俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五体俳句0209・乳房02・九鬼あきゑ01・2015-01-13(火)
【→五体俳句-索引 →俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)】
○「埋め火のやうな乳房持ちて生く」(九鬼あきゑ01)
季語(埋め火・冬) 「うずめびのやうなにゅうぼうもちていく」(「九鬼あきゑ作品集」より引用http://www4.tokai.or.jp/issa.horiy/haiku/kukiakie.html)
【鑑賞】:富士山を埋め火に喩えたのが「→富士といふ大埋火が雪の中」(→長谷川櫂)の句でした。今回は「乳房」。生きる宿命は男女とも背負っていますが、これは女性にしか詠めない句のひとつでしょう。
○九鬼あきゑ(くきあきゑ)(1942~2019)
●好きな一句「去年今年うごきやまざる海があり」02
季語(去年今年・新年) 「こぞことしうごきやまざるうみがあり」(「現代俳句データベース」より引用http://www.weblio.jp/content/%E4%B9%9D%E9%AC%BC%E3%81%82%E3%81%8D%E3%82%91)
【Profile】:静岡県出身。原田喬につき俳句を学ぶ。1967年「寒雷」入門、→加藤楸邨に師事。→原田浜人にも師事。1975年原田喬の「椎」創刊に発起人として参加。以後、編集に携わる。「寒雷」同人。1999年「椎」継承主宰。俳句協会会員・静岡県俳句協会副会長。浜松市民文芸選者。