ひさかたの光のどけき春の日に
静こころなく花野のるらむ 紀友則
のどかな春の光が差し込むのに、どうしたことか桜の花は散り急ぐのだろう。この歌は百人一首第三十三番に収められていて、流麗な調べで有名だある。
静こころなく花野のるらむ 紀友則
のどかな春の光が差し込むのに、どうしたことか桜の花は散り急ぐのだろう。この歌は百人一首第三十三番に収められていて、流麗な調べで有名だある。
大鳥居見かけて寄れば菟田野には
朱も鮮やかに水分神社 樋田哲仙
曽爾高原からの帰る途中、宇陀市の菟田野区で朱の大鳥居を見かけた。写真の鳥居とは異なる。田舎のひなびた町に突如現れた感で、興味を持って立ち寄ることにした。境内は清掃も行き届き、国宝や重文の建造物が立ち並び驚かされた。歴史の風格もあり地域に鎮座するは人々の保護活動は大変であろう。
朱も鮮やかに水分神社 樋田哲仙
曽爾高原からの帰る途中、宇陀市の菟田野区で朱の大鳥居を見かけた。写真の鳥居とは異なる。田舎のひなびた町に突如現れた感で、興味を持って立ち寄ることにした。境内は清掃も行き届き、国宝や重文の建造物が立ち並び驚かされた。歴史の風格もあり地域に鎮座するは人々の保護活動は大変であろう。
桜花とく散りぬともおもほえず
人の心ぞ風も吹きあへぬ 紀貫之
桜の花がそんなに早く散るとも思われません。人情の変りやすいのは桜の花の散る以上に早いもので、風の吹きぬける間も待ちきれず心は変ってしまうものです。
人の心ぞ風も吹きあへぬ 紀貫之
桜の花がそんなに早く散るとも思われません。人情の変りやすいのは桜の花の散る以上に早いもので、風の吹きぬける間も待ちきれず心は変ってしまうものです。
吉野川沿ひを走るに岩を噛む
流れは吾の心にも似て 樋田哲仙
吉野山から馴れた帰路を大淀町で脇へ逸れて吉野川沿いを走ると、川幅一杯に露出した岩に流れる水が当たって激しさを増しているところがあった。思わず車を止めてカメラに収めた。10月中旬というのにウエットスーツを身にまとった若者もチラホラ見かけた。いつもの道ばかりを利用せず、たまには道を換えて走るのも新しい発見があるものだ。
流れは吾の心にも似て 樋田哲仙
吉野山から馴れた帰路を大淀町で脇へ逸れて吉野川沿いを走ると、川幅一杯に露出した岩に流れる水が当たって激しさを増しているところがあった。思わず車を止めてカメラに収めた。10月中旬というのにウエットスーツを身にまとった若者もチラホラ見かけた。いつもの道ばかりを利用せず、たまには道を換えて走るのも新しい発見があるものだ。
ことならば咲かずやはあらぬ桜花
見るわれさへに静心なし 紀貫之
どうせ散ることと決まっているなら、いっそ咲かないでいたらいけないか。桜というものはそれ自身のあわただしさは言わずもがな。見ている自分までも心を落ち着かせなくしてしまう。
見るわれさへに静心なし 紀貫之
どうせ散ることと決まっているなら、いっそ咲かないでいたらいけないか。桜というものはそれ自身のあわただしさは言わずもがな。見ている自分までも心を落ち着かせなくしてしまう。
高原の帰る途中の賑はひに
物珍しく立ち寄りてみる 樋田哲仙
曽爾高原に満足して国道まで出ると途中に賑わいをみせる道の駅風の「曽爾ファームガーデン」へ立ち寄った。すすきの館(洋食)、さくらの館(和食)のレストラン、お米の館(米粉パン)、特産品、お土産店、野菜の直売、さらに温泉まであって盛況ぶり。物珍しく立ち寄っただけだが、店は格別大きく曽爾高原の頂上が一部見える。
物珍しく立ち寄りてみる 樋田哲仙
曽爾高原に満足して国道まで出ると途中に賑わいをみせる道の駅風の「曽爾ファームガーデン」へ立ち寄った。すすきの館(洋食)、さくらの館(和食)のレストラン、お米の館(米粉パン)、特産品、お土産店、野菜の直売、さらに温泉まであって盛況ぶり。物珍しく立ち寄っただけだが、店は格別大きく曽爾高原の頂上が一部見える。
白銀の穂の揺れる坂上りつめ
腰を下ろせり汗のひくまで 樋田哲仙
曽爾高原は麓の駐車場から20分ほどで頂上にたどり着く。途中から丸太で整備された急な階段を上ることになる。次第に視界が広がり、天気がよければ快適で手ごろなウオーキングとなる。三重県境である尾根は樹木がしげって視界はゼロ。見えるのは奈良県側だけの絶景となる。疲れと汗が出て尾根筋で腰を下ろして快感を味わう。
腰を下ろせり汗のひくまで 樋田哲仙
曽爾高原は麓の駐車場から20分ほどで頂上にたどり着く。途中から丸太で整備された急な階段を上ることになる。次第に視界が広がり、天気がよければ快適で手ごろなウオーキングとなる。三重県境である尾根は樹木がしげって視界はゼロ。見えるのは奈良県側だけの絶景となる。疲れと汗が出て尾根筋で腰を下ろして快感を味わう。
たれこめて春のゆくへも知らぬまに
待ちし桜も移ろひみけり 藤原因香朝臣
すだれやとばりを下ろしきって室内に閉じこもって暮らしていたら春景色の移り変わりも分からなかった。早く病気を治して見たいと願っていた桜も散ってしまっているではないか。この歌も題詞が長くそこからより深く解釈するしかない。
待ちし桜も移ろひみけり 藤原因香朝臣
すだれやとばりを下ろしきって室内に閉じこもって暮らしていたら春景色の移り変わりも分からなかった。早く病気を治して見たいと願っていた桜も散ってしまっているではないか。この歌も題詞が長くそこからより深く解釈するしかない。
行く秋の哀れも深きすすき野に
青少年の自然の家 樋田哲仙
曽爾高原のすそ野の奥まったところに国立曽爾青少年自然の家がある。利用したことはないが体育の日の駐車場は多数の車があることから判断して利用客が多いようだ。高原がススキの穂で白銀に変容するシーズンは当然である。高原の頂から全体を眺めるとき青少年自然の家はよくマッチして一帯を引き立てている。家からは兜山や鎧山が眼前に見える。
青少年の自然の家 樋田哲仙
曽爾高原のすそ野の奥まったところに国立曽爾青少年自然の家がある。利用したことはないが体育の日の駐車場は多数の車があることから判断して利用客が多いようだ。高原がススキの穂で白銀に変容するシーズンは当然である。高原の頂から全体を眺めるとき青少年自然の家はよくマッチして一帯を引き立てている。家からは兜山や鎧山が眼前に見える。