俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句033・冷凍保存04・加藤暁台
○「日くれたり三井寺下る春の人」(加藤暁台01)
季語(春)
「冷凍保存」の第4弾。いままで「→幾人かしぐれかけぬく勢田の橋」(→丈草)、「→木がらしや地びたに暮るる辻諷ひ」(→一茶)、「→窓の人むかし顔なるしぐれかな」(→蕪村)の3句を挙げました。繰り返して「冷凍保存」の条件を記します。(1)句が作られてから100年以上経ていること。(2)句の対象は動きのある生物であること。(3)その句を電子レンジや解凍ソフトなどで解凍すれば、あたかもその生物が、刻の経過に気づいていないかのように、現代に動き出すこと。以上の3つです。今回も「生物」は人間。日暮れの三井寺を下ってくる人を、さあ、解凍しましょう。
○加藤暁台(かとうきょうたい)(1732~1792)
代表句「赤椿咲きし真下へ落ちにけり」02
季語(椿・春)
名古屋の人。尾張徳川家に仕え、江戸詰に転じたのち退官。江戸中期の中興期俳壇の雄。→与謝蕪村とも親しく、蕉風復興運動のさきがけをなした。
加藤暁台掲載句
2011/12/26 03海の音一日遠き小春かな(小春・冬)〈五感・聴覚〉