女一人で地球散歩

2016年11月6日よりスタート!!!本能のままに!地球散歩へ行ってきます:)

再び1人

2017-03-02 13:04:00 | Tanzania🇹🇿

2/1
アルーシャへ向かうため、ダルエスサラームの空港へとタクシーで向かった。


リーはしばらくダルエスサラームに留まるため、ここで彼とはお別れだ。
リーは空港まで見送りに来てくれるらしいので、2人で空港に行くことになった。
お別れと言っても私はサファリが終わってから再びダルエスサラームに戻るので、あまりお別れ感はないが…

ダルエスサラームでは危険なのでタクシーに乗るな、とネットで見たが、空港まではタクシーまでしかないので仕方ない。
ホテル前にいたタクシーに声をかけ、値段交渉をして乗り込んだ。

朝はひどい渋滞と聞いていたので、早めにホテルを出たが、ものすごい渋滞だった。
なかなか進まないことにイライラしたのか、運転手の男性は


「この道は混むから、俺の知っている裏道から行こう!!」


と言って、止める間も無くハンドルを切って裏通りに入っていた。



ヤバい、これは裏通りに連れて行って仲間が来て身ぐるみを剥がされてしまうやつか…?!




途中で彼は誰かに電話をかけ出した。


しかも英語ではなく、スワヒリ語なのだ。
何を言っているのかさっぱりわからない。
何を話しているのだろうか、まさか仲間でも呼んでいるのだろうか。
ビビリの私は身を硬直させて貴重品は全てカバンから出し、万が一のときはタクシーから飛び出す覚悟でいた。

ビクビクしている私とは対照的に、リーは冷静だった。
スマホを使って運転手をナビして、気がついたらタクシーは空港に着いていた。



怖かった…



ダルエスサラームの国内線の空港は、とても小さなものだった。


航空券の発行は、人がパソコンに打ち込み、タイプライターのようなもので打ち込むものだった。
そして航空券は手書き。




航空券を持っていない人は空港には入れないため、入り口でリーとはお別れだ。
サファリ終了後にまた会えるとはいえ、ここまで苦楽を共にしてきたリーと別れるのはとても寂しかった。
寂しさを感じながらも彼と別れ、私は空港内で飛行機を待つことにした。

フライトの前に、カフェで休憩。



飛行機の搭乗が始まった。
飛行機までは歩いていく。
そして飛行機はプロペラ機のような小さいものだった。




このようなタイプに乗るのは初めてのため、テンションが上がる。

席は自由席だったので、一番前に座ることにした。
ダルエスサラームからアルーシャまでは数時間ほどの予定だ。
窓から小さくなるダルエスサラームの街を眺め、久しぶりのフライトを楽しんだ。

1時間ほど経った頃、飛行機が下降し始めた。


あれ?もう着いたの??

窓から見える景色は、青い海。

あれ?アルーシャって海に近かったかしら…


降りた空港はアルーシャではなく、タンザニアでも有数のリゾート地、ザンジバル島だった。




どうやらこの飛行機は、ダルエスサラーム→ザンジバル島→アルーシャの順で行くらしい。

しばらく止まったあと、飛行機はアルーシャを目指して飛び立った。

いよいよ飛行機はアルーシャに到着した。
アルーシャもとても小さな空港だった。
飛行機から降りた乗客は待合室のようなところに連れていかれた。
そこで何かチェックでもあるのかと思ったら何もなく、ツアーやホテルの迎えがきている乗客は空港から出て行った。

私は迎えなど来ないため、自分で街に向かうのだが、いかんせん空港タクシーの値段が高い。



街中までわずか7キロほどなのに、20$もするのだ。


これはかなり高額だ…
誰か街まで行く人がいれば一緒に相乗りしようと思い、同じ飛行機に乗っていたアジア系の女性二人組に声を掛けた。

彼女達は台湾人で、友人を待っているらしく、まだ街には行かないそうだ。
こうなったら1人で行くしかないかな…

私が肩を落とすと、二人組のうちの1人が色々と私に尋ねてきた。

タンザニアは初めて来たの?
タンザニアに友達はいるの?
1人で旅行しているの?


私は一人で来たこと、タンザニアには初めて来た、と答えると、彼女は驚いていた。
彼女は何度かタンザニアに来たことがあるらしく、私がタクシー運転手に掛け合うから、タクシーを探そう、と言ってくれた。

優しい彼女の好意に甘えることにし、一緒に空港の外に出た。

彼女は早速地元のタクシー運転手に声をかけた。
流暢にスワヒリ語を操り、タクシー運転手と何か話しをしている。
その結果、10000シリングで街まで行ってくれることになった。
10000シリングは約500円、20ドルは約2270円なので、いかに安いかがわかる。

彼女は

「タンザニア滞在中に何かあったら、いつでも連絡してね」

と、自分の携帯番号まで教えてくれた。
久しぶりの一人旅で緊張していたので、彼女の優しさは心に沁みた。
何度も彼女にお礼をし、タクシーに乗り込んで街を目指す。


彼女に掛け合ってもらって乗ったタクシーだったが、一人で乗るのは初めてだったので緊張する。
運転手の兄ちゃんは陽気な人で、車中ずっと喋り続けていた。
会話に応えはするが、右手のスマホのナビからはひと時も目を逸らさず、ちゃんと目的地に向かっているか確認し続けた。


ビビリながらのタクシーだったが、無事にホステルに到着した。
予約はしていたなかったが、ホステルにすんなりチェックイン。
そしてドミトリーだったが私以外にはゲストはおらず、個室のように使うことができた。


無事アルーシャに着き、ひと段落したいところだが、のんびりするわけにいかない。
翌日からのサファリツアーに申し込まないといけないのだ。
アルーシャに来る前に、いくつかサファリツアー会社に目星をつけていた。

セレンゲティ国立公園、ンゴロンゴロを巡る3泊4日のツアーで、7万円~が相場らしい。
タンザニアのサファリツアーは高いことで有名だ。
しかしアフリカまで来て、サファリツアーに参加しないなんて勿体無さすぎる。
憧れていたリアルライオンキングの世界を7万円で体験出来るなんて、安いもんだ。


覚悟を決め、雨が降るアルーシャの街の中を一人で歩き出した。



ホステルを出て数分で、サファリの客引きの男性に声をかけられた。

「もうツアー会社は決めてるから!」
と言ってもついて来る。
「どこのツアー会社?」
と聞いてきたので、ツアー会社名を彼に伝えると、知っているので案内するという。

不審に思いながらも彼についていくと、無事にツアー会社に到着した。


なんだ、心配して損したwww


ここのサファリツアー会社は日本人が多く利用しているらしく、オーナーと思わしき男性は少しだけ日本語を知っていた。


さて、肝心のサファリだ。

通常は3泊4日のツアーが一般的だが、私は1人で申し込んだため、今朝から出発している他のグループのツアーに途中から参加するしか方法がない。
(ツアーは人数によって金額が変動する。仮に1人で3泊4日となると、とんでもない金額になってしまう)
今日の夕方からツアーに参加するか、明日の朝5時から参加するかのどちらか、と言われた。


そして金額は2泊3日でビックリの7万円!!


3泊4日で7万円と思っていたため、ちょっと躊躇ってしまった…

悩みに悩んだ結果、明日の5時出発のサファリツアーに参加することにした。

タンザニアなんて、ましてやサファリツアーなんて簡単に来れるところではない。
今行かなければ絶対に後悔する…!!


アフリカまで来たからには、何が何でもサファリに行くのだ!!



ツアーで大枚をはたいたため、その日の夜はスーパーで質素に済ました。

余談だがスーパーにはキリマンジャロコーヒーがたくさん置いてあり、かなりテンションが上がった。



キリマンジャロ…!

明日は4時半時のため、早めに就寝。