学会誌にガンガン論文が載るようになり、嬉しいところではあるが、思うところもある。
教育界には出版バイアス的な物が溢れすぎている。
きらびやかな研究授業。
盛りまくったカリスマ教師の書籍。
有意差が出たものばかりの調査論文。
visual inspectionで明らか差の見えるシングルケースの報告。
我々臨床家に、失敗事例は全くと言っていいほど提供されない。実際に教え子に大損させてから始めて分かるのである。
ほんとは、うまく行った指導とアカンかった指導を並べてシステマティックレビューできないといけない。
この業界でミスの報告が倫理や社会的妥当性の観点から忌避されるのはわかるんだが、それはこのジャンルのジリ貧を招かんだろうか。
吾輩は、失敗学会を見習いたい。
このようなエラーへの分析と再発防止を学術研究として高く評価する媒体があれば、自ずと方向性はできる。しかしヒューマンサービスではコトバによる評価が重視されるから、みんな目先のリスクから逃れたい。だから誰もやらない。
つまり、研究者その他、活字を書く側の随伴性に問題があるのだ。ミスとその要因と対策の報告が、実績として認められるようにせねば。
じゃあどうするか。
作るか!!
発信者が5人くらいいればいける気がする!
"障害児教育における出版バイアスに関する学術集会"ということで、オンラインポスター発表と講演2本くらいで!論文集など紙媒体も残します!
日本中の研究室の院生のデータをほじくりだせたら面白い気もします。
興味ある方はみんなラボからお問合せを!