ところで、私はその論文を読んで別のことも感じました。陛下はご自分でタヌキの糞を採集されたそうです。私は日常的にタヌキの糞を拾っていますが、それは臭いものです。とくに夏は鼻が曲がりそうなほどです。それを陛下が実行されたことにまず感動します。しかもこのサンプリングがなされたのが2009年から2013年までです。ということは、東日本大震災をはさんでいます。この論文には付表がついていて、調査をした日付がすべて書かれています。それを見ると2011年の3月以降は調査ができなかったことがわかります。それでも間隔はあきながらもずっと続けられています。思えば当時、天皇皇后両陛下は精力的に激励の旅を続けられていました。そのことを思えば、このサンプリングがいかにたいへんであったか、私などには想像もできません。
一方で、私は「ほかの人は絶対にしないこんな特異なこと」をする者として、陛下に対して強い共感を覚えないではいられません。国際学会などで同じことをしているオオカミとかキツネの研究者と話をすると、たちまち旧知の仲のように仲良くなるものですが、それは同じたいへんなことをしている、ほかの人は知らない喜びがわかっているという気持ちが共有できるからです。そういう気持ちを陛下に対しても抱きました。
それで次のような短歌を作りました。
一方で、私は「ほかの人は絶対にしないこんな特異なこと」をする者として、陛下に対して強い共感を覚えないではいられません。国際学会などで同じことをしているオオカミとかキツネの研究者と話をすると、たちまち旧知の仲のように仲良くなるものですが、それは同じたいへんなことをしている、ほかの人は知らない喜びがわかっているという気持ちが共有できるからです。そういう気持ちを陛下に対しても抱きました。
それで次のような短歌を作りました。
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