虐待の連鎖を断ち切りたい方におススメの映画です。

　尾野真千子さん主演の”きみはいい子”をおススメします。

　自分の子どもに虐待をしてしまう母親とその娘のやり取りを見ていたママ友が、母親が抱えている悩みに気づいてくれ、温かい抱擁をすることで凍っていた心が溶け始めるのです。

　母親が抱えている悩みは、自分が虐待された経験から、自分の娘に対しても虐待してしまうこと。

　子どものしつけ方法として、自分の親から受け継いだのは、虐待（＝体罰）。

　他の方法を知らないがゆえ、虐待せざるを得ないのです。

　そんな生活を続ける中、自分と同じ境遇（＝虐待）で育ったママ友が、自分の子どもたちを無償の愛で接する姿を目の当たりにするのです。

　そして、そのママ友は、虐待をしてしまう母親を強く抱擁し、母親の心の傷が癒されていきます。

　人間は、たった一人でいいので、自分の気持ちを理解しようとしてくれる仲間がいると立ち直ることができるという強さを感じることができました。


　自分自身の実生活を振り返ると、誰の気持ちを理解しようとしていて、何人にその気持ちが伝わっているのかを考えされられた一作です。

　今、虐待を連鎖させていることに悩んでいる人がいれば、鑑賞してもらいたい作品です。

　
　本日も最後まで読んで下さり、有難うございます。