俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句0211・獄中(空間)01・大道寺将司01・2015-01-25(日)
【→次元俳句-索引 →俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)】
○「右腕に食器口より隙間風」(『棺一基』2012)(大道寺将司01)
季語(隙間風・冬) 「みぎうでにしょっきぐちよりすきまかぜ」(「俳句界」201208)
【鑑賞】:限られた空間での俳句、「獄中俳句」であります。「→冬空や獄屋の笛のかすれがち」(和田久太郎)は聴覚の俳句でしたが、やはり獄中での句です。寝ている右側に食器口があるのでしょう。寒い隙間風が右腕にあたります。
○大道寺将司(だいどうじまさし)(1948~2017)
●好きな一句「棺一基四顧茫々と霞みけり」(『同上』)02
季語(霞・春) 「かんいっきしこぼうぼうとかすみけり」(「俳句界」201208)
【Profile】:北海道生まれ。東アジア反日武装戦線狼部隊にて、天皇お召列車爆殺(未遂)、三菱重工ビル爆破事件などを起こし1975年逮捕。1987年死刑確定。2009年癌が判明、獄中で闘病生活。