近鉄旅行記の続きです。
伊勢中川から特急で近鉄四日市駅に到着後、一度改札を出て内部・八王子線ホームへ向かいます。近鉄四日市駅は近鉄のターミナル駅の1つで、1~4番線が名古屋線、5~6番線が湯の山線、7~8番は欠番で、9~10番線が内部・八王子線のホームとなっています。このうち1~6番線は高架線でレールが繋がっているのですが、9~10番線は地上で分離されており、改札も別になっているので、一度改札を出て乗り換える必要があるのです。
鉄道において、2本のレールの幅を軌間(英語でGauge:ゲージ)と言います。日本国内においては、大別すると標準軌、狭軌の2つに分かれますが(広軌は国内には無い)、狭軌の中でも特に狭い物を日本国内では特殊狭軌(ナローゲージ)と呼びます(本来、英語では標準軌未満なら全部Narrow Gaugeです)。
標準軌は1435mm幅で新幹線、京急、京成、阪急、阪神、京阪、近鉄の本線系、西鉄の本線系、多くの地下鉄と路面電車で使用されています。
狭軌は1067mm幅が主流で、JR在来線、東急、東武、西武、小田急、名鉄、南海、近鉄南大阪線系、中小私鉄の大半や地下鉄、路面電車でも使用されています。また、馬車軌道と呼ばれる1372mmの京王本線系(井の頭線は1067mm)、都営新宿線、都電、函館市電、東急世田谷線があります。
この2つの狭軌よりさらに狭い、762mmは軽便鉄道や森林鉄道で使用されたもので、国内ではナローゲージと言えば、だいたいこれを指しています。そして、近畿日本鉄道は1435mm、1067mm以外にこの762mm幅の路線(内部線、八王子線)も持つ日本で唯一の会社なのです。ナローゲージの営業路線は他に三岐鉄道北勢線がありますけど、これも元は近鉄です。他には黒部峡谷鉄道があります。
内部・八王子線の改札
停車中の八王子線260系。車体幅が細い
レール幅が狭い
近鉄四日市駅の駅名標
まずは内部線に乗車して終点の内部へ向かいます。ちなみに「ないぶ」ではなく「うつべ」です。
列車は3両編成の260系で、四日市側に電動車(260系モ260形)があり、残りは付随車(サ120形)と制御車(ク160形、ク110形)です。1M2Tと言うことですね(1本だけ1M1Tの2連があるらしい)。ちなみに北勢線でも元が近鉄なので同じ1M2Tですが、編成によっては1M3Tとかもあります。北勢線の電車は近年高速化改造されたので、普通の電車のように走っていましたけど、内部・八王子線の電車は加速も遅く、最高速も低く、かなり遅さを感じる電車でした。あと、ナローゲージの線路が悪いのか、車内がけっこう揺れます。また、全車非冷房です。
近鉄四日市駅へ入線する260系
先頭車は運転台を向いた1列シートになっている
先頭車の内部・西日野寄りには両替機があるが、近鉄四日市側には無い
ク160形制御車
なぜか中間車のサ120形だけ天井が高い
中間車はロングシートである
途中の泊駅で列車交換
内部・八王子線は近鉄四日市と内部以外は全部無人駅で、大手私鉄の路線とは思えないほどのローカル色濃い路線です。車両の塗装は近年塗り変わったらしく、単色塗装なんですが、編成毎に色が違ったり(編成内でも異なる)、広告車もあるのでけっこうカラフルです。
内部駅。有人駅で、車庫もこの駅にある
内部駅の車庫。望遠撮影し、露出を上げた物
側線へ引き上げていく
車庫から代わりの編成が出てきた
側線へ引き揚げた263Fと車庫から出てきた262F
運転台。シンプルだ
パンタグラフ
帰りも柏駅で交換
日永駅まで戻って、ここで八王子線に乗り換え。と言っても、八王子線は日永~西日野の1区間しかありません。なんで八王子線というのかと調べたところ、昔は西日野の3km程先に終点の伊勢八王子駅があったそうです。水害が元で廃止されたのが昭和51年だそうですから、もう35年前ですね。
日永駅で撮影した260系。釣り掛け駆動だ
近鉄四日市からやってきた八王子線運用の260系
西日野駅。無人駅だ
西日野駅の駅名標
西日野からは同じ列車で近鉄四日市へ戻ってナローゲージの乗車を終了。これで内部線と八王子線を踏破しました。
近鉄四日市駅へ戻った260系。八王子線は行き違い設備もないので1本の列車が往復するのみだ
内部・八王子線側の駅舎。高架下の駅になっている
次回は湯の山線に乗車して、名古屋へ戻ります。
伊勢中川から特急で近鉄四日市駅に到着後、一度改札を出て内部・八王子線ホームへ向かいます。近鉄四日市駅は近鉄のターミナル駅の1つで、1~4番線が名古屋線、5~6番線が湯の山線、7~8番は欠番で、9~10番線が内部・八王子線のホームとなっています。このうち1~6番線は高架線でレールが繋がっているのですが、9~10番線は地上で分離されており、改札も別になっているので、一度改札を出て乗り換える必要があるのです。
鉄道において、2本のレールの幅を軌間(英語でGauge:ゲージ)と言います。日本国内においては、大別すると標準軌、狭軌の2つに分かれますが(広軌は国内には無い)、狭軌の中でも特に狭い物を日本国内では特殊狭軌(ナローゲージ)と呼びます(本来、英語では標準軌未満なら全部Narrow Gaugeです)。
標準軌は1435mm幅で新幹線、京急、京成、阪急、阪神、京阪、近鉄の本線系、西鉄の本線系、多くの地下鉄と路面電車で使用されています。
狭軌は1067mm幅が主流で、JR在来線、東急、東武、西武、小田急、名鉄、南海、近鉄南大阪線系、中小私鉄の大半や地下鉄、路面電車でも使用されています。また、馬車軌道と呼ばれる1372mmの京王本線系(井の頭線は1067mm)、都営新宿線、都電、函館市電、東急世田谷線があります。
この2つの狭軌よりさらに狭い、762mmは軽便鉄道や森林鉄道で使用されたもので、国内ではナローゲージと言えば、だいたいこれを指しています。そして、近畿日本鉄道は1435mm、1067mm以外にこの762mm幅の路線(内部線、八王子線)も持つ日本で唯一の会社なのです。ナローゲージの営業路線は他に三岐鉄道北勢線がありますけど、これも元は近鉄です。他には黒部峡谷鉄道があります。
内部・八王子線の改札
停車中の八王子線260系。車体幅が細い
レール幅が狭い
近鉄四日市駅の駅名標
まずは内部線に乗車して終点の内部へ向かいます。ちなみに「ないぶ」ではなく「うつべ」です。
列車は3両編成の260系で、四日市側に電動車(260系モ260形)があり、残りは付随車(サ120形)と制御車(ク160形、ク110形)です。1M2Tと言うことですね(1本だけ1M1Tの2連があるらしい)。ちなみに北勢線でも元が近鉄なので同じ1M2Tですが、編成によっては1M3Tとかもあります。北勢線の電車は近年高速化改造されたので、普通の電車のように走っていましたけど、内部・八王子線の電車は加速も遅く、最高速も低く、かなり遅さを感じる電車でした。あと、ナローゲージの線路が悪いのか、車内がけっこう揺れます。また、全車非冷房です。
近鉄四日市駅へ入線する260系
先頭車は運転台を向いた1列シートになっている
先頭車の内部・西日野寄りには両替機があるが、近鉄四日市側には無い
ク160形制御車
なぜか中間車のサ120形だけ天井が高い
中間車はロングシートである
途中の泊駅で列車交換
内部・八王子線は近鉄四日市と内部以外は全部無人駅で、大手私鉄の路線とは思えないほどのローカル色濃い路線です。車両の塗装は近年塗り変わったらしく、単色塗装なんですが、編成毎に色が違ったり(編成内でも異なる)、広告車もあるのでけっこうカラフルです。
内部駅。有人駅で、車庫もこの駅にある
内部駅の車庫。望遠撮影し、露出を上げた物
側線へ引き上げていく
車庫から代わりの編成が出てきた
側線へ引き揚げた263Fと車庫から出てきた262F
運転台。シンプルだ
パンタグラフ
帰りも柏駅で交換
日永駅まで戻って、ここで八王子線に乗り換え。と言っても、八王子線は日永~西日野の1区間しかありません。なんで八王子線というのかと調べたところ、昔は西日野の3km程先に終点の伊勢八王子駅があったそうです。水害が元で廃止されたのが昭和51年だそうですから、もう35年前ですね。
日永駅で撮影した260系。釣り掛け駆動だ
近鉄四日市からやってきた八王子線運用の260系
西日野駅。無人駅だ
西日野駅の駅名標
西日野からは同じ列車で近鉄四日市へ戻ってナローゲージの乗車を終了。これで内部線と八王子線を踏破しました。
近鉄四日市駅へ戻った260系。八王子線は行き違い設備もないので1本の列車が往復するのみだ
内部・八王子線側の駅舎。高架下の駅になっている
次回は湯の山線に乗車して、名古屋へ戻ります。