
チュールのカットは計画通りに終わり来週の始めにはサンフランシスコに向けて梱包した巨大な箱がようやく去っていく。
少し自由時間ができたと思ったのもつかの間ファッションデザイナーのアシスタントからパリコレ用のチュチュの依頼だ。
前回断ったので今回断るともう二度と話しはこないだろう。
今回は簡単な物だからといわれのこのこスタジオに出かけてみるがやっぱり風変わりで巨大なやっかいなものだった。

チュールのカットは計画通りに終わり来週の始めにはサンフランシスコに向けて梱包した巨大な箱がようやく去っていく。
少し自由時間ができたと思ったのもつかの間ファッションデザイナーのアシスタントからパリコレ用のチュチュの依頼だ。
前回断ったので今回断るともう二度と話しはこないだろう。
今回は簡単な物だからといわれのこのこスタジオに出かけてみるがやっぱり風変わりで巨大なやっかいなものだった。

数年に一度引っぱりだしてはまた屋根裏に戻っていく着物。
どうみてもシャツに作り替えることは出来そうもない柄の着物が20年程屋根裏で眠っています。
羽織ってみるもののとにかく花の柄が大きすぎて夏場のリゾート地以外ではとうてい着れるものではないでしょう。
地の色はミッドナイトブルーを明るくした綺麗な青で夏物の絽です。
遠目でみるとそれほど花柄は目立たないけれどいざ近くに寄りシャツとして想像してみるものの
花柄がお腹のあたりにドーンと来たり背中にも大きなピンクの花が幾つか咲いたりどうしても切ることができません。
シャツになることができなかったらいったい何になったらいいのでしょう。
注文してあったチュールが届いた、またもやチュチュ農園の再開です。
少しフリー時間ができたと思っていたがすぐにもこれを切り刻んでパンツに縫い込まなくては6月までに開花してくれません。
チュールの幅は150センチ、そのまま100メーターのロールになってやってきます。
チュチュを作るときはこれを半分の75センチに折って巻き直さなければならないのです。
これが結構時間がかかるためメイカーに半分に折って巻いてもらえないかと問い合わせたところあっさり「できない」と断られました。
残り500メーターが残っています。

巷のファッションがどんな方向に行こうとその動向を追いかけていくことがなくなりもう久しくなります。
ラペルの幅が広くなれば広げ,ズボンの裾が細くなれば狭め若い頃はなんて無駄なことに時間とお金を費やしていたのでしょう。
ここ数年はジャケットというとマオカラーです、オーケストラの指揮者の間では人気があってほとんどの人達が愛用しています。
襟がテイラードジャケットにくらべるとはるかに簡単なことと東洋人には似合うと確証しているからここ数年はこればかりです。
チュチュを作っている合間にルースフィットのマオカラージャケットを作ってみました。
生地はどちらかというと女性用の柔らかな布地で濃紺に細かいストライプが入っています。
グレイか濃紺のズボンどちらもあうでしょう。
ドンキホーテのプルミエールの日はこれで決まり。
ほんのわずか襟の高さを高くしたほうがよかったかもしれません。

長いこと街に出かけていないためか家に鍵や財布を忘れたまま家をでることが目立ってきた。
街で買物をすることばかりを考え其の時にしなければいけないことを完全に忘れ去っているのに違いない。
左右違った靴をはいて出かけなかっただけでも救いもの。
今日届いた25個の段ボール箱は一つの重さが15キロもあるモンスターサイズだった、
ワークルームは山積みの段ボール箱でいっぱいです。
今年の冬始めてといえるようなすがすがしい朝日がさし込んできた。
30分後にはまたもや灰色の空に。

チュチュをサンフランシスコに送る期日がせまってきた。
特別サイズの段ボール箱は10個作るより25個作った値段がだいぶお得だといわれ25個を頼むことにした。
いくらフラットパックとはいえかなり大きな物になる,次回とさらにもっと仕事が来なければこの箱の
使い道はでてこないだろう。
妖精のチュチュの点検をするかたわら残りのスワロフスキーを分配してさらにキラキラ感をだしてみた。
注意深く針は取り去ったはずだがなんと7本ものマチ針がデコレイションの間で光っていた。
神経質なダンサーがこれを見つけるとパニック状態になることもあるので気をつけなければならないがあの時は急いでいたためだろう。
以外と針は安全で僕などはベッドの中まで持ち込んでいたこともあったのです。

多くの人がチュチュ作りはエンジニアリングだと言います。
チュチュの一番上のチュールはそれだけでは水平に保つことは出来ません、
その下の少し短いチュールがそれを支えさらにまたその下の短いチュールが支え合計11レイヤーになるチュールが支えあっていくことで水平に近いシェイプになるのです。
そしてそのチュールの長さはトータルで11メーター程になります。
それを11レイヤーに切り分けプリーティングを施しパンティー状の物に段々に縫い合わせていく。
これはエンジニアリングをともなったハードワークの成せる技なのです。

寒い国にくらべるとロンドンはまだまだ序の口でしょうが寒さが本格的になってきました。
今朝はロンドンもよく冷え込み0度です、マイナス16度だと言われるイギリス北部方面にくらべると暖かいくらいでしょう。
僕の生まれ故郷では今ではもう無くなってしまったのかもしれない寒中休みというものがありました。
信州のような寒い国では二月の一番寒くなる頃一週間学校が休みになったのです。
あの頃の寒さは鼻から空気を吸い込むと鼻の中がフリーズドライされたような奇妙な感覚になる程寒かったものです。水道管の水が凍ってしまったことは日常のことでした。
そんな自然の力を利用しない手はないと12月の末あたりから小、中学校の校庭には一面に水を張り巡らせ本格的なスケートリンクが作られたものです。
時には三月の卒業式の頃まで滑ることができたのです。
陽が当たり氷がゆるくなってくる頃には滑っていると氷面が波うち始めジャンプなどができかなりスリリングなスケート遊びでした。
氷が割れて落ちたとしてもスネくらいの深さで危険ではありません。
そんな氷もまた水に戻り春休みの間に校庭からは水が抜かれ4月の入学式にはすっかり乾ききってあの二月の
凍てつく寒さははるかかなたのことだったのです。

オランダ国立バレエからダンサーの採寸表が届いた。
来シーズン始めの演目パキータのチュチュを作るためだ。
パキータといえば総勢20人そこそこのバレエだがセカンドやサードキャストをいれると46着という数だ。
バレエ学校の生徒も加えての数だと思っていたところすべてカンパニーメンバーなのだそうだ。
ヨーロッパのダンサーの身長は高いとは聞いていたがなるほど165センチ以上が多い。
中には三人の日本人の名前が見える,一人は160センチに1センチ満たない高さだがおそらく並んで違和感がなかったのかそれなりにいい踊りで採用されたのだろう。
アムステルダムという場所柄かロシアや東欧系のダンサーが多いこともウエッブサイトでわかる。
かつてロイヤルバレエで活躍したロシア人の娘さんの名前や現在ロイヤルバレエで踊っている人達の妹さん達の名前も見られる。
そんな採寸表を見ながら小さい順から大きな物まで並び替え比べているところです。
身長が高くなればそれなりに各部分も大きくなっていくのはあたりまえ、とはいかないのです。
それぞれ皆さんサイズが違ってやっかいなものです。
www.het-ballet.nl

本格的に寒い二月となりました、今朝は零下2度。
ドンキホーテのドライアッドの衣装作りも終わりに近づいてきています。
二月はある程度ゆったりいく予定でしたがすでに新しいプロダクションの製作を始めています。
アムステルダムのバレエ団からの依頼で来シーズンの演目です。
今回はチュチュだけで気は楽ですが数は前回より多く今から始めないと間にあいそうもないのです。
二月の終わりにはサンフランシスコに向けてチュチュを送り出しその後は少しホリデイが欲しいところです。
予定では四月はドンキホーテのプルミエールの日まで4週間程サンフランシスコに行くことになるかもしれません。
そして五月は一気にこのチュチュの仕上げに精をだすことになるのです。

一月も終わりを迎え寒さは本格的になってきました。
といえども今年は例年ほど寒いことはなく早く春よ来いといった願いはそれほど強くは感じな
いのです。
明るいプリント生地はもう少し暖かくなって時間が出来たらシャツを作ろうと思っています。
華やかすぎて人目をひきすぎないかな。

年齢的にも気をつけたいコレステロール値、セインズベリーのファーマシーで無料検査をしてくれるというので受けてみました。
指先に細い針を刺され微量の血液を小さな器具に塗って値を計るという心もとない検査方式でした。
おおまかにでもわかればいいかなという心積もりだったしその値がどういう物か知っただけでもよい経験でした。
日本の数値とイギリスの物はどうやらちがうようです。
イギリスではトータルコレステロール値が5以上になると要注意だそうです。
そして善玉コレステロール(HDL)は1以上を保ちましょうということです。
僕の結果はトータルコレステロールが2.59,善玉コレステロールは少し低く0.62でした。
今の食生活を維持して行けば何も問題はないだろうということでまず安心。

デコレイションが乗り出来上がったチュチュの山は日ごとに高くなっていきますこの山を見ることはなんとすばらしいことでしょう。
それにひきかえ一日の仕事が終わる頃には右手を十分動かさないと凝り固まった感覚です。
指ぬきを使わないためかなり厚い物でも親指の腹や中指の先でグイッとさし込んでしまい指はボロボロ状態。
日本で買って来た皮製の指ぬきを使ってみるもいまいち感覚がつかめずついつい裸指で格闘してしまうのです。
薄いゴム製の指ぬき そんな物があったらいいですね。

誕生日の今日もワークルームにこもってお仕事です。
世間ではリタイアメントをするとかしないとかといわれているまだまだ若い年頃です。
仕事が来る限り指が動く限り働いていくことでしょう。
そんな誕生日の前にアムステルダムのバレエカンパニーからチュチュの注文がありました。
衣装を作る依頼は相手方がすでにこちら側が承諾するだろうと期待を持って交渉して来られるので
ついノーといえず承諾してしまうことになるのです。
ドンQも終っていないのに同時に進めて行かなくてはなりません。
そんな仕事の相談をかねて先日友人が住むコッツヲールド地方を始めて訪ねてみました。
友人家族が住む村はコッツヲールドの北隅に位置しさらに北にはストラトフォード アポン エイヴォンがあるところです。
夕陽に輝くと綺麗だといわれるコッツヲールド特有のハニーカラーのサンドストーンの壁には 「1701」
などと彫られた家々が並び外観は建てられた当時とまるで変わっていないようです。
そしてこのあたりの風景は起伏に富みまさに僕好みの地方です。
彼女とは僕が忙しくなると郵便で縫い物を送ってはやり取りしていたのですが今回は初訪問となったのです。
元バレリーナの彼女は二児の母と妻、バレリーナ時代の切磋琢磨の生活とはがらっと変わり田舎生活を満喫しているのは大きくなった腰回りからも推し量ることができます。



「もういくつ寝るとお正月」
そんな感じで一つ一つチュチュを仕上げていきます。
チュチュという奇妙なものは直径が110センチ近くある円盤状の物体。
普通の縫い物のようにヒザの上に置いたり小脇に抱えることもできず
そのかたちを崩さないよう
かなり体には疲れる格好で仕事をしていかなくてはならないのです、
それでも一つ一つ仕上げていくといつかはすべてが完成するものです。