淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

絶賛されてるミューズ最新作「ドローンズ」を聴くも、まるで醤油のつけない冷奴を食べてるよう。

2015年06月29日 | Weblog
 考えるな、感じろという。
 今起きているすべては正しいという。
 小さいことにくよくよするな、しょせんすべては小さなことという。

 日日是好日という。
 色即是空といい、空即是色という。
 
 過去は引き出さなければ存在しないという。
 我ありと執着するところに一切の迷いありという。
 恨みは忘れるべしといい、人の小過を責めずという。

 分かってはいる。分かってはいるけれど、それでも悟れない。
 惑う。苦悶する。うちひしがれる。

 今日も仕事が終わって何処にも寄らずに家に帰って、そのまま着替えて外を走った。
 身体を動かしていないと、汗を掻いて身体を苛めていないと、色んな思いが次から次へと現れてくるので、とにかくひたすら走る。

 10キロ走って、シャワーを浴びて夕食を摂る。
 今日もお昼を摂らずに済ませた。お腹が全然空かないのである。
 体重も減り続けている。

 夕食を終え、音楽を聴く。
 イギリスの3ピース・ロックバンド、「ミューズ」だ。
 彼らの7枚目となる最新作「ドローンズ」をターン・テーブルに乗せ、パソコンを見ながら聴く。

 今年のフジ・ロックへの参加も決まり、最新作の「ドローンズ」、なんとアメリカ・イギリスでチャートの1位まで獲ってしまった。
 前作の「ザ・セカンド・ロウ~熱力学第二法則」も、世界21ヶ国でNo. 1を記録していて、それから約3年振りとなるスタジオ作がこの「ドローンズ」だ。

 ロック雑誌「ロッキング・オン」でも、ミューズの「ドローンズ」はこれでもかというくらいに大絶賛されている。
 確かに、ミューズはいい。
 ドラマティックで、サウンドスケープも壮大で、凝ったサウンドと圧倒的なテクニックと美しいメロディ、そしてキャッチーな上に知性が感じられる。

 最新作「ドローンズ」にはコンセプチャルなテーマ性がある。それはアルバム・ジャケットを見るだけですぐに理解できる。
 
 ところが聴いていて、特に何も感じない自分がいる。
 悪くはない。いいと思う。でも、さっきの食事とおんなじように、味がしない。美味しく食べているのかいないのかさえ、まるで曖昧なのだ。

 冷奴を、醤油も薬味も何もつけずに食べてるみたい・・・。
 「ミューズ」は全然悪くない。
 「ミューズ」にまったく罪はない。
 本当はすんごくいいんだろう、そう思う。

 ただ、オレがおかしいのだ。







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