哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

麦草峠近くの白樺林(写真)

2016-09-29 06:36:18 | 写真
佐久向きて麦草峠下る時
驚くばかり白樺の木々        樋田哲仙

 茅野市から佐久市へ向かう国道299号線は途中麦草峠を越える。下り始めてしばらくすると道の両側に白樺林の壮観さに驚く。なん百本はあるだろう。車を止めてカメラに収めた。高速道路では味わえない旅情である。いつのひ日絵にしたいものだ。

秋の七草の一つキキョウ(墨彩画)

2016-09-28 06:38:55 | 墨彩画
桔梗をば今年はいまだ見ざれども
七草なれば親しみの湧く          樋田哲仙

 先日自然同会に参加して丹波を訪ねた。38人の参加で、その中の一人が草花に詳しい人がいてバスの中でみんなに説明をしてくれた。季節も季節、秋の七草で山上憶良の万葉集巻8に収められている「萩が花尾花葛花撫子の花女郎花また藤袴朝顔の花」に触れられた。よく知られた歌でこの時期によく耳にする歌である。

雨上がりの諏訪湖(写真)

2016-09-26 06:22:19 | 写真
雨の止む遠山に雲たなびきて
諏訪湖の景のサービスエリア         樋田哲仙

 中央自動車道上り線の諏訪SAは諏訪湖を見下ろす格好の地に設けられている。通過した時は雨続きがおりしもやっよ上がり、ほんの一瞬の出来事である。周辺の山並みに雲がたなびき、またとない光景に出合った。本当にラッキーである。

外房の海(水墨画)

2016-09-25 06:28:57 | 水墨画
この海の写真の景をよく見ると
小さく隅に外房とあり        樋田哲仙

 雑誌の小さな写真を目を凝らしてみていると、片隅に外房とあった。千葉県の房総半島の太平洋側のどこかであろう。遠すぎて一度も出かけたことがない。銚子の九十九里浜辺りから勝浦、館山、を経て野島崎までのどこかであろうが見当もつかない。大阪ではこのような景色はどこにも見当たらない。 

ミニ公園のハギ(写真)

2016-09-23 06:37:26 | 写真
近すぎて呆れるばかり萩の花
ミニ公園に今盛りなり       樋田哲仙

 今年はハギの花を見ようと思っていて、いろいろ寺社を思いめぐらしていると、一日仕事になるところばかりが浮かんでくる。が、意外な場所で見つけた。家から10分ばかりの呆れるほど近い。何も遠出をする必要もな。これで満足しているが、それでも暇を見つけてどこかへ出かけるかもしれない。

滝には直瀑と段瀑(水墨画)

2016-09-22 06:41:59 | 水墨画
滝見るは雨の降りたる後がよし
迫力多く地響きのして           樋田哲仙

 旅をしていて滝のあることを知ると無理をしてでも立ち寄りたくなるほど好きだ。これまで多くの滝を見てきた。印象深い一つは郡上八幡の阿弥陀ケ滝は忘れられない。高さ60㍍で雨後のせいもあって水量が凄く滝壺は地響き立てて恐ろしい。しぶきで写真もままにならない。こんな滝見は初めてである。  

日本の棚田百選「あらぎ島」写真)

2016-09-20 06:20:39 | 写真
百選の棚田撮る場所を見つけたり
これぞこの地を誰もが狙ふ      樋田哲仙

 和歌山県・有田川町に日本の棚田百選のあらぎ島がある。二度三度訪ねているが、展望台と称する絶好の場所を知った。これまでの場所より100㍍先の道路に転落防止策を設けたところで展望台というがただの道路である。写真やグラビアに見る棚田である。みんなこの場所から撮っていたのかと納得する。今までの地は灌木が生えていて写真にはもう一つのところであった。

秋の七草キキョウ(水墨画)

2016-09-19 06:33:32 | 水墨画
万葉の歌に詠まれし朝顔は
今の言葉の桔梗のことなり         樋田哲仙

 万葉集に詠まれているアサガオとは現在のキキョウのことで、夏秋の頃に青紫や白の花をつける。寺社の庭や家庭の庭の片隅に見かける。自生もあると聞くが見たことはない。根はゴボウのように太く漢方に咳止め痰の鎮静剤となる。これに似たことにキリギリスはコオロギのことになる。 

仮名の大家杉岡華邨書道美術館(写真)

2016-09-17 06:31:36 | 
漢字より仮名に変へたる書の思ひ
迷ひの末に吾は歌詠み       樋田哲仙

 書を習い始めて20年にもなる。近くの公民館に書道クラブがあることを知り入部した。市内の寺の住職が師で書の深い意味も分からすに入った。途中で師がなくなり、それを機にカナに変えた。短歌を詠む身であり、万葉集や百人一首を楽しむ者が漢字ではと疑問を思ったからである。奈良にはカナの大家杉郎華邨の美術館があり、機会をとらえて覗いてみた。同じカナでも自分とは書体が異なり、あまり参考にはならなかった。

林の中に見える出雲日御碕灯台(水墨画)

2016-09-16 06:13:09 | 水墨画
半島の付け根に建ちて輝くは
森の切れ目に灯台の先        樋田哲仙

 変則的な半島の付け根辺りに出雲日御碕灯台はある。出雲大社から地図では近いと思ったが、車で30分はかかる。絶景の海岸を抜けて駐車場に到着し小さな案内板を頼りに進むと林の切れ目に灯台の先が見えた。この灯台の高いこと、44㍍は他所にはない。ほとんどが30㍍までで低い。障害もないのに高さだけでも驚く。地元の人によると東洋一という。