25日にホームズ彗星を初見して以来、その後は天候に恵まれず先程(29日)迄は大雨と雷で停電にまでなる始末。
その後、雨は止み静かになったなと窓のカーテンを開けてみると月明かりが煌々と・・・此れはイケると防寒着に着替えて外へ。雲は多いけれども目指すペルセウス座は見えており双眼鏡(10×42)にてホームズ彗星を観望。
4日前と較べ随分と大きくなって褐色も強くなっているようです。その後、直ぐに雲が覆って来ましたが、その雲を通してもハッキリと観え本当にこんな彗星は初めてです。月が細くなっている分、肉眼でも明瞭に見え雨上がりの透明度と相俟って素晴らしい見え方でした。 私はこの彗星に関しては撮影をしないことにしました。只々、眼に焼き付けることに致します。何故なら忘れようにも忘れられない姿であり、こんな不思議な彗星にこの先、出会うことは無いでしょうから・・・。 20分間ほど見ておりましたが、再三の雲の襲来にて続行不可能と判断しお開きと致しました。(24時10分~24時30分迄)
さて、先日のブログにTOA130にて重星のインプレを書きますと云ってから一寸時間が経ちましたが、急な用事等が入り、パソコンに向かうことが出来無かったのが理由です。しかし、若干の冷却期間をおいた事により客観性は増した筈です(^^;
23日、24日、25日と三日間の連続観望でしたが、結局23日の初日が一番条件が良く、後の2日間(特に24日22時以降はピントもでない状態)は3/10~5/10程度のシーイングでした。初日はブログに書いてある通りで良くなったり悪くなったりの繰り返しです。 果して、このような状態でのインプレに意味が有るのかと少々疑問ですが、確信を持って感じ取れたことは可也有りました。正直云って、5インチの能力に対して私は疑問を持っており、現に数年前まで5インチ、6インチの鏡筒を数本所有をしておりましたが、4インチと較べ口径的メリットは無いと判断して全て処分した経緯が有ります。 しかし、今回このTOA130にて観望しハッキリと4インチとの差を体感し、それも相当に大きな差です。 其れを知るには何時も見ている星ということでδCygを・・・見事な見え方、そして伴星に至っては20cmで見るが如きで芯が物凄く確りとしております。僅か3cmの口径差ですが星そのものの光が20cm反射で見ているのかと見紛うばかりです。(因みに今夏μ-210にて好条件で見たδCygを凌いでおりました) 又、アイピースも色々(3㍉~14㍉)換えてみましたが、高倍率にしても像質が落ちない印象も強く感じ取れました。 その他、θ,ζ,β,σOriやπAql.ηDra,θAurと綺麗な見え方で文句無しです。只、1″角は如何かとΣ2054Draは細長く見えるのがやっとで、もっと好条件が必要みたいです。総じて感想としては、捉える光は確実に見せてくれると云ったところでしょうか。 星像は絞り出すと云うよりもストレートでクリアー。略、好条件時の20cm(ニュートン)で見ている感じです。只、色彩の豊富さは5インチの其れです。此れほど凄い見え方で有りながら、口径差による超えられない壁が厳然と有るものです。 (色彩に関してはβCygとηCas、γAndでチェック) しかし、一番感じたのはTOA130を使うと他の鏡筒を使う気がしなくなって来たと云うこと。重く、取り回しもイマイチですが、この気持ちの変化が一番如実に鏡筒の評価を表していると思います。 ・・・と云うことで現在、機材を整理しております(^^; (因みに整理と云っても売却では無く、物置への移動や格納箱に片付けております)