晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

4日ぶりのホームズ彗星と・・・

2007年10月30日 10時07分55秒 | 天文ネタ

25日ホームズ彗星を初見して以来、その後は天候に恵まれず先程(29日)迄は大雨と雷で停電にまでなる始末。 

その後、雨は止み静かになったなと窓のカーテンを開けてみると月明かりが煌々と・・・此れはイケると防寒着に着替えて外へ。雲は多いけれども目指すペルセウス座は見えており双眼鏡(10×42)にてホームズ彗星を観望。

4日前と較べ随分と大きくなって褐色も強くなっているようです。その後、直ぐに雲が覆って来ましたが、その雲を通してもハッキリと観え本当にこんな彗星は初めてです。月が細くなっている分、肉眼でも明瞭に見え雨上がりの透明度と相俟って素晴らしい見え方でした。 私はこの彗星に関しては撮影をしないことにしました。只々、眼に焼き付けることに致します。何故なら忘れようにも忘れられない姿であり、こんな不思議な彗星にこの先、出会うことは無いでしょうから・・・。  20分間ほど見ておりましたが、再三の雲の襲来にて続行不可能と判断しお開きと致しました。(24時10分~24時30分迄)

さて、先日のブログTOA130にて重星のインプレを書きますと云ってから一寸時間が経ちましたが、急な用事等が入り、パソコンに向かうことが出来無かったのが理由です。しかし、若干の冷却期間をおいた事により客観性は増した筈です(^^;

23日、24日、25日と三日間の連続観望でしたが、結局23日の初日が一番条件が良く、後の2日間(特に24日22時以降はピントもでない状態)は3/10~5/10程度のシーイングでした。初日はブログに書いてある通りで良くなったり悪くなったりの繰り返しです。 果して、このような状態でのインプレに意味が有るのかと少々疑問ですが、確信を持って感じ取れたことは可也有りました。正直云って、5インチの能力に対して私は疑問を持っており、現に数年前まで5インチ、6インチの鏡筒を数本所有をしておりましたが、4インチと較べ口径的メリットは無いと判断して全て処分した経緯が有ります。 しかし、今回このTOA130にて観望しハッキリと4インチとの差を体感し、それも相当に大きな差です。 其れを知るには何時も見ている星ということでδCygを・・・見事な見え方、そして伴星に至っては20cmで見るが如きで芯が物凄く確りとしております。僅か3cmの口径差ですが星そのものの光が20cm反射で見ているのかと見紛うばかりです。(因みに今夏μ-210にて好条件で見たδCygを凌いでおりました) 又、アイピースも色々(3㍉~14㍉)換えてみましたが、高倍率にしても像質が落ちない印象も強く感じ取れました。 その他、θ,ζ,β,σOriやπAql.ηDra,θAurと綺麗な見え方で文句無しです。只、1″角は如何かとΣ2054Draは細長く見えるのがやっとで、もっと好条件が必要みたいです。総じて感想としては、捉える光は確実に見せてくれると云ったところでしょうか。 星像は絞り出すと云うよりもストレートでクリアー。略、好条件時の20cm(ニュートン)で見ている感じです。只、色彩の豊富さは5インチの其れです。此れほど凄い見え方で有りながら、口径差による超えられない壁が厳然と有るものです。 (色彩に関してはβCygηCasγAndでチェック) しかし、一番感じたのはTOA130を使うと他の鏡筒を使う気がしなくなって来たと云うこと。重く、取り回しもイマイチですが、この気持ちの変化が一番如実に鏡筒の評価を表していると思います。 ・・・と云うことで現在、機材を整理しております(^^;                   (因みに整理と云っても売却では無く、物置への移動や格納箱に片付けております)


架台を取り換えて

2007年10月26日 09時08分54秒 | 天文ネタ

071025em100toa 昨夜からホームズ彗星の時ならぬバーストにて、日が暮れるのを今か今かと待っておりました。 仕事が終わり夕方、双眼鏡にてホームズ彗星を確認。 薄茶色の姿とハッキリ、クッキリと見えるのには驚き。始め宮内10cm双眼で見ておりましたが、途中からTOAを引っ張り出し100倍位掛けて見ましたが、此方の方が綺麗によく見えます。ジェットの噴出しも見え、妙にリアルです。 その後は、時折ホームズ彗星を監視しながら重星火星を見て3時間位観望。

さて、今回はJP架台のピラーでは短過ぎて天頂付近の星を見ることが出来ない為、EM-100架台に搭載してみました。合焦操作時こそ振動が出ますがハンドルから手を放すと同時に収束しますので問題なく使うことが出来ます。これで、天頂付近の星も椅子に座ってジックリと見ることが出来るように為りました(^^) 但し、シーイングは悪く、結局、ファーストライトの時(23日)が一番条件が良かったようです。(最低であったのは24日でピントが合わない状態) わし座、はくちょう座、こと座、カシオペア座、オリオン座、ぎょしゃ座の重星を1~2個づつ見ましたが感想を述べる見え方では有りません。トラペジウムもEは確認出来ましたがそれ以上は・・・ 一番綺麗だったのはηCasでした(^^) 火星はグラグラ沸騰状態、は眩しすぎて乱視の私には厳しい(^^;   結局、3日連続の観望でしたが、TOA130の今後の使用形態を探ることに終始した感じです。 性能発揮出来る好シーイングが待ち遠しい。

071025mt ホームズ彗星は撮影もしましたが、撮れた画像は余りにもショボク他所でも沢山掲載されているのでボツにしました。

2枚目画像は双眼鏡と望遠鏡にてホームズ彗星を狙っている図です。 EM-100とのバランスもそれ程悪くは無いでしょう(^^) あと、昨夜の夜露は強烈で途中でレンズがスッカリ曇ってしまい数年ぶりにドライヤーを使いました。 TOAにもロングフード装着が急務。

この三日間の星見(主に重星)のインプレは今晩?にでも(^^)


TOA130始動(^^)

2007年10月24日 20時19分54秒 | 天文ネタ

Toa1023s 一日中、強風が吹き荒れ雲も多い中、ファーストライト強行。雲間を探しての観望であり、とてもインプレ出来る様なものでは有りませんが使用感等を少々。

JP架台に載せてみると丁度バランス的に良いようで操作に於いてもストレスは感じません。 時折、強風が当りますが、視野内の星は全く動じることは無く実に快適です。

天候は次第に快復傾向で時間が経過する毎に条件は良くなって来ました。 気になっていた鏡筒の温度順応は格納して有る小屋自体が外気に近い室温の為、観望当初から見え方への影響は感じません。因みにペンタ105SDHF も同じ小屋内保管ですが、此方は30分ほど順応に掛かりますので、TOA130鏡筒の順応は速いと感じました。メカ部分で気に為ったのが、合焦操作面で調整が固めなのかラックハンドルは重いです。しかし、重い接眼鏡を付け天頂付近に向けてもドロチューブクランプは緩めたままでも焦点位置が変わることは有りません。しかし、他のタカハシ鏡筒の快感を覚える程の素晴らしい摺動イメージと違う為、一寸・・・です。

さて、肝心の見え味ですが、条件が悪い中にも結構落ち着くことが有り(数秒間隔でボケボケからキリキリッの繰り返し)高度の高い星には幾重にもジフラクションリングが見え先ず先ずでした。火星は高度が低いにも拘らず時折非常にシャープに輪郭を見せヘラスの大きな目玉や大シルチスを楽しませてくれました。ペンタXL14との組み合わせにて月面も見ましたが、色収差を全くと云って良いほど感じない素晴らしいキレの有る月面でした。当然、重星も見ましたが、それは後ほど(^^)

Toa1023b 先の画像ですが、天頂付近を見る場合には地面に膝をついて身体と顔を横にしなければ覗くことが出来ません。ピラー延長筒乃至ブロック2段重ねの対策が必要みたいです。

2枚目の画像は接眼側からのものですが、太い鏡筒と接眼部が迫力有ります。

今夜は昨日とは打って変わり快晴の空で、これからジックリと星見をしたいと思います。


TOAが来た!(^^)

2007年10月21日 12時41分43秒 | 天文ネタ

Toa130s 我家にTOA130Sがやって来ました。 やって来たとは云っても大枚を叩いての購入ですが(^^;  

都合の良いことに妻の留守中に届きました。(これで、苦し紛れのウソをつく事が無く一安心です) 荷物を受け取ったのは母ですが、箱の大きさが鏡筒サイズギリギリに作られている為、意外に小さく(ポルタ経緯台並)気にも留めなかったようです(^^) しかし、箱を開けるとビックリ!兎に角デカイ!重い!です。搭載架台は160JPしかないと納得するに充分な迫力です。 後は天候の快復を待ってファーストライトのみですが、暫く天候は芳しくない様子・・・ 

これで、離隔1″前後の重星を美しく観ると云うことと、又、迫り来る火星面を鮮やかに!を叶えてくれることを願うばかり。

画像は携帯で撮影。


完成!!(^^)

2007年10月14日 11時10分05秒 | 天文ネタ

Hirai2jpg 先日、ひらいさんより五藤架台へのアストロ鏡搭載が略完了したとのメールを頂きました。 搭載はボーグの鏡筒バンドを介し、又、アルミアングル利用にてタカハシ正立ファインダー8×40(レアですね)を取り付けたフル武装の姿です。 三脚を架台に取り付けるボルトはノブスター仕様にして脱着も簡単でしょう。しかし、これは、三脚開き止めのネジが欠品であり規格も特殊なもので入手出来なかった為、苦肉の策だそうです。(三脚架台取り付けネジが同規格で流用した為)

Hiraijpg しかし、この装備では接眼部が重くなり結局シンプル仕様の下の画像状態に落ち着いたようです。 下の状態の方が架台にも優しく軽快に見えますね(^^) 未だ、最終的な調整が残っているとの事(上下軸のガタ除去)ですが、カタチとしては略完成したようです。 ひらいさんは、このスタイルにて5cmで見える二重星観望を一寸やってみようかなと申しておりました。

先ずは鏡筒も架台も祝着祝着(^^) 尚、来月17日ひらいさんが我家に遊びに来てくれるそうですが、一年ぶりに星見人と会えるので今から凄く楽しみです。 都合の付く方はひらいさんとご一緒如何でしょうか、大歓迎致します(^^)  

今回は無断掲載ではなく、ひらいさんに事前に了解を得ております(^^)

 


彗星は諦めモード

2007年10月12日 21時27分48秒 | 天文ネタ

071011orion 昨日、夕方雲の多い西空を10×42双眼鏡でC/2007 F1を探すも既に山の端に入っており雲も多く残念(^^; きっと眼にする事無く終わる予感。

夜中に眼を覚まし外を見ると綺麗に晴れており、一寸億劫では有りましたが出動。 FC76+EM-10にて火星の観望をしました。シーイングは余り良くは有りませんでしたが火星の模様は意外に見え先ず先ずでした。但し、何と云う地形なのかサッパリ判りませんでした(^^; その後、ζ,βOriトラペジウム等を久しぶりに観望。凍てつく空での観望となる対象でしたが、この夜は気温が余り下がらず快適でした。但し、始終稲光が発生して暗順応した眼が何度も眩みました。 1時間ほどで西空に不穏な雲が発生して来た所で撤収。その後間も無く雨が降って来ました。

画像は昇るオリオンと山から貌を出したシリウスです。(ピンが甘く星像が肥大しております)


火星はお預け(^^;

2007年10月06日 23時19分02秒 | 天文ネタ

07106nisimura 今日で6日連続観望。10月に入ってからは皆勤です。でも昨日まで全て夕方のみ。HF経緯台を手に入れてから仕事が終わって夕食までの20~30分と云う短時間観望。夜はいつもも21時過ぎには高鼾で就寝でした。稲刈りが終わったとは云っても冬は雪に埋もれる当地では秋仕事は山程有り、其れも全て重労働、オマケに日が短いので尚のこと。拠って非常に夜は眠く星見より睡眠が大切と云うのが正直なところ(^^;

でも、今日は何としても火星を見るぞと意気込み夕方にFC76+HF経緯台にてかんむり座牛飼い座ヘルクレス座大熊座の重星を其々2個づつ。そして、21時より久しぶりに西村20㌢+JPにて昇ってくる火星に待機。しかし、素晴らしかった透明度が見る見る内に落ち始め22時には2等級がやっとの状況に変化。南天は完全な曇りでした。東天はそれでもマシな方でしたが満足いく観望は出来ないと判断して撤収。 西村20㌢で見たのはアルマクのみと云う御寂しい内容でした。余りの好天続きで星見に食傷気味だと先日のコメントに書きましたが、その天罰でしょう(^^;

昨夕の観望(FC76、ペンタ105SDHF+HF経緯台)では久しぶりにいて座方面の星雲団ケンブルズカスケードを見ましたが恐ろしい程の透明度の中、非常に充実した星見でした。昨夜頑張っとけばと後悔頻りです。


木星もそろそろ終りかな?

2007年10月05日 19時14分55秒 | 天文ネタ

07104vizen 昨夕も一昨夕もHF経緯台にてチョイ観望。 西空低い木星を観るも既に旬を感じません。心は夜半前から観望可能になった火星。 この時の搭載鏡筒はビクセンジェミニηεBooも完璧に分離し中々良い鏡筒です。この6センチクラスに関してはアクロマートで充分能力の限界まで出ていると何時も思います。 もう少し齢をとったら5~6センチクラスでの重星見え方記録(スケッチ含む)をやってみようかな・・・等と(^^; 


HF経緯台ゲット

2007年10月02日 20時56分07秒 | 天文ネタ

93065sf15_2 先日、以前から気に為っていたHF経緯台(中古)を購入しました。一昨日の夜に暫く出番の無かったTS65セミアポF15搭載にてファーストライト。この位の重量では強度、使い勝手共全く問題ありません。スーピタッと云う感覚です。赤道儀では見辛い天の北極付近の重星等を楽しく観望。手持ちのアリ溝金具を取り付けましたので色々な鏡筒をとっかえひっかえしてみましたが、TS-1鏡筒(10cmニュートン)では一寸荷が重い感じでストレス無く使うにはFC76鏡筒辺りが限界のように思いました。(但し、中古品ですし三脚も普及タイプで一寸弱いので何とも・・・) ポルタも持っておりますが、HF経緯台は強度的に倍以上は強いと感じます。そしてフリーストップ架台は本当に爽快です。

 

 

Hirai_2 先日、ひらいさんに貰われていった五藤架台ですが、アストロR51鏡筒搭載(仮組)し活躍の場を得たようです。この画像はひらいさんが送ってくれたものですが、断りも無く無断掲載しております(怒らないだろうと云うことで) ひらいさんにとって思い出の有る機材だそうで今後も長く使い続けられることでしょう。又、相棒を得て復活を遂げたアストロR51鏡筒(5cmF15)が一番喜んでいるのかも(^^)