クチコミの力について考える その2

こんばんは。

先日の記事が尻切れとんぼになってしまったので、今回はクチコミについて
まとめてみたいと思います。

雑誌やテレビの紹介で有名になるお店は今でもたくさんありますが、
ここ数年クチコミの力ってものがそれに近いくらい大きくなってきたような
気がします。

その最たるものがスターバックス・コーヒー(以下スタバ)だと思います。
スタバが日本に出店しだしたのは1996年。
この頃からスタバのテレビCMは私は観た記憶がありません。

でもテイクアウト用の紙袋がおしゃれで、小物入れに使っている女性達を
街で見かけるようになった頃から、加速度的にお店の数が増えていきました。
本格的なカフェの文化が日本に定着して、コーヒーを楽しむ人の底辺が
増加したのではないかと思います。

それまでは専門店か、ルノアールなどの単価の高い喫茶店で大人がたしなむか、
ドトールやベローチェなどの単価の低いコーヒーショップで若い人が飲むかの
二極化だったと思います。
ですが、スタバの台頭によりコーヒーを飲む人、それも自分の好みの
フレーバーやトッピングをして飲む人が急増しました。

ここで恥ずかしい話ですが、5年くらい前まで情報誌に載っている有名なお店は
雑誌社が取材をしてタダで載せてギャラを払っているものだと思ってました。

…大バカですわ(´Д`;)

私自身が以前雑誌に掲載しませんか?と某編集部から電話をもらった事が
ありますが「1ページあたり○○万円」と言われて最初ギャラと勘違いして
しまいました。当然そんなハズありません。

雑誌に掲載するにあたっては個人やお店が掲載料を払って掲載しているんですね。
ホットペッパーなども製作、印刷、製本料などをそのような掲載に伴う広告収入で
賄っていると理解したのはその後からです。

「○○5月号に掲載されました」「5/○にテレビで紹介されます」と
店頭に貼り出しているお店は沢山見掛けますが、それらはお店側の
広告でしかない訳です。

さて、そこでクチコミですがこれは基本的には掲載料、広告料は
かかりません。
何せ人から人への交流などで伝わるものですから。
「何か知らないけどスタバってコーヒーのお店があるらしいぜ」
こんな感じから始まったのだと思います。

さらに言うならそこには個人の主観も大きく入ります。
これは功罪両面あると思いますが、お店側からの宣伝ではないので
ヨイショする必要のない、その人の本音を知る事ができます。
逆にその人の好みではなくて好意的でなかった場合、その人の意見で
判断して敬遠してしまうという可能性も考えられます。

あとは悪い面としては好意的でない意見がクチコミで広まるとそれが
通念として定着してしまう可能性がある事です。
例えば私がよく聞くのは「ドコモのケータイは通話料が高い」という意見です。
私は以前ドコモでしたがvodafoneにして結構経つので今はどうだか分かりません。
ですがこういう意見を聞くとドコモにしようとはあまり思いません。

トリビアの種のようにドコモユーザー2000人にアンケートを取った訳では
ないですし、他社と同じ条件で比較していないので本当に
「ドコモの通話料が高い」かどうかは分かりませんが、クチコミでマイナスの
イメージが定着してしまう場合もままあります。

それだけに最初のイメージが定着するまでの広告戦略、イメージ戦略が
相当大事なんだな、と思いました。

以前と比べて広告の方法も様々になってきました。
都営バスや山手線の車輌へのラッピングから始まり、最近ではトラック丸ごと
広告にして走っているのもよく見掛けます。

広告にかかる費用を最小限に押さえて効率よく宣伝する。
これからはこの方向はより加速度的になっていくでしょう。
ブロードバンド化してウェブサイトの担う役割も大きくなりましたし、
これだけブログユーザーが増えれば当然クチコミの輪はものすごく
巨大になります。

極めて近い将来、ブログは大きなクチコミ市場になると私は思います。
いつも様々なところでトラブルの火種になりつつも議論も
たえないトラックバックもクチコミの交流の手段として有効に使われて
欲しいと思っています。

長くなりましたが、誰でも簡単にブログ管理人などになり
簡単に情報を発信できる昨今、今後問われるのは

○発信者としての責任と記事の資質
○情報の受け手側が受け取り、理解し、自分に必要かどうかを選別する力量


の2点だと思います。

私自身、いろいろなお店の食べ歩きでレポートを投稿する事が多いですが、
それを誰かが見る可能性がある以上はただの好みだけで終わらせては
いけないと思いますし、少しでも役に立つものにしなければならない、
と思う今日この頃です。

まとまりのない長文、大変失礼しました。
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コメント
 
 
 
いろいろあるのでは (カレリン)
2005-05-05 02:15:46
雑誌の掲載については、2種類あるんじゃないでしょうか。

1つは記事広告。いかにも特集ページに見せておいて、実は雑誌社が金をもらって掲載する方法。雑誌の種類も関係してるのかな。「R25」とかは全部記事広告の類でしょう。

もう1つは本当の特集ページ。「週刊文春」とかにある「藤岡弘」のページなんかは、店が金を払ってるなんてことはないと思いますよ。

違っていたらごめんなさい。
 
 
 
そうですね (USHIZO)
2005-05-05 13:25:39
>カレリンさんへ



こんにちは。



割愛していましたが、お金の発生しないものもありますね。

ゲームの話で言えば前にファミ通で読みましたが、

話題性のないゲームはゲーム会社がファミ通に特集を

組んでもらうのに広告料を払って掲載してもらっている

(本の真ん中に折り込みで攻略ページがあったりする

 やつとかですね)場合があるそうです。



逆に超有名RPGなどは特集記事を組むのに雑誌社から取材して

ノーギャラか若干ゲーム会社に払って掲載しているそうです。

各誌ともに同じ進行速度で掲載しているのはその為です。



そういうモノになれば良いですけど、結果的に雑誌などの

価格を下げる為に広告は不可欠ですからね。

いろいろなところでお金が流れているんですねぇ。ふぅ。

それでは、失礼しました。
 
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