玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

ぽんぽこ便り 何がでてくるかな?

2016-12-10 13:52:21 | ぽんぽこ便り
タヌキの糞を水洗して、中に含まれているもの、「ピーナツチョコ」の「チョコ」を取り出すことを説明しました。多くのものは小さくて肉眼的にはわかりません。でも中にははっきりわかるものもあります。
 子供の頃、硬い地面に文字を書いてから上に砂をかぶせてわからなくして、それをなぞると文字がわかってくるという遊びがありましたが、あの感覚と似ています。茶色のくさい塊りがほぐれて中から何か見えてくると「何だろう」と楽しみなものです。
 少し紹介しましょう。

まずはわかりそうなものから、

カキとムクノキの種子です。背景の格子はミリ間隔ですから、肉眼的にもすぐわかります。

このあたりもわかるはずです。

ギンナン


鳥の羽毛


昆虫(おそらく蛾)の幼虫

おやおやというものもでてきます。

これはゴム手袋の破片です。


これはゴムヒモ。輪ゴムではなく赤い繊維状のものでつつまれているので、女の子の髪留めなどに使うもののようです。


左のオレンジ色はプラスチックの破片、右はチョコレートかなにかの包み紙のアルミホイル

津田塾大学は玉川上水に接していますが、北や東は民家がありますから、こうしたものも口にするようです。

そのほかこんなものも出てきました。

これは骨の破片でおそらく鳥の手足の骨端です。


これはカニのハサミの先端部と胴体の一部です。赤くなっているのがおもしろい。


これが出てきたときはドキッとしました。鱗状なのではじめトカゲの皮膚かなと思ってのですが、つま先が見えたので鳥の足とわかりました。鳥は爬虫類から生まれたというのが納得できました。
 
 というわけで、いろいろなものが出てきます。これを量的に評価して、タヌキの食べ物を推定するわけです。少し長くなりました。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ぽんぽこ便り タヌキの糞を... | トップ | これはすぐわかる »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ぽんぽこ便り」カテゴリの最新記事