新聞を読んでいていつも思うことなのだが、韓国人とか中国人などを表記するする際、漢字を書いて後にカッコ書きで読みを記している。読みを記入してなくてもおおかたの人が読むことのできる「金正日」はともかくとして、ほとんどのこうした漢字表記は読むことができない。かつてはこうした漢字表記の人物は日本読みをしていたが、もう何十年も前から漢字読みはしなくなった。読みが変わった時代の著名人が「金大中」である。いわゆる先々代の韓国大統領のキム・デジュン大統領が誘拐された事件がちまたに騒がれていた時代だったのではないだろうか。事件発生当時は「キン・ダイチュウ」とニュースで読んでいたはずである。まさに漢字をそのまま「てきとうに読んだ」みたいな読み方であった。現実的に韓国での発音は異なるからその国の発音に近い形にした方がよいということで読みが変わったのだが、これもまた、日本読みにしているとその国の人たちに失礼だというような意識の現われだったわけである。かつて日本に占領されていたという悪夢を断つためにも、そうした発音の是正は必要だったわけである。
さて、そんなことで変更されて以降現在にいたるまで、こうしたカッコ書きスタイルが継続してきているのだが、果たして漢字で表記する必要があるのだろうか。カッコ書きがカタカナということで、一度カッコ書き表記をすると、その後同じ名前が登場してもカッコ書きはなくなる。一度教えたんだからもういいだろうみたいにだ。ところが、一度教えてもらったからといってなかなか二度目以降すらっとその名前が読めるものではない。先ごろ韓国の大統領の就任式があった。今度の大統領は「李明博」と書く。日本読みだったならどうだろう、「リ・メイハク」とでも言うのだろうか。今回のカッコ書きは「イ・ミョンバク」である。やはり一度では覚えられない。日本文の中にいきなりこの3字が登場しても人の名前とも判断しがたい。それでも今度の大統領はまだよい方で、前大統領の「盧武鉉」にいたってはおおかたの日本人は読めないだろう。日本読みなら「ロ・ムゲン」などという感じだろうか。こうしてみてくると、漢字表記などせずに、いきなり「ノ・ムヒョン」という具合にカタカナだけにすれば良いのに、と思うのだが、これは日本の周辺国に対しての独特の考えなのだろうか。どうしても腑に落ちない部分である。そのくらいなら人の名前も含めて、地名など読みにくいものはすべてカッコ書きにしてほしいものだ。それでもこうした難しい他国の人の名前に比較すれば、一度カッコ書きしてもらえば、二度目以降はなんとなく読めそうである。やはり無理やり難しい漢字を並べる意図が見えない。
さて、そんなことで変更されて以降現在にいたるまで、こうしたカッコ書きスタイルが継続してきているのだが、果たして漢字で表記する必要があるのだろうか。カッコ書きがカタカナということで、一度カッコ書き表記をすると、その後同じ名前が登場してもカッコ書きはなくなる。一度教えたんだからもういいだろうみたいにだ。ところが、一度教えてもらったからといってなかなか二度目以降すらっとその名前が読めるものではない。先ごろ韓国の大統領の就任式があった。今度の大統領は「李明博」と書く。日本読みだったならどうだろう、「リ・メイハク」とでも言うのだろうか。今回のカッコ書きは「イ・ミョンバク」である。やはり一度では覚えられない。日本文の中にいきなりこの3字が登場しても人の名前とも判断しがたい。それでも今度の大統領はまだよい方で、前大統領の「盧武鉉」にいたってはおおかたの日本人は読めないだろう。日本読みなら「ロ・ムゲン」などという感じだろうか。こうしてみてくると、漢字表記などせずに、いきなり「ノ・ムヒョン」という具合にカタカナだけにすれば良いのに、と思うのだが、これは日本の周辺国に対しての独特の考えなのだろうか。どうしても腑に落ちない部分である。そのくらいなら人の名前も含めて、地名など読みにくいものはすべてカッコ書きにしてほしいものだ。それでもこうした難しい他国の人の名前に比較すれば、一度カッコ書きしてもらえば、二度目以降はなんとなく読めそうである。やはり無理やり難しい漢字を並べる意図が見えない。