昨日、「アルト エコ」の記事を書き、従来の「アルト」からの改良点として、「フロントバンパー形状の見直し」ということを記載しました。
その後、「どのように変わったのか?」をスズキのホームページで見ていたのですが、全く分からず。。。
最初はエアインレットの大きさや形が変わったのだろうと予測をしていたのですが、そちらは同じままです。
そして、やっと、見つけたのが写真の部分。
写真上の「アルト エコ」では、ヘッドライトの下部にスジ状の突起があります。
レーシングカー等では、ここにフィン状の別のパーツを取りつけて、空気をきれいに後方に流し、乱流の発生を抑えています。
また、ハイパフォーマンスな市販車では、それを取り入れつつ、かつ、万が一の人との接触時に備え、写真のような「緩やかな突起」として導入をしています。
一方で、「アルト エコ」にて、この突起の効果が得られるようなスピードを出すのか?
と言えば、それは、ほとんど有り得ないでしょう。
では、なぜ、これを取り入れたかと言えば、「燃費を良くするための手法は可能な限り採用した」ということを社内外に示すため。
社内的に言えば、技術者に対しては、「ここまで採用するのだから、これよりも効果が見込めるものは全て採用すべし」、営業部門に対しては「ここまで採用したのだから頑張って売ろう」、そして、顧客に対しては「効果は微妙かも知れませんが、出来ることは全てやりました」との営業トークが出来ます。
生産上のコストアップに関しては、金型の追加ということになり、元の金型に比べて技術的な難しさはないので、オプション用の別仕様のバンパーの金型を作るようなもの。
そして、「数」は出るでしょうから、オプションよりも1個あたりの費用は抑えられるでしょう。
こういった点まで含めての、このフロントバンパーの採用と言うことで、よく考えられている、「アルト エコ」。
この技術が今後の全ての軽自動車に取り入れられるかと言えば、それも微妙で、デザイナーさんから見れば、「この突起はない方が車のデザインがきれいにまとまる」と言うこともあるかも知れません。
そのあたりも、今後の注目ポイントですね。
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