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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●三色絵俳句0211・待春の・透次0225・2015-01-31(土)

2015-01-31 04:56:00 | 三色絵俳句

●三色絵俳句0211・待春の・透次0225・2015-01-31(土)

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○「待春の飛行機雲を手繰り寄す」(→透次0225)

季語(待春・冬) 「たいしゅんのひこうきぐもをたぐりよす」

【作句メモ】:立春まであと4日。春は名のみの立春ですが、間違いなく気持ちは膨らみます。いっそのこと春をあの飛行機雲ごと手繰り寄せましょうか。

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●特集俳句0211・数詞の二010・塩野谷仁03・2015-01-30(金)

2015-01-30 04:56:00 | 特集俳句

●特集俳句0211・数詞の二010・塩野谷仁03・2015-01-30(金)

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○「一月の全景として鷗二羽」(→塩野谷仁03)

季語(一月・冬) 「いちがつのぜんけいとしてかもめには」

【鑑賞】:「数詞の二」最終回であります。この句には数詞がふたつ。「一月」と「二羽」。2015年の1月は明日でおしまい。鷗二羽に一月のすべての景色が集約されています。(※前回、塩野谷仁の句を取り上げたのは「特集俳句」の「数詞の一」でした。→「紙一枚摑みそこねる春の夜」)

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●色彩俳句0211・白038・日野晏子01・2015-01-29(木)

2015-01-29 04:56:00 | 色彩俳句

●色彩俳句0211・白038・日野晏子01・2015-01-29(木)

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○「夫の忌の白足袋濡るる傘の中」(日野晏子01)

〈しろ白〉white#ffffff

季語(足袋・冬) 「つまのきのしろたびぬるるかさのなか」(ときがめ書房より引用http://blog.livedoor.jp/lean_0406/archives/2034537.html

【鑑賞】:今日は草城忌(1956)。→日野草城の妻の句です。何年目かの法事の際の句でしょうか。冷たい冬の雨で足袋も濡れてしまいました。

 

日野晏子(ひのやすこ)(1906~1987)

●好きな一句「七夕や死なねば夫と逢へぬなり」02

季語(七夕・秋) 「たなばたやしなねばつまとあへぬなり」

【Profile】:大阪府出身。日野草城の妻。戦後病気の夫をなぐさめるため句作をはじめ「太陽系」などに投句。1949年から草城が主宰する「青玄」に投句。夫の闘病生活をたすけながら口述筆記、雑誌編集事務にあたった。 日本人名大辞典+Plusより抜粋引用http://kotobank.jp/word/%E6%97%A5%E9%87%8E%E6%99%8F%E5%AD%90

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●方法俳句0211・音の物質化04・野ざらし延男01・2015-01-28(水)

2015-01-28 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句0211・音の物質化04・野ざらし延男01・2015-01-28(水)

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○「日向ぼこ影の発する棒状悲鳴」(野ざらし延男01)

季語(日向ぼこ・冬) 「ひながぼこかげのはっするぼうじょうひめい」

【鑑賞】:この「悲鳴」は激しすぎて質感を持ち始めました。「棒状」の悲鳴です。しかも分身としての「影」が発した悲鳴なのです。

 

野ざらし延男(のざらしのぶお)

●好きな一句「虹を枕に腐木のような爆睡」02

季語(虹・夏) 「にじをまくらにくちぎのようなばくすい」

【Profile】:1941年沖縄県出身。1988年「天荒会報」創刊、1998年同人誌「天荒」創刊、代表・編集。沖縄タイムス「タイムス俳壇」選者歴任。

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●五体俳句0211・腸04・太田紫苑01・2015-01-27(火)

2015-01-27 04:56:00 | 五体俳句

●五体俳句0211・腸04・太田紫苑01・2015-01-27(火)

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○「の煮える土鍋を時々ゆする」(太田紫苑01)

季語(土鍋・冬) 「はらわたのにえるどなべをときどきゆする」(現代俳句データベースより引用http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%AA%E7%94%B0%E7%B4%AB%E8%8B%91

【鑑賞】:煮えるのが「はらわた」というとなにやらおだやかではないのですが、もつ鍋のことですね。少々かみごたえがありすぎますが、色々な部位が美味しい冬の御馳走です。

 

太田紫苑(おおたしおん)

●好きな一句「竹筒の中のさざなみ雪降る中」(『鳥の音』1978)02

季語(雪・冬) 「たけづつのなかのさざなみゆきふるなか」

【Profile】:1917年北海道出身。1959年「花藻」入会。元「俳句評論」同人。1974年花藻作家賞、第2回六人の会賞受賞。俳句評論賞受賞。

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