特別支援をカガクしたがるカワムラのブログ

応用行動分析学(ABA)、障害福祉、特別支援教育など、個人の考えとして書きます。ブログは極めて気楽な執筆態度です。

知的障がい者と柔道 ID柔道

2022年10月29日 | 障害児、障害者、特別支援教育

全日本柔道連盟のサイトで見つけました。

知的障がい者の柔道、ID柔道

 

https://www.judo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/07/ID%E6%9F%94%E9%81%93%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF.pdf

 

組技系の格闘技はコツコツ積み重ねるとかなり強くなるので、柔道は確かに良いかもしれません。

また、柔道着や裸足での畳の感覚、コミュニケーションに時間を費やすこと等、ここから学べることは多いかもしれません。

安全指導研修会なるものもあるようです。(会場が狭く見える…これは他の講演会と比較し、講師陣も受講者も体格が常人の1.5倍くらいあることが原因でしょう)

 

 

大会もあるようです。

第3回全日本ID(知的障がい者)柔道大会の開催について(結果) | 全日本柔道連盟

ヘッドギアをつけて参加している子もいますね。


教師がつくる!勉強会の内容・日時が決定しました!

2022年10月20日 | 障害児、障害者、特別支援教育

以前からこちらのブログその他で告知していた勉強会の内容や日時が決定しました!

日時 :12月11日(日) 9:15~  会場:八王子市生涯学習センター   参加費:無料

 

・学術的な研修を年間6回程度系統的に行って専門的な指導スキルを高めつつ、

・明日からパッと使える指導技法も学びつつ

・現場のノウハウを財産として共有する、って感じの会を目指しています。

 

今回の目玉は「学芸会の台本交換会」です。

多くの教師が夏休みを削って作成するものなのですが、その中には「セリフが言えない子をどう活躍させるか」「特定の衣装なら頑張れる子、特別な役をストーリーにねじ込みたい」というような、試行錯誤の結果が詰まっています。そのノウハウを得ようと、土曜日に他校の学芸会を見に行く先生も多いです。しかし、最近は感染症対策でなかなか難しい。それに経験を積むにしても2~3年に一回の行事、コロナ中止などもあり、若い先生が数回の学芸会の経験を積むのに10年近くかかることも。

これを何とかするために、特別支援学級をはじめとする各校の学芸会のアイデアを共有します。

感染症対策の関係で満員にはできませんが、まだもう少し席がありますのでご興味がある方はチラシのQRコードよりお申込み下さい!

 

 


自閉症スペクトラム研究に論文が採択されました。質問応答の基礎

2022年10月12日 | 研究

日本自閉症スペクトラム学会機関誌「自閉症スペクトラム研究」に論文が採択されました。

 

「河村優詞 (in press). 特別支援学級に在籍する重度知的障害を伴う自閉症スペクトラム障害児への質問応答の指導―「こっち・はい・いいえ」の獲得― 自閉症スペクトラム研究」

 

重度児への質問応答訓練で危惧すべき現象は、返事などが名称のタクトとなってしまうこと。

すなわち、鉛筆を見せて「これは鉛筆ですか?」と問い「はい」と言わせる訓練だけを積むと、鉛筆の名称を「はい」であると思ってしまうということ。

なので複数の刺激・反応を用い、波状攻撃的に訓練しました。

 

長い長いシリーズものの第一弾ですので、生暖かく読んでください。

 

 


特別支援・勉強会の内容が定まってきました。

2022年10月11日 | 研究

以前に告知した特別支援に関する研修会の内容がだいぶ定まってきました。

日程は調整中ですが、12月11日、八王子生涯学習センターにて開催が濃厚です。

まだ席はありますが、コロナ関係で間隔を開けて座る関係上、事前申し込みが必須となっております。

↓↓ご興味ある方は私のホームページの問い合わせからご一報ください。

ホーム | 河村優詞のホームページ 応用行動分析・特別支援教育・特別支援学級

 

以下、予定している内容です。この他にも持ち込み等歓迎です。

【今回のお品書き】

 ①本会の説明と進め方

 ②学術講座 「特別支援教育の根幹~教育者や支援者に

        知っておいてほしいこと~」合理的配慮やICFに関するお話を頂きます

        講師:東京学芸大学 前川圭一郎 先生

 ③グループワーク

 ④トピック講座「ユニバーサルデザインの基礎と教材開発」

       講師:八王子市立宇津木台小学校 河村優詞

 ⑤お土産交換会「現場の財産!学芸会の台本交換会」

 ⑥会場参加者プレゼント「特別支援に関連するお薬リスト」

 ※希望者のみ:居残り専門ゼミ、運営委員会

 ※その他、発表や持ち込み企画がある方は遠慮なくご連絡ください。


イントラバーバルの転移促進 行動分析学研究に論文が採択されました。

2022年10月11日 | 研究

日本行動分析学会の機関誌「行動分析学研究」に論文が採択されました。

以下のタイトルです。
「河村優詞 (in press). 重度知的障害を伴う自閉症スペクトラム障害児におけるイントラバーバルの形成―多範例訓練による見本合わせ・読字からの転移および教示からの獲得― 行動分析学研究」

イントラバーバルというのは「言葉を受けて、別の言語を返す」というタイプの言語で、会話をトレーニングする上で避けて通れないエリアです。
その訓練効果を報告する論文はたくさんあります。
しかしながら、「訓練して獲得」ではなく「訓練したことによって、訓練外からの獲得促進」というのをメインに据えた報告は決して多くない。
そこで、見本合わせや音読、言語教示などからの、イントラバーバルの獲得促進をMETで!って感じの論文です。
最後の方に「授業場面プローブ」というのがあり、板書読みがイントラバーバルに転移するなど、日本の学校に特化した手続きも含んでいます。