晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

17日の星見・・・

2020年04月24日 22時44分19秒 | 天文ネタ

勘弁してくれと言わしめた好天も愈々終わりとなる最後の日(17日)その前日も前々日も素晴らしい夜空であったが、寒さも厳しく昼間の仕事も厳しくでパス。 でも17日はその後の予報から見てしばらく晴天は無い様子なので疲れを押して夕方(18時頃)よりタカハシFC50モドキ+ミザールテックK型架台金星を観望。 思うに、此れまでの人生の中で、これ程の回数で金星を観たことは無いと思う。しかし、私には何度観ても興味が湧く対象にはならないようだ。

この観望でも楽しく過ごせているのは、このミザールテック製K型架台の使い易さである。減速比が低い微動装置が装備されているので粗動と微動の中間の様な速度で作動させることが出来き、私の場合はクランプは締めたまま、微動装置のみで使っている(上下微動のこと)水平はどの経緯台でもクランプは締めずに使っている。又、オフセットタイプは架台水平がシビアだが、K型架台は重心が水平軸上なのでバランスには寛容である。私にとっては文句なしの経緯台である。尚、エレベータ付き三脚との組み合わせがベスト。

さて、金星を観ているうちに空が次第に霞始め、薄雲も張り始めてきた。ここで、夕食を摂り風呂に入ってから、この日の星見二回戦へと20時丁度より開始する。 空の状態は酷いもので、金星すら朧状態で辛うじて1等星のアークトゥルスなどが確認出来る状態。 ここは久しぶりのドームからの星見として自動導入機能を使うので何とかなるだろうと・・・。

先ずは牛飼い座プルケリマ(ε星)を導入。一発目から100倍の視野ど真ん中に入ってきた。何時もは天頂アライメントだけでは一発目は結構ズレているのだが、今回はドンピシャ。勿論、重星も綺麗に分離している。そうこうしている間にドンドン空の状況は悪くなる一方で、急いで傍にあるξ星、π星を観るが、ξ星の伴星は約7等級程なので、やっと見えている状態。π星の方は先ず先ずだが、これ以上星見を続けるのは無理な状況と判断し、ここで終了。ドームを開けてから僅か30分であった。 画像に有る様に、ペンタックス105SDHF+EM-200の組み合わせでの星見であった。

備忘録を兼ねているブログなので、どうでもよい内容の更新ばかりである。そして、画像も傾いている(^^;


勘弁してくれ

2020年04月15日 21時39分08秒 | 天文ネタ

超繁忙期では無いが、一応繁忙期のこの時期に毎晩の快晴では身体が持たない。13日は昼間に太陽の観望と夕方6時20分よりビクセンA62SSタカハシFC-60FC-50モドキ(鏡筒がFC-50でレンズはスコープテックより購入の口径5㎝ 焦点距離42㎝アクロマートレンズ)にミザールテック製K型経緯台で鏡筒比較等をしながら星見をする。

金星から始めるが、この日は透明度が非常に高く、風も冷たく昼間の風も強かったので観え方に期待はしていなかったが、どの鏡筒でも良い観え方をしておりシンチレーションも良好であった。 夕食迄の時間なので薄明の中での観望となり、重星等は参考にはならないが、やはり、像の美しさスッキリ感など断トツでFC-60が文句無しで頭一つ二つと抜きん出ている。さて次が問題で、星像自体はこの二本の鏡筒とも甲乙つけ難いが、問題は視野の抜けの差があり、FC-50モドキの方がスッキリしている。この日はしし座アルギエバふたご座カストル、北極星、オリオン座リゲル、アルニタクと観たが、北極星、リゲルの伴星はFC-60のみが確認出来、口径とクリアな観え味の差かなと感じた。(薄明の中なので、少しでも遅い方が有利なので参考にはならない)ところで5㎝のテストスターでは有るが難物のアルニタク(ζOri)FC-50モドキが分離出来たことが驚きであった。口径5㎝で分離したのは過去にタカハシTS-50で1,2回あったが、それ以来である。(只、口径5㎝での観望自体もそんなにないが・・・)鏡筒の性能よりも空の条件が良かったからだと思う。この日は19時10分までの50分間の星見であった。

次に昨夕だが、昨日も冷たい北風が強めに吹く一日で空は快晴・・・。この日も昼間に太陽の観察(真っ白の貌)と撮影をし、夕方6時10分よりFC-60とポイントアップのFC-50モドキビクセンAP赤道儀に載せて金星の観望及び撮影をする。

観望はツアイスサイズのタカハシTSオルソ使用で、撮影はアメリカンサイズのニコンNAV7mmを使う。この日は暗くなるにつれて透明度がガタ落ちとなり終了時の19時00分でも1等星よりも明るい星のみ観えただけで、金星以外ではシリウスを観ただけ。それでも、望遠鏡の中のシリウスの輝きは厭きることが無い程綺麗であった。どうも私は面積体は厭きるが、点光源は厭きないようだ。因みに撮影したものは公開するには余りに忍び難いものなのでご容赦を。

実は今日も素晴らしい夜空であるが、夕方の星見は観る対象が限定されるので今日はパス。 さて、窓から外を観ると星々の輝きが・・・。 気象庁が今年の冬は異常気象と発表したが、春のこの天気も異常では無いだろうか? 罰当たりかもしれないが繁忙期の毎晩の星空は勘弁を・・・である。


農繁期の星見

2020年04月11日 23時38分17秒 | 天文ネタ

ご近所の農家さんは本格的な農繁期に突入しているが、我が家では未だそれ程の繁忙期には至ってはいない。 それでも、気分は気忙しく農繁期前の準備に勤しんでいる毎日である。 そんな仕事の合間に一寸だけの星見をポツポツと・・・。  今月最初はアストロ製5㎝ T3にて二回目の太陽観察をするが、人目を憚ってビニールハウスの陰で行う。(周りの人達は忙しく農作業をしているので・・・)

やっぱりこの望遠鏡には卓上三脚のスタイルが一番似合っているようで、もう少し気の利いたテーブルにでも載せれば良いのだが、そんな立派なものもなく、その辺のコンパネを垂木に打付けた台で済ませたが、此れで十分に用は足りた。 また、周辺の地上風景も見て確認したが、中々良い観え味の望遠鏡で有ることが判った。

タカハシ製のOr12.5mmとアストロ製?HM12.5mmHM6㎜を使用した。因みに太陽は相変わらず真っ白であった。

次はスーパームーンをエイコー9cm反射をカメラ三脚に載せて観望。

この観望時間は20分程したのだが、アイピースはタカハシOr12.5mm一本で通す。

さて、昨夕は素晴らしい透明度の空で気温は身体の芯まで冷え込む寒さ。その中で、18時30分よりタカハシFC-76+EM-1の組み合わせにて仕事が終わって夕食までの時間を星見に充てた。 野良着に防寒つなぎを重ね着して、先ずは金星から始める。

当然、像はグラグラ状態だが時間の経過と共にFC-76らしいシャープな像に変わってゆく。シンチレーションは決して良くはないが、次に観たオリオン座リゲルニコンNAV7mmでの86倍で確りと確認出来る状態。そしてオリオン座ζ星にも向けるが、これは7mmでは厳しくニコンNAV5mmの120倍に換えると厳しい観え方ながら容易に重星と云うのが判る。その他、ふたご座カストルおおぐま座ミザールを観るが、殊のほか綺麗に観えると云ったところであった。その後は再度、金星に向け歯の根がガチガチと鳴るのを感じながら略45分間の星見を終了した。

さて、何故、この組み合わせの画像を連発したのかと云えば、この架台のタカハシEM-1は二十年程前に随分と愛用していた架台で、気にも入っていたものであったが、その後、2軸駆動のEM-10Bを購入する際に資金調達の為に売却したもので、売却後もず~と気に掛けていた機種であった。 

その後、後継のEM-2S等も手に入れたが、使い易さの点では架台本体に電源スイッチの付いたEM-1の方が上と感じた。その他、極軸照明内蔵等や金属パーツで占めている等々。本機の場合、眼視等ではハンドコントローラーは持ち出すことは無く、バッテリーのみで良いので非常に手軽で、オマケにガッシリとしているので、当時はペンタックス105SDHFでのノータッチ撮影等でも実に効率の良い結果を出していた。但し、当時も又現在も思っているのは、デザインが無骨と云うよりもダサっと思っている。 

使い易さではビクセン製AP赤道儀セットがあるが、正直云ってストレスを感じずに使える鏡筒はタカハシFC-60のみで、エイコー9cmFC-76搭載では振動の収束が・・・である。精々軽量な8㎝屈折が限界ではと思っている。 当然クラスも違うがEM-1を使うと気分スッキリでピント調節の際にも一瞬で揺れが収まるので全くストレスを感じない。(AP赤道儀云々よりもセットの三脚が弱い、一方のEM-1との組み合わせの木製三脚FC-M相当は堅牢で木脚故に振動吸収も手伝うので、差はより顕著である)

随分と迷って今回再購入したが、記憶通り期待通りで天文器材購入では此れ迄一度か二度ほどしか経験の無い満足感を得た。このEM-1は二度と手放さないであろう。