆睡」02
季語(虹・夏) 「にじをまくらにくちぎのようなばくすい」
【Profile】:1941年沖縄県出身。1988年「天荒会報」創刊、1998年同人誌「天荒」創刊、代表・編集。沖縄タイムス「タイムス俳壇」選者歴任。
●五体俳句0211・腸04・太田紫苑01・2015-01-27(火)
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○「腸の煮える土鍋を時々ゆする」(太田紫苑01)
季語(土鍋・冬) 「はらわたのにえるどなべをときどきゆする」(「現代俳句データベース」より引用http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%AA%E7%94%B0%E7%B4%AB%E8%8B%91)
【鑑賞】:煮えるのが「はらわた」というとなにやらおだやかではないのですが、もつ鍋のことですね。少々かみごたえがありすぎますが、色々な部位が美味しい冬の御馳走です。
○太田紫苑(おおたしおん)
●好きな一句「竹筒の中のさざなみ雪降る中」(『鳥の音』1978)02
季語(雪・冬) 「たけづつのなかのさざなみゆきふるなか」
【Profile】:1917年北海道出身。1959年「花藻」入会。元「俳句評論」同人。1974年花藻作家賞、第2回六人の会賞受賞。俳句評論賞受賞。