ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

夜想曲集

2024年05月16日 | 文学

  昨夜はカズオ・イシグロの短編集「夜想曲集」を読みました。
 この作者の短編集は初めて読みました。
 というか、私の知るかぎり、短編集はこれ1冊だけだと思います。

 いずれも音楽家が主人公になっています。

 酒場で演奏する売れないバンドからかつてスターであった老歌手まで、さまざまです。

 この短編集の刮目すべき点は、ユーモアが前面に出されているところです。
 しかしそのユーモアは、人生というものへの辛辣さが隠されていて、そこが深い味わいものになっています。
 エンターテイメントのようでいて、文学になっている、素敵な短編集でした。

 

 


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