前回の記事が今年の締めと思っていたが、思いもかけずにいた晴天が昨夜(29日)に訪れた。午後から晴れだし夕方には快晴の空となり、これは今年の星納めということで18時半よりエイコー9cmニュートン鏡筒+ビクセンGP赤道儀で星見開始。先ずはアンドロメダ座のγ星(アルマク)をTSオルソ(5・7・9・12.5・18・25㎜)6本で倍率での観え方を楽しむ。シンチレーションは普通以下といったところで有ったが、時間の経過と共に観え方は徐々にではあるが良くなってきた。南東の空に昇って来たオリオン座β星(リゲル)高度が低いなか何とか伴星を確認出来た。おうし座α星(アルデバラン)は広隔の伴星を連れているが確認出来なかった。19時30分で一時中断し、2回戦目を20時20分より開始したが、鏡筒は旭精光13㎝ニュートン鏡に載せ替えた。一寸GP赤道儀には荷が重い感じの使い心地であったが、ふたご座α星(カストル)、先に観たオリオン座β星(リゲル)、ぎょしゃ座θ星を観る。その時の模様を記念撮影(^^;
その後、軽快な使い心地のエイコー9cmニュートンに戻して観望するが、鍍金状態も良い所為か星像がクリアで口径が増した感じすらする。難物といえるぎょしゃ座θ星の伴星も確認出来、気流状態も可成り良くなっていたが、この鏡筒も良い状態といえる。この時間になると雲が張り出したり、又、晴れるといった落ち着かない空となり21時40分に星見を終了する。
この日は観望対象は非常に少なく、これ以外はオリオン座M42やぎょしゃ座の散開星団くらいで一つの対象に時間を掛けて観た(倍率を変えての見比べ)それにしても、エイコー9cmが本当に良く見えた。一方、旭精光13㎝は一寸翳んだ感じである。(軽快さ等や接眼部の合焦機構の使い辛さもあって)再鍍金までして金を掛けるのは如何だろう・・・再考が必要。
アイピースはこの秋から星見では全てツァイスサイズを使っているが、低倍率では視野の狭さが気になるが、私のように略、重星しか見なく高倍率がメインの者には何ら支障は無い。只、広視界アイピースとの併用はしない方が幸せな星見は出来ると思う。
では、今年の締めと云うことで、今年購入したビクセンのAP赤道儀だが、絶賛した割に意外と出番が少ない。厭きたからでも何でもないが、色々な器材を使うと云うのが私のモットーなので、死蔵させず年に一回は使うと決めているので如何に快適な使い心地のAP赤道儀であっても、出番は均等なものとなる。 只、今回使ったGP赤道儀だが、手に入れてからそれ程時間が経ておらず不慣れな面もあると思うが、AP赤道儀と較べて使い勝手では可也劣る。(発売年や金額も違って当たり前だが) つくづく思うが、お気軽観望派にはあれ程使い勝手の良い架台は無いと、今回の観望で痛感した。 本当のところ、AP赤道儀であればもう3~4倍の対象を観たと思うが、GP赤道儀では導入時の操作に手間取り、対象を変えるのがが億劫になってしまったと云うのが正直なところである。 しかし、対象をジックリと観ると云うことも大切なので、此れは此れで良いのかも知れない。 それにしても、AP赤道儀は使い易い。この赤道儀を購入したことが、今年一番の収穫であったように思う。 それと、エイコー9cmが意外と良く観える望遠鏡だと気付いたことも大きく、コンパクトなニュートン鏡なので、来年からの使い道が楽しみである。
それでは、今年一年間有難うございました。又、来年も宜しくお願い致します。