明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(104)秋田につきました・・・

2011年05月10日 08時00分00秒 | 明日に向けて5月1日~31日
守田です。(20110510 08:00)

みなさま。昨日午前10時に敦賀港を立ち、日本海をひたすら北東に
向かって、さきほど、朝6時に秋田港に上陸しました。
今、ネットカフェにはいって、東北の旅の第一信を書いています。

このコースを採ったのは、一人での長距離ドライブを避けることと、
福島の車での通過を避けるためでした。ところが敦賀原発で放射能
漏れがまさにこのときにおこってしまった。

その直後に僕は一路、北陸道を敦賀に向かい、しかもフェリー
ターミナルから、敦賀原発の真横を通って、日本海へと出て行ったの
でした。遠くにかすむように、もんじゅも見えていました・・・。

敦賀原発のトラブルには気づいており、不安を感じながらの敦賀行き
でしたが、途中で嫌な胸騒ぎがしました。後で放射能漏れを知り、本当に、
もはや日本の中に、安心なところなどないのだと実感しました。


さて気持ちを変えて、今回の東北の旅について書いてみたいと思います。

旅の発端は、京都OHANAプロジェクトによる、被災地への
自転車搬送支援にあります。その自転車の要請が、自動車に化けて
しまった。そうして僕が敦賀まで運転していって、フェリーに乗った。

そのプロジェクトから、第一回目の自転車配送を振り返っての
文章が出ていますので、ごらんください。なかなか示唆に富んでいると
僕は思います。アドレスは下記の通りです。
http://www.success-running.com/news/2011/kyoto_ohana_1st.pdf

実は今回の旅でも、このプロジェクトの次の可能性を探ることが一つの
課題になっています。端的に、どこに持っていくかを調査する。被災者に、
より合理的に、また平等に自転車を回してくださる方を探す。

これはなかなか難しいことでもあるので、アビスさんや渡辺さんと相談し、
三陸海岸沿いのいくつかのポイントを決められるといいなと思っています。
もちろんアビスさんたちにも配り手になっていただこうと思っています。


さて出発前夜の8日夜には、京都市出町柳のかぜのねに、山水人の面々
や「明日に向けて」を読んでくださっいる方たちが、それぞれに
たくさんの物資を持ってかけつけてくださいました。

僕の話と、討論会の後に、車のお披露目も兼ねて、近くの空き地で
物資の積み込みをしましたが、なんと奇跡のように、物資が
目いっぱい、車に載りました。誰かがあらかじめはかったみたい。

積み込んだのは、Nさんにいただいたタイヤ4本を筆頭に、アビスさん
から依頼があって、祖牛さんが買ってきた衣装ケース、ロクローさん
からのたくさんの化粧水や保湿剤。他の方からは軍手と電池などなど。

女性の方たちからは、紙ものが多かったようです。おむつや生理用品を
はじめ、いろいろなペーパー類など。なんだか老若男女が、それぞれに
必要なものを持ち寄った感じでした。おもしろい。

事前に荷物をキッチン・ハリーナという、京都市左京区の素敵な自然食
レストランに届けておいてくださった方もおられました。そのハリーナ
からも食べ物が。店で売っているアンデスの笛も3つももらってしまった。

たくさんの方から、配送費のカンパもいただきました。一人ずつ、記入
できなくて申し訳ありませんが、本当にありがとうございます。なんとか
無事に行って帰ってこれそうです。


さて今日は、こうして「明日に向けて」を発信する時間をとって後に、
昨夜のうちに秋田まで走ってきてくれたアビスさん。また、秋田から
気仙沼に物資を送り続けてきてくれたヤナティさんと合流します。

実は僕は秋田は初めての訪問。アビスさんもそうだそうで、ちょっと
秋田見学もしてきてしまおうと思います。物資配送の旅の途中ですが、
僕にとってこれは初めての土地と人々への礼のように思えるので。

夜は秋田大学で場所を設定してくれているそうです。資料もたくさん
印刷してきました。メインの資料は、滋賀県の絵本作家市居みかさん
作成の「まずは知らなきゃね」。くまさんによる原発の解説です!

これ、4月16日の大阪でのデモのときに、小学生の女の子に渡して
もらいました。僕の中では当日もらったチラシの中の超ベスト。
以来、かなりプリントして配っています。下記アドレスをご覧あれ!
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=explorer&chrome=true&srcid=1n4BN-8yTV5-BqPLEixco6GMXyRBn1Hz1NF8pdV_ibNfW20AATCj_rShSINd8&hl=en

今宵は秋田のヤナティさんのところに身を寄せ、明日、みんなで車で
奥羽山脈を越えて、宮城県大崎市に向かいます。できればここでも
町の一番大事なところに赴きたいなあ。それで夜に話の場を持ちます。

翌日、いよいよ気仙沼に。ここにも礼を尽くさねば。津波により
亡くなられた方々に精いっぱいの鎮魂の思いを傾けてきます。被災地に
思いを寄せているみなさんの心を伝えてきます。

その後、陸前高田町、三陸町などを訪れ、できれば石巻のボランティア
テント村に訪れて、ボランティアに入っている方たちとも交流して
こようと思います。これも大切なことだと思っています。

それを終えたら15日に仙台に行きます。ここは僕は何度も訪れてきた
ところでいろいろな思いがあります。またブログに仙台から熱い
メッセージを寄せてくれる方があり、できればお会いできればと思います。

16日は宮城県角田市の農場で、交流の場を持つことになりました。場所は
下記の通りです。ともあれ現場の様子をしっかり聞いてこようと思います。
京都に帰るのは、17日の朝。午後の出町柳の集いに直行です!

再度になりますが、それぞれの交流の場所を貼り付けておきますので
来られる方はぜひお越しください。また近くにご友人のおられる方は
それぞれの企画のことを伝えていただけると嬉しいです・・・。

***********


「大地震・大津波・原発大災害の中を能動的に生きる(仮)」

       --------------------------------------------
5月10日(火)  
      場所 国立大学法人 秋田大学 
         教育文化学部3号館 1階 講義室150 
         〒010-8502 秋田市手形学園町 1番1号

      時間 18:30開場  19:00開演

      連絡お問合せ先: 柳田征一郎 
               090-3122-4448 
               snowgarden@live.jp


       --------------------------------------------
5月11日(水)  
      場所:宮城県大崎市中央公民館(音楽室)
         宮城県大崎市古川北町五丁目5番2号

      時間:17:30開場  18:00開演

      連絡お問合せ先:町嶋 光昭
              090-7796-0834
              indead-match@i.softbank.jp


       --------------------------------------------
5月13日(金)                
      場所:岩手県一ノ関市室根町折壁字上山1-7 庭先にて
      連絡お問合せ先:Abyss 菅野 敦
              0191-64-2520
     kannoabyss@sky.plala.or.jp
      
時間:昼ごろから  日暮前まで
         交流会を中心とした集い


       --------------------------------------------
5月15日(日) 
      場所:たぬき茶屋
         宮城県仙台市青葉区芋沢二尺木36-2うつくし森内

      時間:5月15日 14:00~16:00

      連絡お問合せ先:佐藤 充
              090-4014-7012
              tanuki.yui@gmail.com        --------------------------------------------

5月16日(月) 交流会
      場所:ピースファーム
          宮城県角田市島田字日向47

      時間:19:00~21:00

      連絡お問合せ先:ピースファーム
              090-6250-0832
              y8e9ca2c72p3q6v@softbank.ne.jp

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守田敏也(もりたとしや)1959年生まれ。京都市在住。
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、
現在フリーライターとして取材活動を続けながら、
社会的共通資本に関する研究を進めている。
ナラ枯れ問題に深く関わり、京都大文字山での害虫防除なども実施。
原子力政策に関しても独自の研究と批判活動を続けてきた。

ご自身でなされているブログ
「明日に向けて」
http:// blog.go o.ne.jp /tomorr ow_2011
http:// abc.pwk yoto.co m/
http:// www.suc cess-ru nning.c om/news /2011/0 3/post- 66.html


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戦場のような、
または、ハリウットのセットのような被災地。
そして、原発事故後のクソッタレなこの国の対応。

次の世代にバトンを渡す前に、
しなければならない事が山積み。

この状況をあえて戦いと言うならば、
俺たちの武器は、愛とネットワーク。

次の世代のために、つながりましょう。

そんなネットワーク作りに、この講演会が役立てればと思います。

Abyss   菅野 敦
〒 029-1201
岩手県一関市室根町折壁字上山1-7
0191-64-2520

kannoabyss@sky.plala.or.jp
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