女一人で地球散歩

2016年11月6日よりスタート!!!本能のままに!地球散歩へ行ってきます:)

雨の中のスタンドバイミー

2017-04-06 11:06:38 | Peru🇵🇪
リアルタイムはまだまだアルゼンチン。
トレッキングをしてばかりの日々。
昨日は朝の3時から往復26キロ歩きました…

2/21

お腹も心も満たされた昨日の誕生日。
このホステルは嬉しいことに朝食付き♡

朝食はパンとシリアルが食べ放題!
ヨーグルトも!!
栄養素的には偏りまくりだが、お腹がいっぱいになれるのは有り難い。
食い意地の張ってる私はパンをやたらとテーブルに持って行くが、案の定残してしまった。
それならお昼にしよう、ということで余ったパンはランチ用として頂くことにした。

一泊しか出来なかったが、とても居心地のよいホステルだった。


さて、今日の予定はマチュピチュ村からクスコへ帰ることなのだが、前のブログにも書いたように、帰り方には2種類ある。


①マチュピチュ村からペルーレイルに乗り、オリャイタイタンボへ
②オリャイタイタンボから乗り合いバスでクスコへ



と、


①マチュピチュ村からペルーレイルの線路を徒歩でオリャイタイタンボへ
②上記と同じ




の、2種類だ。


しかし行きをペルーレイルに乗った我々に選択肢はない。




もちろんペルーレイルの線路を歩いて帰る。




通称スタンドバイミーコース!!





そしてその距離は約10キロ。


この旅で歩いてばかりなので、平坦な10キロならなんとかなると思っていた。
しかし気になることがあった。




この日の降水確率が、80%だったのだ。



雨の中、10キロ歩くのか…



屋久島に行った時、縄文杉に会いに行くために大雨の中を往復22キロ歩いたのだが、かなりしんどくて泣きそうになったことがあるのだ。




しかし今回は平坦な道だ。





行こう!!!!!



さよならマチュピチュ村。










ペルーではモルモットは高級食材。


ゴミ箱かわゆす





マチュピチュ村は日本の温泉街のような印象。
実際に温泉プールがあるらしい。
(しかし温度はめっちゃぬるいとか。海外の温泉は温泉プールのようなところがほとんどっぽい)




スタンドバイミーコースは、ペルーレイルの線路沿いをひたすら歩くという、シンプルなものだ。

だからスタンドバイミー。

誰がつけた名前か知らないが、なかなかいいネーミングセンスだ…



歩く前に、ちょうど来たペルーレイルの撮影。
世界の車窓からのようで楽しい。








さぁ出発だ!!



トンネルを抜けたり、写真を撮ったりと、最初は楽しく歩いていた。




しかしそのうちに、嫌な予感が…











お腹が痛い









いやいや、気のせいだ





自分で自分のお腹を騙し騙し歩くが、遂に騙せなくなった。















お腹が痛い、本当に痛い:(;゙゚'ω゚'):










線路沿いに店などない。



絶望だ…

さすがに青空トイレならぬ線路トイレはキツイ…






フラフラと歩いてると、前方にペルーレイルの車両待機場所のようなところを見つけた。
清掃している人がいるということは、トイレもあるはず!





喜び勇んで駆け寄り、車に乗っていた女性にトイレはある?と聞いた。



女性はちらりと私を見ると、




「NO」


と言い放った。







絶望…



しかしお腹が限界に近づき、今度は清掃をしていた男性に聞いてみた。


彼は微笑むと私に手招きをし、清掃場所の裏手を指出した。



指差す先には…







トイレ・:*+.\(( °ω° ))/.:+





トイレが天国に見えた…







清掃員のお兄さん達にお礼を言い、再び歩き出す。



歩いていると、遂に雨が降って来た。

ザックカバーをつけ、頭からフードをかぶり歩く。





時々汽笛が聞こえ、後ろからペルーレイルが走ってくる。




線路脇に避け、ペルーレイルの撮影大会







ともくんが撮ってくれました♡


雨足が酷くなり、休みながらひたすら進む。
平坦な道を10キロとは言え、2日ぶんの着替え等が入ったザックを担ぎながらの道は楽ではない。


次第に肩が痛くなり、頻繁に休む…



線路の隣には大きな川。
川の音をBGMにしながら、ともくんと話しながら歩く。





ともくんとは2年前の屋久島一人旅で知り合った。
お互い一人旅で、初対面だが意気投合し旅好きなこともありすぐに打ち解けられた。(私はw)
屋久島で出会った人は、みんな一人旅だった。

その中に、私より1つ年上の女性がいた。
彼女はワーホリでオーストラリアに行くと言っていた。

その時から仕事を辞めて海外を放浪することを考えていた私は、彼女に尋ねた。


「仕事を辞めて行くのって不安じゃないですか?帰国後のこととかを考えるとと、私は踏ん切りがつかなくて…」


私の問いかけに彼女は笑顔で


「後先のことを考えて不安になっていたら、何も出来なくない?」


と答えた。


シンプルだが彼女のこの言葉は、私の心の何かを変えた。



「不安になっていたら、何も出来ない。」




屋久島の美しい自然に涙がこぼれ、地球はなんて美しいんだろう、と思った。
自分の見たい景色は世界にいくつもある。
自分の目で見て見たい。
思い返すと、彼女のこの言葉と、屋久島の美しい自然を見て、私は海外に旅立つ踏ん切りがついたのかもしれない。








思い出を回想しながら、ひたすら歩く。



ようやくゴールが見え始め、ともくんと喜び勇んで下る。


ここにはクスコ行きの乗り合いバスがたくさん待機しており、人が集まり次第出発になる。




早速運転手のおじさんに値段を聞き、バスに乗り込む。
バスのメンバーの国籍は様々。
アジア人は我々2人しかいなかったけども。


乗り合いバスは大きなワゴンのようなもので、定員の大人が乗ればギュウギュウ詰めだ。
我々は一番後ろの席に座っており、隣には外国人のカップルが座っていた。


このカップルの女性が、シートに座り込み、彼氏を背もたれにして寝ていたのだが、そのため男性が徐々にともくんのスペースを奪ってくる。
スペースを奪われないようにともくんも頑張るが、この男性は息が臭かった。


息の臭さにやられ、ともくんはかなりグロッキーになっていた。
しかもバスがかなり揺れる。
ガタガタなんてもんじゃない、ガタガタグラグラだ。
ひどい悪路に耐えながら、バスはようやくクスコの街中に到着した。


フラフラと歩き、お腹が空いたのでとりあえず何か食べることにした。


まずは屋台でお好み焼き棒のようなもの。





めっちゃうまいwwwww



ともくんは豚肉&ジャガイモ串。



これもうまぁwwww





さて、レストランを探そう。
しかし中々いいところがない…


なので仕方なくちょっと安めの中華レストランに入ることにした。
身体が冷えていたので、スープを注文。


出てきた料理はまさに思い描いていた熱々のスープ!!
さあ食べるぞ!
と思ったのだが…






気持ちが悪い





しかもお腹も痛い





二口程度食べた頃にはそれはもうひどい体調で、ペルーへ向かう国境バスのときのような体調になっていた。


椅子に座っているのもやっと。
こんな状態で食事など取れるわけがない。
食事は諦め、ともくんがつかまえたタクシーに乗り込みホステルに帰ることにした。


ようやくホステルに到着し、オーナーが案内してくれた部屋にザックを担いで向かう。
さすが3400メートルの都市。
階段を登るだけで息切れがする…



やっとこさで部屋に到着し、ベットに倒れこむ。
ダンゴムシのように丸まって体調が回復するのを待っていると、頭上から何やら音が…












ブゥゥゥゥーーーーーン…









ん?









頭上を見上げると、巨大なハエがいた。






1匹どころではない。

5、6匹はいる。






なんでハエ…??





ともくんが1時間程奮闘し、ハエを仕留める。


ようやく静かになった!!!!







と思った矢先。







ブゥゥゥゥーーーーーン…










まだまだいた。






仕留めてもハエが無限に出てくるのだ。
窓は閉めているのに何故!?









だめだ。
この部屋では眠れない。






結局オーナーに部屋を変えてもらった。




ハエ退治をした意味って…





ようやく眠りにつく。
散々な1日がようやく終わった。




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