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自由が丘駅前のイタリアン、マダムのひとりごと

イタリアワイン講座~トスカーナ編、マガーリの故郷パート2~

2014年09月08日 | マダムのひとりごと
9月4日付にてこのPart1をいたしましたね。主にキャンティエリアとその南側、ブルネッロやモンテプルチアーノのエリアをご紹介しました。

さて今日はトスカーナ後半。まずはフィレンツェから西に移動したプラート県のカルミニャーノ。トスカーナの伝統的呼称には珍しく、昔からカベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドされるのが特徴です。キャンティと比較すると柔ら内味わいいを持ち、甘みもあり、なめらかです。

シエナの美しい百の塔の街、サン・ジミニャーノで作られるDOCGヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノは白ワインです。最良のものはビートの香りを持ち、蜂蜜香もたっぷりとある中で大変ミネラリーな味わいを持つ美味しいワインです。このちょっと癖ありのワイン、私はパニッツィのリゼルバをこよなく愛しておりますよ。

1943年、作家のミケランジェロが言いました。接吻し、嘗め、噛み、突く、刺すという表現でこのワインを語っております。それからもいかに酸がしっかりしており、ミネラリーであるのか?お分かりですよね。リゼルバは樽を効かせて飲みやすい味わいに。。。といっても生のアーモンド、洋ナシの皮、グレープフルーツに火打ち石、チョークなどなど、複雑極まりない味わいでございますよ。

あ~ながくなりすぎですね。ここはさらっと。

DOCボルゲリ。西海岸地帯。このあたりはボルドー品種を使った美味しいワインの宝庫です。サッシカイア、オルネライア、マッキオーレのパレオ、メッソリオ、メルローのトゥアリータなどなど高級有名ワインが目白押し。

もう少し南下したマレンマでへあモッレリーノ・ディ・スカンサーノといって、チャーミングなチェリー香を持つ牧歌的で美味しいワインがございます。モンテクッコも成長中のエリア。

そしてトスカーナのデザートワインというとヴィン・サント。聖なるワインという意味のワインがあります。葡萄を陰干ししてカラッテリと呼ばれる小樽で発酵させ長期熟成させます。その間、一回も蓋を開けないので、潔いワインとして私は大好きですよ。黒糖、紹興酒的な東洋のニュアンスを持つ、瞑想ワインで、マガーリではこれを片手に自家製ビスコッティをつまんでいただきます。

さてお食事との相性。

お魚でもお肉でもキャンティさえあれば。。。のエリアです。ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナという有名なT-BORNにはキャンティ・リゼルバかブルネッロ・ディ・モンタルチーノあるいはヴィーノ・ノビレをどうぞ。


秋から冬にかけてフィオレンティーナはチンギアーレ(猪)食いになりますよ。
そんな時には煮込みにブルネッロ、パスタにモッレリーノ・ディ・スカンサーノやモンテクッコなんていかがでしょう。

あ、よだれ出ちゃう。この辺で~。

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