俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五感俳句032・味覚(鹹い)=しおからい01・山口誓子

2011-02-28 00:06:11 | 五感俳句

●五感俳句032・味覚03(鹹い)=しおからい・山口誓子


「冬の旅鹹(しおから)き海にて手を洗ふ」(→山口誓子06)

季語(冬の旅・冬)

2月末日。最後の冬の句です。海の水は味わうものではありませんが、塩辛い海水で手を洗いました。旅先の1シーンです。

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●次元俳句032・端(空間)01・橋石(はしかんせき)

2011-02-27 07:31:12 | 次元俳句

●次元俳句032・(空間)01・橋石(はしかんせき)


「縄とびのもたさるる遅日かな」(→橋石04)

季語(遅日・春)

いつも縄の端をもって振る役の子供の様子でしょうか。それとも子供のために作者が縄を振っているのでしょうか。外で遊ぶ子等に、しだいに日が伸びてきました。

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●三色絵031・頼朝の・透次

2011-02-26 00:22:11 | 三色絵俳句

三色絵031・頼朝の・透次


○「頼朝の鳥居をくぐる二月かな」(→透次032)

季語(二月・冬) 三色絵フォトチャンネルへ 

「頼朝の鳥居」とは鎌倉鶴岡八幡宮の鳥居のことです。鳥居は3つありますが、若宮大路の二の鳥居から三の鳥居までの間は、道の中央が一段高く段葛といわれる桜並木となっています。桜の季節まではもう少し間がある鎌倉です。

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●技法俳句031・擬人03・阿部青鞋

2011-02-25 18:20:02 | 特集俳句

○技法俳句031・擬人03・阿部青鞋

○「いくつ鳴るつもりの柱時計かな」(阿部青鞋01)

○季語(無季)

【鑑賞】:もはや「擬人」は俳句の技法としては、常套的すぎて目立ちません。ボーン、ボーンと柱時計が時刻を知らせています。そのうち止むだろうと1つ、2つと聴いているとなかなか鳴り止みません。最大の12個まで鳴るつもりでしょうか。

 

阿部青鞋(あべせいあい)(1914~1989)

○好きな一句「砂ほれば肉の如くにぬれて居り」02

○季語(無季)

【Profile】:東京渋谷出身。新興俳句の流れを汲む。1936年「句帖」参加。1937年「」参加。1940年→渡辺白泉、→三橋敏雄などと古俳諧の研究。1941年『現代名俳句集』刊、応召。1958年→高柳重信の「俳句評論」参加。1959年「」創刊(後に「」)、「八幡船」参加。聖書に親しみ受洗、その後牧師。


阿部青鞋掲載句
03すこしの血はたらきて飛ぶ寒雀(寒雀・晩冬)〈特集568・いろは俳句5-7「す」〉2022/2/2

04籐椅子の客をしばらくひとりにす(籐椅子・三夏)〈特集645・家具俳句2-10〉2024/5/3

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●方法俳句031・交信01・川崎展宏

2011-02-24 19:20:13 | 方法俳句

○方法俳句031・交信01・川崎展宏

○『「大和」よりヨモツヒラサカスミレサク』(→川崎展宏03)

○季語(蝶・春)

【鑑賞】:「交信」という俳句の方法です。本来は繋がることができないものと繋がることです。沈没した戦艦大和から「スミレサク」という打電を聴いた作者は、「繋がらなければならない」という歴史的宿命を自覚しているかのようです。

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