俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●色彩俳句034・赤03・田中冬二

2011-03-30 09:05:27 | 色彩俳句

●色彩俳句034・03・田中冬二

 

○「春愁をきポストに投函す」(田中冬二01)

季語(春愁・春)

 春愁をこめた文面の手紙なのでしょうか。投函するときの気持ちが愁いを帯びていたのでしょうか。それにしても「投函」という言葉は、美しい日本語の代表格ですね。

 

田中冬二(たなかふゆじ)(1894~1980)

代表句「機関車の蒸気すて居り夕ざくら」02

季語(夕ざくら・春)

福島市生まれ。詩人。立教中学を終えて銀行員となる。句集は5冊。上林白草居の「草」に拠った。

 

「青い夜道」より(田中冬二)



町で修繕した時計を

風呂敷包みに背負った少年がゆく

ぼむ ぼむ ぼうむ ぼむ…

少年は生き物を背負っているようにさびしい…

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